劇場公開日 2021年2月26日

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「出会うことがないはずの二人だったが」あのこは貴族 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0出会うことがないはずの二人だったが

2021年3月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

あまり語られることのないヒエラルキーについてストレートに語る作品。ホント珍しいと思う。

病院を経営する医者を父にもつ華子(門脇麦)は結婚を前提に仕事を辞めたが、婚約者と別れ家事手伝いとなった。結婚相手を見つけることが彼女の使命である。

富山から東京の大学に入ったものの家業の問題で中退した美紀(水原希子)は、その後も故郷へは帰らず東京で働いていた。

現在の日本にも確実に存在するヒエラルキー。階層をまたいで出会うことはない、はずだったが。

華子は更に上の階層でイケメンの幸一郎(高良健吾)にときめく。幸一郎は気の置けない美紀と過ごす時間が安らぎだった。幸一郎つながりで二人は出会った。

この後の展開が好きだった。華子は美紀と出会い真の自我に目覚めた。初めて彼女自身の人生を生き始めた。観る自分もいい気分に浸った。

ある意味で人間皆等しいと、階層に関係なく同じなのだと言ってくれたような気がした。温かい気持ちになった。何故か矢野顕子さんの『ごはんができたよ』を思った。

今年の日本映画のベストの一本だろう。

エロくそチキン
エロくそチキンさんのコメント
2021年5月23日

麦さんも希子さんもホント良かった👍

エロくそチキン
gachonさんのコメント
2021年5月21日

麦さんに演じられない役はあるのだろうか?箱入りお嬢様になっていて言葉がなかった!

gachon