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◆ゴーストランドの惨劇

エグすぎる展開に思わず絶句。この監督、鬼畜道を完全に極めている
  叔母が遺した家に引っ越しをした母親と双子の姉妹ベスとヴェラは、その日の晩に、家に侵入してきた2人の暴漢に襲われる。絶体絶命の状況の中、母親は決死の反撃を行い、暴漢を殺害した。それから16年後、妹のベスは小説家として成功し、順風満帆な生活を送っていたが、姉のヴェラは心を病んでしまい、事件当時の家で母親と暮らしていた。そしてある日、ベスはヴェラから電話をもらったことで、久しぶりに実家に戻ることになる……。

  「マーターズ」(2007)で全世界に地獄絵図を叩き付けたパスカル・ロジェ監督が、「トールマン」(2012)以来、6年ぶりにメガホンをとった作品。待望の新作だが、その内容は期待を遥かに上回るものだった。

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  本作で最も特筆すべき点は、優れたストーリーテリングである。観客を巧みに引き込み、ここぞというところで最大限の絶望を与え、鋭角で一気に地獄に叩き落す。ただただ凄惨な暴力描写で攻めるのではなく、それと合わせてストーリー上に仕掛けを施すことで、更に数段上の恐怖が味わえるように仕上げている。ここでは詳しくは書けないが、観ていて思わず絶句するレベルのエグすぎる展開で、鑑賞後は完全にグロッキー状態になった。この監督、鬼畜道を完全に極めている。あともう一つ評価したいのが、これだけ濃密な内容なのに、91分という短い時間に纏め上げていることだ。無駄を排してダレ場を抑え、存分に絶望を与える。ロジェ監督の高い構成力に唸らされる。この見事なバランス感覚と語り口によって、本作はトラウマ級の恐ろしさを持つ作品となった。

  ストーリー面だけでなく、人里離れた叔母の家の内装や、不気味なデザインの人形など、視覚的に不穏さを煽る画作りも素晴らしい。暴漢2人組の、暴漢史に残りそうなおぞましい変態的描写の数々も、本作の恐怖度を格段に引き上げている。この映画で描かれる出来事は、観る者の心に嫌でも焼き付くことだろう。心して鑑賞することをお勧めする。

(人間食べ食べカエル)


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