罪の声のレビュー・感想・評価
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学生運動への見方が変わった
私は平成生まれであり、学生運動について詳しく理解しているわけではない。今回の映画を見て、学生の漠然とした不平不満のみを背景に運動が展開されていただけでなく、参加者一人一人に複雑な事情があることをが理解できた。
社会に対して意見表明する事は大切な権利であるが、その方法を間違うことによって問題が生まれてしまい、不幸な思いをする人が出てきてしまう。現在はインターネットなどを通じて広く意見表明する場が整っているので、このような悲惨な事件に人々が巻き込まれることがなくなることを願う。
過去の栄光の残り火
学生運動。今では考えられない程の熱量で若者達が社会に立ち向かって声を上げ、社会を動かし、自らの正義に酔いしれた。
その残り火が3人の子供をはじめ、多くの人々の運命を狂わせた。
壮大なトリックや伏線とかはないが、記者と当事者、それぞれの線が交わり一つの真実に近づく。
普通に面白かった。でも元ネタの事件をリアルタイムで見てたらもっと別の感想が出そう。
個人的にちょっと微妙なのが星野源と小栗旬の初対面のシーン。
この時代に同じ事件を追う同士、二人の主人公の出会いに興奮したけどちょっと肩透かし。
星野源ぶちギレてたけど、あれ?そこキレるとこ?って驚きました。
部外者が面白半分で入ってくんじゃねーよ!って事かな?
罪の声 声の罪 It's a Sony!
のっけからやられた。アノラジカセ、自分が中野のアパートで使っていたのとおんなじものだ!SONY!だ。そうだ、あの頃、まだSONYは元気だった。そしてその後数年までは。
実際のグリコ森永事件を扱った内容を「3つの子どもの声」を中心に脚色し直した点は秀逸だった。でも、あの時の声の子供たちは、こんなにも大きくなっているんだね・・・という本筋とは違った感慨が。
日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞したらしいが、この賞自体を評価していないので、こちらもなんとも。
まぁ、そんなランキングはいいとして、
罪の声を声の罪として再構成した張本人がIt's a Sony!ってそれも作品の罪だね。
子どもの声と夢
冒頭、自分の声が犯罪に使われていることに気づく瞬間は鳥肌で、怖い。最初から引き込まれる。
2人の視点から同時に事件が見えてくる。中盤、その2人が出会うシーンはすごい。そこから物語がさらに加速する。
3人の子どもは、あの声のせいで一生苦しむことになり、そのうちの1人は命を落とした。しかし、最後のぞみとそういちろうの母親は、あの声のおかげで、再び娘の存在を実感できた。これがなんとも皮肉的で示唆にとむ。録音された声は、それが人を苦しませることにもなるし、人に救いを与えることもできるのかもしれない。
曽根俊也の妻が、娘に対して『今はなんでも夢を持った方が良い』みたいなことを言っていて、それが意外な伏線だった。
声に使われた生島望は、翻訳家になりたいという夢を叶えられずに亡くなった。犯罪グループの一番の罪は、子どもの夢を奪ったことである。望の『夢を諦めたくない』という言葉がすごく刺さる。
ひっどい
横山秀夫64ロクヨンの超絶劣化版。塩田武士'79年生まれが何をほざいてる?社会派を気取って背伸びをしたいのか、'70年学生運動に'80年劇場型犯罪を絡めて現代日本を貶める手法なんて、薄っぺらのクソ左翼の使い古された文脈やな。前半はまぁいいとして、後半グダグダ。土井裕泰監督も絵だけ撮っても、編集がクソなのか、どうしてこんなに飽きるのか。梶芽衣子も古舘寛治も松重豊も無駄使い。無駄な海外ロケいる?その予算を他に回せんかったんか?エンターテイメントってそういうことちゃうねん。惨めな宇崎竜童なんか半沢直樹で十分見たわw。はぁ、天下のTBSも人がいなくなったもんやなぁ。小栗旬も星野源もそれなりに頑張りは伝わるけど、作品に合ってない。脇役が豪華な分、粗が目立ってしゃーない。突然声が大きくなる星野源、そこでその芝居おかしいと思わんか?演出も言ったれよ。なにより編集がダラダラ継ぎ接ぎだらけ。期待してただけにガッカリ。予告編集した人間に本編も編集させたら、もしかして面白くできたかも知れん。知らんけど。
事件の背後にある人々の苦しみ
事件はテレビや新聞でエンタメとして消費される。そして、時間が経てばみんな忘れる。
でも、その背後には巻き込まれた人々の終わらない苦しみが続いていることがあるのだ。
ミステリーという体裁で、実際の事件を元にした事件の背後を描いていく。社会はミステリー、でいいのかな?
実際のグリコ・森永事件でも、子供の声が反抗に使われている。何も知らない子供たちを巻き込み、その人生を狂わせたかもしれない。これは、フィクションだけど、本当に同じようなことがあったかもしれない。
こうした事件に対する、僕らの想像力を補完してくれる作品。どんな事件にも、人間が関わっている。
面白おかしく事件を捉えるのではなく、こうした人々の苦悩への想像力を働かせていきたい。
小栗旬や星野源をはじめ、俳優の方々の素晴らしい演技で彩られた作品ですね。
企画自体が故意犯!!
グリコ・森永事件を題材にしているようで、名前を借りているだけで内容自体は薄いです。有名事件の名前を借りて、雰囲気だけで売ろうとした商品です。新説がありそうと釣られた方は多いでしょう。企画自体が故意犯なのだと思います。中盤で「結局この事件をエンタメとして消費している事になりませんか?」と自己紹介をしていても、鑑賞が苦行だったので全く笑えませんでした。
グリコ森永事件をモチーフにしたフィクション 入念な取材を経た真実に...
グリコ森永事件をモチーフにしたフィクション
入念な取材を経た真実に近いものなのだとしたら、満点の5点なんだけどな。
関西弁が…
実話に基づいた話は好きな方なので、大筋では好きな内容ではあるのですが、主要人物の方々の関西弁がどうも気になってしまい物語に集中できませんでした。かなり練習されたとは思うのですけれど、ネイティブの方のイントネーションに比べると、やはり不自然さを感じてしまい、これならいっそ設定を関東にした方がいいのではないかと感じてしまいました。キャストの方々は素晴らしい方ばかりですので、少し勿体無かったなと思いました。
実在の
実在のの事件を基に作られた作品。
森永グリコに青酸カリを交えた商品をばら撒くぞ!
脅しをかけて世間を恐怖に陥れた。
その事件の犯人達が身代金の要求に使ったのが子供達の声でした。
その犯人達に利用された子供達に視点置いた作品でした。
世間では、犯人特定に目が行きがちになるけどそれに関わってしまった子供の事は、あまり知られていない。
その子供達がこの先どうなろうと世間の人々からしたら関心に及ぶ事がない。
自分が思わぬ形で事件に関わってしまったばかりに自分の人生がめちゃくちゃになってしまう。
恐怖と無気力に陥ってしまう中でもそこに向き合っていけば希望の光は、見えてくるかもしれない。
最後には、そんな救いのある作品だなと感じた
うーん。
本当にあった事件の方はあまり知らなかったので、なんとなーく聞いたことある話だなーという印象で観ました。
よく出来ていたし、役者もよかったので、安定して見れたけど、あまり、印象に残らなかったなーという感じ。
小説ではもっとアクティブな展開だった様な印象だったが映像化にはやは...
小説ではもっとアクティブな展開だった様な印象だったが映像化にはやはり限界があるのかそれとも自分の妄想が大き過ぎたのか。
客を呼ぶ必要があるのだろうがちょっと主役お二人が軽過ぎたかなと。その代わりと言っては語弊があるがちょい役で出て来る方々が重厚で使い方が勿体無いと思うぐらいでした。
あくまで個人の感想でーす。
ストーリーがしっかりしている
小栗旬の演技が圧倒的。
新聞記者が主人公なんてよくある設定だけど、よくある安っぽい演技でなくて、超人的な解決方法じゃなくて、地に足ついて、いろいろな人が色々な立場から出てきて、演技もしっかりしていて良い味出してた。
初め、小栗旬と星野源がごっちゃになってしまったのと、初めに出てきたイギリスがついていけなかった。
テンポ良くあの事件が見えてくる
日本中を震撼させたグリコ森永事件。
毎日のようにテレビニュースで報道されていたのを子供心に鮮明に覚えている。
とっくに時効を迎え、その後どうなったのか。
この映画が分かりやすく、またその渦中の人間模様や生き様をうまく見せる。
自分が大人になって今この事件を見直すと、表現はチープでもなかなかおもしろい。
しかし利用された子供の人生はおもしろいでは済まされない。
大人に巻き込まれた被害者でもあり切なすぎる。
じっくり観ることのできる映画でした。
共闘とか反体制運動の延長としての事件
構成が上手く、登場人物をまとめる手腕も素晴らしい。
(脚本が野木さんだ! さすがです)
ずっと見たいと思っていたこれがNetflix にあって びっくりして即視聴。
本当に面白かった。
人の生きる道。人生。
何かをきっかけに狂う歯車。
「あなたはどんな風に生きて来ましたか」
その問いに対し、自分が今本当に幸せである事を噛み締めると共に、さらにその自分の幸福を自分の罪と思う苦悩。
「運が良いとか悪いとか、人は時々口にするけど
そう言う事って確かにあると あなたを見てて
そう思う」
無縁坂 の歌詞。これが最後に浮かんでくる。
ここ数年のコロナ騒動でも 運命を変えられてしまった人は少なからずいるだろう。
そこで体制批判をするのか
なんとか努力して持ち直す努力をするのか
人はそれぞれである。
自分の不遇を政治のせいにして、訴え続ける生き方や
その延長として警察や大企業に一泡吹かせたいと企てる。
それが他の人間や幼ない者の人生を狂わせる。
昭和はまだまだ、国家権力のもとに個人の幸福が踏み躙られる事も多い時代だったと言って良い。
今はもう 一国の総理であろうが
いや、総理こそが、
自分の身内や友人に少しでも有利な働きをすると
文春を始め様々な媒体がそれを追及し続け容赦がない。
そういう時代になった事が喜ばしい。
昔はスピード違反だろうが駐車違反だろうが
知り合いの警察官に言えば なんとかなったものだった。
行政機関や政治家に知り合いのいる強みというものがあった。
今 そんな事したら懲戒免職モノです。
私の知る限り、世の中は清廉潔白に向かっている。
少しでも間違うと、ネット上で総叩きにあい、そのミスはどんな事があっても消えない。
そして今では
能力さえあれば、様々な方法で金持ちになれるらしい。
親に金がなくても 能力と少しの運とそれなりの努力と
行動力と知識。
逆転が可能な時代である。
と言ったような事を見終えて思った。
深く考えさせられる内容
テーマが秀逸で、キャスト、演技、音楽、テンポも全て良かった。
自分がもし子供の時に、知らずに犯罪に加担させられていた事を大人になって知ったとしたら。。その罪の概念を拭う事は出来るのだろうか。
徐々に明らかになっていく過去の事件と関わった人物達。
考えさせられるテーマだけど重くなりすぎず、作品が秀逸だったのでまた観たいと思える作品でした。
原作よりわかりやすく
仕上がっているかな、ダイジェスト要素はあるものの観やすかったと思います。
しかし、最近ダイジェスト的なの多いなぁ、、深掘りできないならテレビドラマとかにしたらいいのに。
俳優陣は素晴らしく良かった。映像も音楽も編集も楽しめました。まぁ、関西弁は確かに気になるけど、それにOK出してる監督さんやスタッフの観客への甘えの方が気になる。ちゃんとやれないなら標準語でいいのに。
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