劇場公開日 2021年2月26日

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「東京ヒエラルキー」あのこは貴族 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0東京ヒエラルキー

2021年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 女性には生きづらい世の中、分断された社会に翻弄されるといった感じか。それにしてもまた富山である。今年としてはもっとも自然な富山弁を聞くことができた。しかも頑張って慶応に受かり、自分の力を試すスタートラインに立ったのに、内部生と外部生という貧富の差を見せつけられれ、自分の夢さえも見失ってしまった。

 一人の男に対する「結婚」という概念。開業医の娘でもあるお嬢様育ちの華子にとっては周囲の言葉に流されるように良家同士の結びつきに流されてしまう。しかし、弁護士の幸一郎はその時ミキティと付き合っていたのだ。

 恋愛に対して抱くことの違いもあったけれど、結婚に対する考えも違う。富山に帰省したときに弟が「セフレ」という言葉を発したときに内心自分のことも考えたのだろうミキティ。幸一郎にしてもその程度の相手だと思っていたのだろうか・・・

 東京は上流社会と底辺の社会が交わらないようにできている。これは衝撃的な言葉だった。住んでみないとわからないだろうけど、田舎者にはわからなかったことだ。搾取されていても、その相手が見えないと、憤りをぶつけようにも相手が見つからない。そんな分断された世の中で手探り状態で生きていくしかないのだろう。

 大きな事件があるわけでもなく、ありがちな物語なんだろうけど、東京という複雑なヒエラルキーも見えてくる作品でした。そして、政治家の息子には“太郎”、“一郎”という覚えられやすい名前が付けられていること・・・いるいる。いっぱいいるよ!2世議員。

kossy
グレシャムの法則さんのコメント
2021年3月16日

タクシー料金、私も気が付きませんでした。
ところで、上流階級の中でも上の方達はハイヤー、ちょっと下の方はタクシー。
或いは当主だけはハイヤーだけど、女性陣はタクシー。
用途やタイミングもあるので、厳密な使い分けなどはないと思いますが、イメージ的にはちょっと感じてました。
華子の義母が華子とタクシー乗ってたときに、あれ?ハイヤーとかじゃないんだ、となんか思ってしまったんですよね。

グレシャムの法則
ワンコさんのコメント
2021年3月16日

まあ、石川県の○一家も相当ヤバい、貴族風に振る舞ってる人たちだけどね

ワンコ
NOBUさんのコメント
2021年3月16日

こんにちは。
タクシーの料金は、気が付かなかったです。流石ですね!

NOBU