劇場公開日 2021年2月26日

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「残酷かつ魅惑の街、東京」あのこは貴族 Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5残酷かつ魅惑の街、東京

2021年4月18日
iPhoneアプリから投稿

映画が語るように、東京は沢山の人々が集まりながら、実は交流のないクラスターが幾つも重なっているのだけど、どこかに小さな接点はないわけでなく、他の世界が垣間見えるときはある。
私も、お金持ちにはお金持ちの辛さがあることを若いときに知った。某社の御曹司が同じ部署に武者修行をしていて、土日も実家の人間関係を維持するために色々な行事に出て月曜の朝から疲れていた。
私は作中の人物と同じく富山から上京した。映画でも実家の弟が暇を持て余したのか、やたら大きいクルマを買っていたり、シャッター商店街など田舎の閉塞感もリアルである。
残酷なまでの格差もあり、誰もがそれなりの行き詰まり感を感じながらも、刹那的な喜びはある、それが生きていることだと感じられるのが東京という街なのだろう。

Boncompagno da Tacaoca