フォードvsフェラーリのレビュー・感想・評価
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気持ちよさ
良くある、それ要る?っていう恋愛要素の無さと速いカット割で気持ち良く観られた。
ひとつのプロジェクトを皆がちょっと高揚しながら作り上げていくワクワク感と、モータースポーツ特有の命がかかった緊張感、悪役の本気でムカつけるクズっぷり。
主役二人の演技も観る価値があると思えた。
特にクリスチャンベイルの画になり具合は他の役者さん達とちょっと桁違いだなぁと今作でも感じる。飄飄とかわしたい気持ちの裏の憤りまで無表情の中の目で伝わるくらい。
クリスチャンベイルと並んで演技できる子ども役のノア・ジュプの真っ直ぐさも良かった。
好きなシーンは、ケンが残業を建前にラジオでレースの様子を聴くシーン(奥さん邪魔するなよと思ったけど、そこでちゃんと踊るケンにもグッとくる)と、
24時間レースを追うフェラーリ社長のプライドの高さが主人公2人と並ぶくらいカッコ良かった。
車に詳しくなくとも興奮する作品
車やレースに詳しくなくても、いかに限界を攻め極限で戦っていることを感じることができ、まさにハラハラと興奮を味わえる。レースのときの映像や音声の臨場感が凄く手に汗握る。
シェルビーとマイルズの2人の主人公を中心とした人間関係も面白い。それぞれの葛藤や苦悩もありながら、レースでの勝利を掴み取る姿には感動。
マイルズは最初はなんて自己中心的なんだと思ったが、あんなにも純粋な心を持ち、家族愛に溢れた男はなかなかいない。
とても面白かったです。IMAXでみたらもっと興奮したかも。
ノルマンディーから帰って来た青年は、海を渡りレースに身を投じた。(& Peterのその後)
タイトル詐欺じゃん、ホンマに。イヤ、無茶苦茶萌えた。俺的には、歴史に残るレベルの胸アツ物語でした。ケン・マイルズとキャロル・シェルビーが、フォードとフェラーリの両者と戦ったドラマ。男のロマンは焼けるオイルと焦げるタイヤの匂い。フォードチームのマクラーレンは、あのマクラーレンの創始者ブルース・マクラーレン、出番は無かったけどw
ケン・マイルズにスポットライトを当てたって所が、最高です。彼の最後を知っている人は、最初の登場シーンから泣けると思う。俺がそうだったから。Ford Vカーのテストドライブ中の事故。47歳で逝去したマイルズ。この物語りの開始から、わずか2年後の事。セナはサンマリノのGP中にで命を落としました。開発育成中のテストドライブ中の事故は、マイルズ的だと言えないこともなく。
クルマヲタ必見、言うまでも無く皆んな見るだろうけど。ヲタ視点はじっくり書き足すとして。とりあえずリピート確定だす。
良かった。とっても!
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1/13追記
◆キャロル・シェルビーの心臓病
Carroll Hall Shelbyは1923年、テキサス州東北部のLeesburg生まれ。7歳の時に心臓に弁口漏出が認められ、生涯完治することはありませんでした。高校時代からWillys Automobileと言う「街のガレージ」に出入りを始めます。ジョージア工科大学に進学するも学校にはほとんど通わず、1940年にUnited States Army Air Corps (USAAC) に入隊。フライト・インストラクターとして第二次世界大戦に関わって行く事になります。ビーチクラフトの軍用派生機、AT-11 Kansan や Jeepの愛称を持つ Curtiss-Wright AT-9 が愛用機だったそうですが、いずれも、プロペラの双発機です。
終戦後、友人のMG-TCでレースに参加したシェルビーは、その後、トントン拍子に実績を残して行きます。AC-Cobra、Aston Martin、Maserti 等を乗り継いで名を知られて行ったのが50年代の話。58~59年にはFormular-1でも8戦を走り、59年には Aston Marin DBR1でFerrariを抑えてル・マンを制します。同年、Shelby-American を創立してコンストラクターとしての活動をはじめ、ドライビングスクールを開設、CobraやMustungをスポーツモデル化し販売、レースへの参戦で実績を作って行き、Fordからル・マン参戦へのオファーを受けることになります。
7歳から心臓病を患い、生命の危険と隣り合わせで成長。その持病が故に、戦地へ赴くことはなかったシェルビー。レーサーとして成功を収めコンストラクターへ転身すると言うお決まりのコース。Fordからのオファーを、彼はどんな気持ちで請けたんだろ。
◆ノルマンディ帰りのイギリス人
Ken MilesことKenneth Henry Miles は1918年、英国の鉄鋼の街、バーミンガム近郊のSutton Coldfield生まれ。 家族は米国移住に失敗。マイルズは15歳で学校を中退し、あのVickersが創立した自動車メーカー、Welsley Mortorsで働き始めます。自動車の機構・構造的な知識は、ここで培われたものとされています。その後、British Territorial Army (いわゆる志願軍)の戦車兵として第二次大戦に参戦。1942年にはStaff Sergeant(軍曹。等級不明)に昇進。1944年のノルマンディに参加する戦車部隊に配属されています。
終戦後、英国のVintage Sports Car Clubのドライバーとしてレーサーとしてのキャリアを開始。1952年に米国移住。南カリフォルニアのMGのディストリビューターのマネージャーとして生活を始めます。同時に、MGを独自に改造したオリジナルとも言える車両でSCAAに自費で参戦。53年には14勝を挙げています。その後、Porsche356/550、Shelby Cobra 289 等でレースでの実績を上げ、1963年にShelby-American に、チーフ・テスト・ドライバーとして迎え入れられています。
マイルズはノルマンディ帰り。作家、J.R.R.トールキンも同じく。トールキンは、ノルマンディから帰って来て、自分の物語を語り始めました。マイルズは、スピードの向こう側に見えるものを求め続けました。それが「存在が消える」なのか。自分自身の全てが、無くなってしまう、無に帰る、ってことなんでしょうか。
Shelby-American に参加する、かなり前の事。マイルズは記者へのインタビューに語っていました。
「いつかはFormular Oneも運転してみたい。栄誉や勝利のためにではなく、そこに何があるのかを知りたい。きっと、陽気で楽しいと思う」
穿った見方かも知れませんが、彼は死を恐れることなど無く、むしろ、ささやかな願望すら持っていたのではないかと思ったりします。
◆ヘンリーフォード二世は、何に対して激怒したのか
大金を投じたレースに負けたことも悔しかったでしょう。が、彼が一番怒ったのは、1965年のル・マンの勝者であるフェラーリ250LMは、「ノースアメリカン・レーシングチーム(NART)」からのエントリーだったことだと思います。彼は、ヨーロッパとの戦争だと息巻きました。元々、ブランドが欲しくてフェラーリの買収に乗り出したFord社。「ブランドを超越した存在」であるフェラーリにコケにされた事が、彼のココロに火を点けたのに。逆に、米国マーケットが、フェラーリのマーケティングに侵攻されている事に、我慢ならなかったのだと思います。
◆フェラーリは本当にFordを恐れていた
1965年のル・マンではワークスから参戦した330P2が全滅し、NARTからエントリーした「子供」である250LMが優勝しました。同年、FordのGT Mk.2のスピードを見せつけられたフェラーリは、それまでの275/330Pを全面的に改良する大手術に打って出ます。Fordの社長室で、シェルビーは「フェラーリはFordに慄いている」とヘンリー・フォード二世に囁きますが、その通り。フェラーリは、「技術的な改良を続けることによって進化している」Ford GTを、心底恐れていたのは間違いないと思います。
◆フランスのレース・オフィシャルは、米国Fordの "Dead-Heat Photo-Finish"に嫌がらせがしたかった
マイルズが、同年三冠を逃した件については映画の中での描写通り。しかしながら、オフィシャルはライン・フィニッシュでの勝敗の判定についての情報(20ヤード後方からスタートした#2カーが優勝となる)を、シェルビーに伝えていませんでした。"Dead-Heat Photo-Finish"に理解を示していたが、最後の最後の瞬間に裏切ったと伝えられています。
◆1965年 Milesはル・マンを走っている
映画の中では同行を許されず、ガレージで細君と素晴らしいひと時を過ごしていましたが、事実は、Bruce McLaren とGT Mk.2で参戦しています。ここは、まぁ、演出ですね。
◆Peter Miles のその後
1991年、Ivan StewartがNissan 400でNevadaで勝利した時のチームのChief Crewの名前が、Peter Miles。15歳の時、父親のFord V-Carが200kmph(速度には諸説あり。事故はエアロダイナミクスの問題と言われている)のスピードでスピンし、跳ね上がり、バラバラになった車体から外へ投げ出されて即死した現場に居合わせた、Peter少年です。父親の事故の数か月後には、彼は田舎町のカスタム・カー・ショップで働き始め、24年かけてレーシング・チームのChief Crewになったんです。現在は、ビンテージ・カー販売会社の、Excutive Adminstratorを務めておられるとの事です。
エンジンがかかるたび、低く震える座席
4DXで見ました。
ひたむきに、命さえかけて真剣に、勝利だけを求めて研鑽している人達が、なんで権力欲の強い自分の面子のことしか考えてないような薄ら馬鹿に邪魔されないといけないんだよ〜畜生!!な〜にが同時ゴールすればいい宣伝になるだ、なにもなかったところに一から積み上げて、どんな偉業をなしつつあるのか見てきたくせに、どうして敬意を払えないんだ…。という気持ちになった。フォードはフェラーリに勝ったけれど、カタルシスはあまりなく悔しさとか無常感がある鑑賞後感だった。
雪辱を果たすため、遥かに勝るライバルを後方から抜き去る…そんな映画を見てフォードを嫌いになるとは思わなかったけれど、いい映画だった。
名誉のために不利なフィールドで戦おうとするフォード2世もよかった(最後には好きになれなかったけど)し、
腕を認め合い、力を寄せ合い高みまで登るマイルズとシェルビー、チームの技術者たちは熱かったし、マイルズを支える奥さんと父を尊敬する息子もよかった。
シェルビーがマイルズのドライビングを見ながら、「まだ、まだだ…今だ」とシンクロするシーンが好き。稀有な才能を持ったひとたちだけがわかりあえる感じが。
映画館で見てよかった作品だと思う。
ルマンは過酷なレースですね。
フォードVSシェルビーと言った感じの映画で
親子愛や友人や反大企業や職人気質等々良く描かれた
作品で楽しめました。
私はたまたま以前フォードのメカニックの経験が有るのですが、そのあたりの片寄った感情は特に無くむしろ
点火時期を速めるとかアッパーアームさら変える等
車の整備経験が無いと理解出来ない事なので逆に私は
楽しめましたが一般の方はどうかな?と思いました。
アメリカンV8サウンドに酔いしれる2時間半
クルマ好き、モータースポーツ好きの人間は観なければならない傑作。
レースシーンはシンプルな描写ながら良くその迫力を演出していたと思う。
感心するのはエンジンサウンドでGT40の野太いV8サウンドを良く再現していたしフェラーリV12の音も良かった。
W主演の二人は観る前から判っていたが鉄板の名演。
特にクリスチャン・ベールは本物のレーサーにしか見えなかった。
150分あるが構成、編集が巧みでそんなに長さは感じない。
レース後勝利を盗まれたマイルズが「クルマを売るためか、、、」と呟くシーンがあるが、クルマを売るためにレースに打って出たフォードとレースをする為にクルマを売っているフェラーリという対比が良かった。
ちなみに2011年にフェラーリがF1マシンにF150というネーミングをしようとした際フォードが(フォードは同名のピックアップトラックを販売している)フェラーリを商標権侵害で訴えようとしておりこの二社は現在もガチで仲が悪いと思われる。
タイトルに惑わされましたわ…フォード万歳!アメリカ万歳!の映画でないのが宜しい。
レースカーに興味は無いが、最初のカーレースのゴール前のデッドヒートのシーンで映画に引き込まれた。巧い演出。あくまでも商売(マネー)有りきのアメリカと、レースでは負けたがマイルズのレーサーとしての闘いに敬意を示したフェラーリの社長と、本当に勝ったのはどちらだろう。マット・デイモンとクリスチャン・ベールは良く役を作り込んだ好演。奥さん役の女優も控えめながら確かな存在感を示して宜し。しかし、私たちの世代では「ル・マン」と言えば直ぐにスティーブ・マックイーンを思い浮かべちゃいますけどね。
最高のレースムービーかもしれない。
昔から、少しだけレースに携わってきたものとして、感動しきりな映画でした。
レースを見た事のない人にも、レーサーってこんなに熱く、たくさんの軋轢もある中で孤独に戦う存在だと言うことを、この映画を通して知って貰えるとてもいい作品でした。
今のレースはレギュレーションに縛られすぎていて、見ている方もつまらなくなるシーンが多々ありますが、この頃のレースは男臭い、本当の戦いだったんですね。
タイトルには疑問が残りますが、結局はシェルビーとフォードの戦いで、その戦いに巻き込まれ、巻き込まれに行くレーサー、ケンマイルズに感情移入してしまった。
レーサーを支える家族、チーム、スポンサー、マニファクチュア、数えきれない程のサポーターがいるけれど、レースは自分との戦い。ファステストをたたき出して満足し、チームの意見を呑むラストもとてもよかった。
また、レースの過酷さも死やクラッシュシーンで教えてくれる。1966年のルマンは、55台出走で完走は15台。現代では考えられない過酷さ。そのシーンの数々をサルト・サーキットのセットを組んだり、実際のクラッシュや撮影技術であそこまでリアルに仕上げるのは至難の業だったろう…
レース映画は数あれど、レーサーだけに着目するのではなく、レースに関わる様々なシーンに焦点を当てることで、実際にレーサーになったかのような感情になる。
個人的に、ケンマイルズの奥さんが言っていたオイルの匂いやタイヤの焦げた匂い。これが最高なのは非常によく分かる。
社長がGT40に初めて乗るシーン。これも私が初めてレースカーに乗った時の感覚を思い出した。
久々にサーキットに行きたいな…
是非ともスクリーンで見るべき映画。
2020-001
レースがレーサーの物だった時代のお話
昔からモータースポーツが好きで、フェラーリとフォードのこの実話を映画化すると聞いて、大きな不安があった。昨年のボヘミアン・ラプソデイもそうだが、有名な実話を映画化する場合、真実を知っている人が多く、脚色の仕方を間違えると違和感しか残らなくなってしまうからだ。そういう点において本作はとても上手に纏めてあり、実話物としては非常によく出来ていると思う。
時代考証も緻密で、レースシーンではフォードやフェラーリだけでなく、ポルシェやアルピーヌなどのレースカーも当時そのままに登場する。惜しむらくは、ル・マンという壮大で特殊なコースが余り描かれていないことだ。まあその辺りはスティーブ・マックイーンの栄光のルマンを見て頂けるといいと思う。
物語はル・マンで勝利することを義務づけられたフォードGT40の開発と、互いが優れたドライバーでも有り、心の中まで知りうるキャロル・シェルビーとケン・マイルズ、二人の友情を主軸に描かれていく。マシン開発の苦悩、フォード上層部と軋轢、様々な苦境を乗り越えていくシェルビーのリーダーとしての剛胆さを巧みに描いている。またマイルズの家庭描写も繊細で、そういったシーンの積み重ねが、本作に人間ドラマとしての奥深さを与えている。
本作の舞台となる60年代前半のレースカーは強力なパワーを持つエンジンと、空気抵抗の少ないマシン、そしてそれを操る勇敢なドライバーという、単純な構造の中で成り立っていた。しかし現在は燃焼効率や空力といった難解な図式を解いたチームのみが勝てるという非常に分かり難い物になっている。
現在のマシン開発には莫大な費用が掛かり、簡単に参戦出来る物ではない。その代わり優れたマシンがあれば、ドライバーはチームの指示通りに走れば勝ててしまう。ドライバーはマシンを操作するロボットとなり、感情を捨てることを求められる。現在の耐久レースは勝敗においてドライバーの比重が低い状況になっている。
本作の時代はまだコンピュータが一般的ではなく、人間が勘と経験でレーシングカーを作っていた。またドライバーも自分の意思でマシンを操り、人間同士の闘いが見られた。
当然当時のマシンは現在のような強固なカーボンモノコック製ではなく、クラッシュするとマシンが潰れて引火し、死亡することも珍しくなかった。だからドライバーは命知らずのレーサーと呼ばれて、人々の尊敬を集めていた。残念ながらマイルズは実際に事故死し、劇中でもその場面は描かれている。
本作は当時の様子を空気感まで含めて描き切っており、作品としてのレベルは非常に高い。この作品はモータースポーツのファンのみならず、重厚な人間ドラマとして万人が満足出来る作品になっていると思う。
キャロル&ケンvsフォード?
"株も土地も、いくらでも売ってしまえばいい。しかし名前だけは売ってはいけない"
by エンツォ・フェラーリ
IMAXレーザーで鑑賞
割とモータースポーツファンですので
楽しみにしていた作品です
感想は
レースシーンのビジュアル
当時の空気感の再現度
ダブル主役の熟練した演技
どれも素晴らしかったです
…でも物足りない部分もありました
モータースポーツの中でもルマン24時間は
メーカーが威信を賭けて激突する世界三大レースの一つで
昨年一昨年と連覇を遂げたトヨタも
現在に至るまで莫大な予算を投じていたし
初挑戦から30年以上経てやっと迎えた栄光でした
大メーカーのプロジェクトですから結果が出なければ
撤退もありますし現場は重役から無茶な要求もあります
それくらい現場はほとんど丸投げ状態で戦っています
史実を元にしていますので連覇中のフェラーリに勝つために
キャロル・シェルビーやケン・マイルズだけではない様々な
エンジニアの努力をもっと描いて欲しかった気がします
フォードのルマン制覇の要因は信頼性の高さでした
実際そこに力が注がれていたわけです
フォードが開発したGT40は驚くほど短期間で仕上げられましたが
英国のエリック・ブロードレイというエンジニアがローラ社で
開発したローラMK6というマシンがベースになっており
ルマン向けに耐久性を高めていく開発をマイルズらと
進めていった結果作中の勝利から連覇を遂げていったのです
ぶっちゃけフォードvsフェラーリと題打つなら
主役はGT40だと思います
そのへんの掘り下げがほとんどなく
なんとなくクルマが仕上がっていったかのように
描写されていたのはやや残念でした
結局現場と親会社の意見の対立などが目立ってしまい
親会社の重役のような視点で話が展開していってる
印象を受けました
レースやクルマ等に詳しくない観客には
そのほうがいいのでしょうけれど
実際数字で高評価なようですし
レース界のエンジニアの方が観ても
共感できるテーマなのはあったと思います
かなりニッチなテーマを取り上げ
一般の人が興味を持つきっかけになったとしたら
モタスポファンとしても嬉しいところ
IMAXレーザーの精細な映像とOHV8のパワフルな
音響はベストマッチでした
ぜひそれで味わって欲しい一作です
追記:
パンフレットによると制作段階ではエンジニアや開発面に
注力したシナリオのパターンも候補にあったようです
ワクワクが止まらない!!!
ぜひ劇場で見る事をオススメする傑作!
劇場で見る事で本領を発揮する映画なんだ!
●エンジンの爆音に胸が躍る。映画はある意味音楽的な側面を持っているけど、音で見せる?映画は意外と少ない。音響にかなりこだわっている。
●レース映画って何台ものカメラで撮ってプロモーション的に見せる作品が多い中、この映画は一つ一つのカットの臨場感がスゴイ。CG処理が多い昨今、出来るだけ実写で見せてる。制作者の映像への自信の現れがカットの長さに出ている。今どきのアクション映画は1カットが1秒に満たない。映画の見せ方に自信がないからカットを切り替えずにいられない。
この映画はどんなに激しいレースシーンでも2〜3秒のカットを多様している。映画はダレるどころかどんどんのめり込む。アクション以外でも俳優の長台詞を1カットで見せ切ったり。スゴイ映画は正統な演出であると思い至る。
●言うまでもないがクリスチャン・ベール、マット・ディモンが素晴らしい。とくにクリスチャン・ベールは演技とは思えない。存在感が半端ない。
他キャストもいい味出してて、嬉しい。憎まれ役もハマってる。
●ロマンの萌えツボを確実に押してくる。限界を超えてさらに先へ…爽快!と思ったら、勝者になりきれない。でも希望が見えて・・・。シンプルで力強いストーリーに感動。
●音楽がいい!
今年初っ端からベスト1を引き当てたか?って思えるくらいワクワクした。
いいねぇ
もともと題材がフォードGT40だったから見たかった映画だったんだけど、古き良きアメリカが見れた気がしたねぇ。
みどころは、怒ったら車体叩いて解決、嫁変わってるけどいい嫁。
取り巻き幹部がかなりムカつく。最後までムカついた。
パットマンビギンズ〜ダークライジングのクリスチャンベイルとは違うキャラしてて、あんな一面あったんだと思えたよ。
ただ、レースシーンとしてはフルブレーキのままコーナーリングするのはどうかとは思ったけど、エンジン音が素敵だったからもうどうでもいいや。
ルマン戦最後はラップ更新してチームオーダーに従う漢気を見せて、表彰台を逃すという悲劇に遭ったシーンで涙出たんだが…
最後の最後までブレーキトラブル起こしたGT40のせいで主役が命を落とすという末路は…
切なかったね
闘う相手は実は内部に
これは、
フォードvsフェラーリと言うより
経営陣vs現場だな。
フェラーリの買収に失敗した
フォード2世は、
ルマン参戦を表明する。
無茶な話だ!
そこに、
2人の男が選ばれる。
シェルビーとケンだ。
殴り合いをしてお互い認め合うなんて
昔だな!
フォード vs フォード
2020年 4本目
タイトルは恐らくこっちが正しい
フェラーリは真の敵じゃない
とりあえず車をよく知らなくても映画は面白い
やっぱり実話ってのは面白いやね
予備知識
「ル・マン」はドライバーを交代させて24時間走るレース
なんでタイヤが燃えたの?ブレーキを多用したためにブレーキ部分が熱くなって、そこから火が出た
とりあえずこれだけ覚えておけば大丈夫
モータースポーツに興味が有ろうが無かろうが、そんなこと関係無し!清々しいまでの漢の世界に心が燃える燃える!
モータースポーツ界の絶対王者フェラーリに挑むフォード・モーターの姿を迫力満点の映像で描く、史実を基にしたレーシング映画。
監督/製作は『ナイト&デイ』『ウルヴァリン』シリーズのジェームズ・マンゴールド。
元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーを演じるのは『オーシャンズ』シリーズや『インターステラー』の、名優マット・デイモン。
崖っぷちのレーサー、ケン・マイルズを演じるのは『ダークナイト』トリロジーや『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の、オスカー俳優クリスチャン・ベイル。
ケンの息子、ピーターを演じるのは『ワンダー 君は太陽』や『クワイエット・プレイス』のノア・ジュプ。
フォード・モーターの副社長、リー・アイアコッカを演じるのは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ベイビー・ドライバー』のジョン・バーンサル。
第92回 アカデミー賞において、編集賞と音響編集賞を受賞❗️
第73回 英国アカデミー賞において、編集賞を受賞!
名優マット・デイモンとクリスチャン・ベイルのW主演!
私はモータースポーツに興味が無い全くの素人ですが、そんな人間でも十分に楽しめました。
とはいえ、多少は時代背景や専門用語は知っておいた方が良いかもしれません。
1960年代初頭のフォードやフェラーリがどういった状況だったのか映画を観ていればなんとなくはわかりますが、ちょっとわかりづらいところもあるかなぁと思います。
専門用語やレースのルールなど、分からなくても問題はないですが、やはり多少は知識があった方が、より映画を理解できるのだろうな🤔
この映画のタイトルは『フォードvsフェラーリ』ですが、あまりタイトルが適切では無い様な…。
確かにフォードがフェラーリに対抗意識を燃やしたところが物語の起点ですし、実際にルマンで闘うわけですが、フェラーリとの勝負にはあまりリソースを割いていないと感じました。
フェラーリのレーサーにライバル的な人物を登場させて、ルマンで熱いバトルを繰り広げるというような、少年漫画的な展開にもすることが出来たと思うのですが、あえてその様な作りにはしていないのでしょう。
『フォードvsフェラーリ』というわかりやすくキャッチーなタイトルはあくまで集客のために過ぎず、主題は別のところにあると思います。
この映画での戦いとは、「どれだけ己の信念を貫けるのか」ということです。他者との戦いは副次的なものに過ぎません。
マット・デイモン扮するシェルビーは、かつてはルマンを制した天才ドライバーだったが、心臓の病から引退を余儀なくされ、今は自らの会社を立ち上げカー・デザインとセールスを行なっている。
クリスチャン・ベイル扮するマイルズは、天才的なテクニックと知識を持っているが、人間性に難があるためスポンサーも得られず苦しい生活を送るレーサー。
燻っていた2人が打倒フェラーリというミッションの下に手を組み、反目しながらも絆を深め、やがてルマン24時間耐久レースに挑むという展開に燃えないわけがないっ!
はじめは会社に従っていたシェルビーだが、マイルズと共にレーシングカー開発を行っていくうちに自らの信念を貫くために組織と戦う覚悟を決める。
協調性の無かったマイルズは、シェルビーをはじめとするクルーと協力してレースを戦い抜いていくうちに、勝敗を超えた何かを見出す。
会社からの圧力に苦しみながらも、苦難を乗り越えて成長していく主人公たちの姿には、『ロッキー』を思い起こさせる様な反骨精神とバイタリティがあり、自分自身の心に火をつけてくれます!
特に良かったのは、デイトナ24時間耐レース!
自身の会社を賭けてマイルズをルマンのレーサーに推薦したシェルビーの漢気と、息を呑むようなレース展開に圧倒!
あまりの熱さに何故か涙が…🥲
もう一つのこの映画の見所は家族の絆でしょう。
夫のレーサーという仕事に理解を示し支え続ける妻と、それに応えようとする夫の夫婦愛の美しさ。
父と息子の心温まる交流には涙…。
息子役のノア・ジュプくん、凄く良かったです。
ただ、肝心のルマン24時間耐久レースが少し盛り上がりに欠けた気もします。
シェルビーの汚い工作には笑いましたが^_^
もう少しフェラーリとの対決をしっかり描いても良かったのでは?
えっ、フェラーリこれで終わり?って思ってしまいました。
あと、クライマックスがあまり好きでは無いですねー。
最後の展開は蛇足に感じてしまいました。
ルマンでのレースをエンディングにして、マイルズのその後はエンドロールで説明するとかの方が良いのでは?
とはいえ、全体的には非常に楽しめました!
劇中の音楽もクールだし、エンジン音などは迫力抜群!何より映像が凄え!!
役者の演技といい、怒涛の展開といい、主人公の葛藤と成長といい、全てが満足に足る出来の素晴らしいエンターテインメント作品です。
劇場で観なくてはいけない一本!
"She is fast." "Will be faster." 迫力のレースと車に人生をかけた男達の物語
正直カーレースに関しては全く知識がないのですが、更に言うなれば「24時間もレースとかやってどうすんの?」っと思ってしまうぐらい興味もなかったりするのですが、本作はメチャメチャ面白かったです!車に人生をかける男たちの物語。いいね!戦ってる相手はフェラーリじゃなかったですけどね。
もうレースのシーンはこっちまでドキドキしてました。コーナーのギリギリ攻めたり、ぶつかりそうになったりと観てるこっちも変に体に力が入って一緒に動いてしまう感じです。レース中、先に何があるか分からないのに煙の中に突っ込んで行ったりするのって、よくよく考えるとメッチャ怖いですわ!事故車いたら一貫の終わりやん。いやー、スゴい世界だ。
クリスチャン・ベールって去年は「ヴォイス」で太ってたはずなのに、今回はまた痩せてましたね。相変わらずカメレオンっぷりが半端ないです。太った役をやったら次は痩せた役という風に敢えて選んでるとしか思えません。体に悪そうだなぁ。そうそう、ブリティッシュ・イングリッシュがメッチャ上手い!っと思って感心してたら、まさかの英国出身!!バットマンとかやってたので勝手にアメリカ人だと思ってました。逆に今まで米語が上手かったんですね。ビックリ!
マット・デイモンもいい感じでしたね。キャロルがフェラーリ側からストップウォッチ盗んだり、こっそりナットを投げ込んだりとイタズラしてるのがちょっとツボでした。タチ悪っww
後、個人的に好きなジョン・バーンサルが出演してたのも嬉しかったですね。検索したら演じたリー・アイアコッカは後にフォードの社長になってるんですね。ジョン・バーンサルが常識人を演じるのって珍しいような気もします。
終わった後に映画のポスターの車を見ながら熱く語ってる人がいたりして、日頃映画を観ない層も取り込んでいるんだなぁっと思いました。きっと彼らは映画の影響を受けて飛ばしたくなっていて、帰り道安全運転するのが大変に違いない!
お父ちゃん頑張れ
それほど期待せずに観たら、、、良かった。
レース描写は臨場感抜群、手に汗にぎります。
レースの勝者は映画の流れとして分かり切っているものの、死亡フラグ的なカットが多数あり、え?ここで故障するのか?!と思わせるとこが多数です。
レッドゾーンに突入するタコメーターを何度も映すのが心臓に悪い。。。
クリスチャン・ベール演じるケン・マイルズが実際にどんな人物だったか知らないけど、映画の中では車にしか取り柄がなく(ずば抜けているんだけど)、ややすれば社会不適合者の烙印を押されかねない人物だけど、奥さん美人でレース活動を応援しているし、息子も素直で純粋にお父ちゃんを応援してて家族愛が素晴らしい。ホント奥さん美人(カトリーナ・バルフ)
レースの勝利後や開発中の車に息子を呼んで隣に乗せるシーンは本当に素敵で思い出すと涙が出てくる。
映像や音楽がちょっとノスタルジックで余計に涙を誘います。
タイトルほどフォードとフェラーリの対決がクローズアップされている訳ではなく、主な対決はフォードの副社長vs現場でした。
あの副社長忌々しい!
そしてマット・デイモン演じるキャロル・シェルビーが中間管理職として壁になりきれず、副社長の無茶な要求をマイルズに漏らしてしまうのがこの映画最大の残念ポイントの一つ。
せっかく社長をレース車両に乗せて問答無用の説得をしたのに、なんで副社長の要求にぐらついちゃうかな~。(これも実話?どうなんでしょうね)
最後はただただ涙。
映画館だったから我慢したけど、自宅で一人だったら滝のような涙が出たと思う。
観て良かった。
衝撃
手に汗握りました!と軽々しく言えない結末。
怒りと切なさ。
ケンマイルズの純粋さに胸を打たれる。
技術屋の気持ち、すごい共感するし
一流なら、より良いモノを作りたい、結果を出したいのは当たり前。
フォード許せん!
勝負の世界に政治を持ち込むな!
ケンマイルズの心中はいかばかりだったか…
あれは一種の自殺だったのかなと思ってしまう。
あえて車から出ずに心中したのかなって。
レーサーも登山家もみな、好きなことで死ねたら本望だって言うものね。
ル・マンや車のことを詳しく知らなかっただけに
壮絶なストーリーにショックを受けたけれど。
見終わったあとも、胸に迫ってくる素晴らしい映画。
【7000rpmでぶっ飛ばせ。大迫力のレースシーンにアドレナリン大放出。”二人の車のプロ”と”フォードの醜い背広組”との闘いを描いた作品でもある。】
かつて、ル・マン24時間レースで優勝したキャロル・シェルビー(マット・デイモン)と元レーサーで自動車整備工を営みつつ再起を図るケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)は久しぶりに会った瞬間に”こいつは俺と似た匂いがする”と思ったに違いない。
現在は、車のセールスマン(と、デザイナー)になっているシェルビーと自らの自動車整備会社が国税局から差し押さえされたマイルズは不思議な縁で結ばれている。
合間に挟み込まれる、マイルズの妻モリー(カトリーナ・バルフ:夫を想う姿を実に上手く演じている。良い。)とマイルズとの”夢を諦めるのか”という遣り取り。父を誇らしく思う息子ピーター(ノア・ジュブ)の姿。
コンベアーで車を大量生産するフォードと据え組付け(今でいうセル方式に近いかな)で一台一台手作業で車を作るフェラーリは、自動車製造の考え方が根本的に違う部分や、フォード2世とエンツォ・フェラーリのレースに対する姿勢も、お互いへの軽蔑した想いも含めて上手く描かれている。
妻モリーの脅しにも似た後押しで、フォードをル・マンで優勝させるためにマーケット戦略を担当するリー・アイアコッカ(ジョン・バーンサル:良い味を出している)に請われたシェルビーと手を組むマイルズ。
高速走行しながら、的確にスポーツカーの修正点を次々に指摘するマイルズ。ここの技術屋たちとの会話が面白い。(分かる人は、車設計に可成り精通していると思う。)
マイルズはテスト中に”フェード現象”のため、レースカーが制御不能になり炎に包まれるが、耐火服のため助かる。が、目撃したピーターの不安は増す。ここのシーンも後に効いてくる。哀しいが、上手い・・。
実力派フォードのレーサーの中でも車設計にも関与しているマイルズは群を抜いているが、妥協しない彼の態度に、フォード副社長レオ・ビーブ(ジュシュ・ルーカス:嫌われ役を実に上手く演じている。)の”意見”でル・マン挑戦初年度は、参戦を見送られる・・。シェルビーも渋々従うが、フォードは全台リタイアという結果に・・・。
フォード2世を説得するシェルビーの”大企業の無駄”を指摘するシーンや、テストレース場で、彼をレースカーに乗せレーサー達が体感するスピードを体験させるシーンも実に良い。
そして、とうとうマイルズは”ル・マン”に参戦する・・。
この映画の最大の魅力は、ケン・マイルズがコーナーを攻める際のギア・ダウンから高速のまま素早くシフトアップし、アクセルを踏み込み一気に相手を抜き去るシーンを含め、ギアチェンジの映し方が実に上手い所とその際の観る側が得る爽快感であろう。
「ラッシュ/プライドと友情」よりも良いのではないか?(個人的な意見です。)
又、シェルビーの”今だ!という声とドンピシャのケン・マイルズのギア操作も二人の結束を示しているようで、とても良い。(観ている側も心の中で、”今だ!”と叫ぶ。)
マイルズはフェラーリの1号車と競り合い、相手ドライバーが意地になって9000RPMまで上げてしまい故障・・。悠々と1位を確保するかに見えたが、レオ・ビーブが再び観客席から”余計な”進言をして・・。
ここでの、マイルズの決断は観ていて心に沁みる。
彼は、レオに従ったのではなく(何が組織の一員だ!と心の中で激しく毒づく私である。)、既に親友ともいうべきシェルビーの身を想っての行為だったと思う。
又、レース終了後にマイルズと目が合った、エンツォ・フェラーリの少しだけ被っていた帽子の鍔に触れる仕種も良い。
- エンツォ・フェラーリは、”フォード”ではなく、マイルズとシェルビーのレースに掛ける根性に敬意を表している事は、観れば分かるが、同じくF1レースを愛する者通しが心を通わせる、粋なシーンである。ー
ラストシーン、シェルビーがマイルズの息子ピーターと交わした会話と手渡しした”モノ”。モリーに小さく手を挙げるシーンとその際のシェルビー(=マット・デイモン)の表情。
<そしてスポーツカーに乗り込み、重厚なエグゾースト音を”友とその家族に残して”走り去るシェルビーの後ろ姿にジワリと涙した作品。>
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2020年1月15日追記
幾つかのシークエンスと台詞を再確認したいと思い、仕事の後で疲れていたが、”あと30分、夕食までには帰すから・・”というシェルビーの声に導かれ、レイトショーで再鑑賞。
エンツォ・フェラーリの、フェラーリ1号車がリタイヤした知らせを受けた時のセリフ(仕方ないな・・という表情に見えた・・。)を聴き取りかったが、難しかった・・。
が、脳内で類推した台詞だろうな・・と思い、勝手に満足。
何よりも今作品が、再鑑賞すると面白さが”加速する”事を確認でき、大満足で帰宅した。
<2020年1月14日 再鑑賞>
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