劇場公開日 2019年10月25日

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「春はあけぼの、夏は夜、秋は貴乃花、冬場所ってのはないけど福岡県。」夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5春はあけぼの、夏は夜、秋は貴乃花、冬場所ってのはないけど福岡県。

2019年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 春夏秋冬を題材にした短編集なのに、夏から始まってるのが絶妙でした。その夏の夜空では、中学生の淡い恋物語を描いているのですが、わたる君の引き際と最後の勇気ってところがとても良かった。ファンタジー色もあるのですが、印象に残ったのは振られ男子の「あ、田中みゆ」という台詞。最後は笑ってしまった。

 秋はボクシングを題材にしたものでしたが、日頃からボクシング映画の良作を観てきているためか、ツッコミ感の方が勝ってしまいました。生徒が一人しかいないのにボクシングジムなんてやっていけないでしょう?モロ師岡さん。養育費も滞納気味だし・・・

 冬は小さな革細工屋さんを営む飯豊まりえの物語。使う人の気持ちになって作ることの大切さをテーマにしている。みかんの皮を剥くシーンと革細工が絶妙に絡む。その前に、お父さんの三回忌はどうなったんだ?お母さんもさぼってたのかな?

 春。泣かせやがって、この市原隼人!水を与えたら桜が咲くってやつ。ちょっと欲しくなってしまいました。こうやって中学生、高校生、大人、さらに大人という世代ごとのミニストーリーとなっていて、市原隼人が小学校教員なので、またさらに中、高、大人・・・と世代が巡っていくのが想像できるところも面白い構成だった。ただ、春がもっとも感動できるので最後にもってきたようなあざとさも・・・

kossy