アド・アストラのレビュー・感想・評価
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スペース カウボーイの続編にしてほしかったわ。
盛り上がりに欠けた今更なSF宇宙映画。
大げさなセットに内容がまったく付いていっていない。
トミー・リーやドナルド・サザーランドが出てくるくらいなら
スペース カウボーイの続編でも作ってほしかったよ!
トミー・リー(ホーク・ホーキンズ)が月で生きてた! ってことにしてさ。
イーストウッドさん、頼みます (人-)。
2022 12本目
通算2回目の鑑賞
自分は好きです。終始音楽も含め静が続く。
息子が消えた父親の行方を探す物語。
正直映画館でみてたら大きな盛り上がりに欠け眠くなるかもしれない。しかし、CGの宇宙空間の素晴らしさや何より円熟味を増したピットの渋い演技を観るだけでも価値ありました。
宇宙と父と我が心の旅路の果てに
日テレ(日)夜の人気バラエティー番組の不定期企画“中岡宇宙の旅”。
なんだか『SW』みたいな展開になってきたけど、寧ろ本作がベースだと思う。
…と、まあ、そんな事はどーでもいいとして、
地球外生命体の探求に人生を懸け、16年前に海王星付近で消息を絶った父。
偉大な宇宙飛行士だった父と同じ道を進み、父を捜す為、大宇宙へ旅立つ息子。
何ともドラマチックで、壮大な宇宙への冒険を期待させる内容。
…が、公開したら、圧倒的に厳しい声が。
個人的には言われるほど悪くなかった。
まず、これが監督ジェームズ・グレイの作風。
インディ・ジョーンズのモデルになった実在の冒険家を描いた『ロスト・シティZ』が、エンタメ・アドベンチャーかと思いきやシリアスな人間ドラマタッチだった事もあり、本作もそうなんだろうと。
また、以前『インターステラー』のレビューでも書いたが、藤子・F・不二雄のSF短編で、未知の宇宙への旅立ち、大宇宙の神秘、個人の内面を掘り下げる作品があり、こういう知的SFが好き。
『2001年宇宙の旅』『インターステラー』と並ぶ知的SFの新たな傑作誕生!…とまではいかなかったが、好きなタイプのSF映画。
まあ、厳しい声も分からんではない。
作風は淡々と静か、主に主人公の語りで展開していく。
ド派手ド迫力の見せ場やスペクタクル・シーンはあまりナシ。
『インターステラー』ほどの壮大さ、『2001年宇宙の旅』ほどの圧倒的な哲学性にも欠ける。
が、しかし、
名手ホイテ・ヴァン・ホイテマによる幻想的な宇宙の映像、
リアリティーを追求したセットやロケ撮影、視覚効果や音響など第一級の映画技術、
主人公のドラマチックな旅立ちに始まり、
月面でのチェイス、軍の陰謀、父の衝撃の真実…スリリング性もある。
そして、根底にある主人公の苦悩・葛藤、父子のドラマが深みをもたらす。
これがハラハラドキドキワクワクの娯楽SFだったら期待外れも無理ないが、このシリアスで静かな作風は本作に合っていると思う。
同性でも惚れ惚れするほどのカッコよさ、魅力、スターのオーラを消し、抑えたブラッド・ピットの演技が絶品。アップが多く、細かな表情の変化のみで主人公の複雑な心情を体現している。
父役トミー・リー・ジョーンズも出番は少ないが存在感と印象を残す。
この人気スターと名優の共演も見ものであり、兼ねてから見たかった。
知らされた父の衝撃の真実。
実は父は生きており、太陽系を滅ぼしかねない危険な計画を実行しようとしている…。
課せられた極秘ミッション。計画の阻止と、必要あらば父の暗殺…。
家庭を顧みなかった父。
記録映像に残された、目的達成の為ならばクルーの命さえ犠牲に。
父は狂人なのか…?
肯定は出来ないが、多少たりとも分からんでもない。
まるで観光地のように侵食された月面基地。
宇宙に進出しても変わらない資源争い、陰謀…。
そんな人間たちの愚かさに失望。
だからより一層、宇宙の深遠へ入り込んで行く。
救いと答えを求めてーーー。
命令に背いてまで、父を捜す事に執着。
父と同じ道を歩んだが、父と同じ過ちを。
あるトラブルからクルーを死なす。自分もまた、宇宙の深遠へ入り込んで行く。
宇宙は人の心を惑わし、狂気に取り憑かれ、脆く弱い人間如きが足を踏み入れてはならない聖域なのか…?
主人公ロイは、終始苦渋の表情。見るからに生き方に悩み、苦しんでいる。
離婚を経験しており、他人とも親密な関係を築けない。
ミッション中、大宇宙で一人に。
孤独には慣れている筈なのに…、何だこの、表しきれぬ寂しさ、悲しさは…?
自分は本当はこんなにも、人の温もり、人との関係を欲していたのか…?
クライマックスの父との再会は、決して感動的なものではないが、胸に迫るものがある。
可愛い子には旅をさせろ、と言う。
父捜しの旅を通して描かれる、我が心の旅路。
宇宙の果てで見付けたものは…
父が我が身を犠牲にし、自分は与える事の出来なかった、息子への人生の示しと尊さ。
無論これは自分なりの解釈で、Wikipediaなんか見ると違っている。
でも、自分はそう感じた。
それが知的SFの魅力であり、醍醐味だと思う。
宇宙と人の心が無限に拡がるのと等しいように。
喪失感と宇宙の寒々しさと
冥王星付近から発せられるサージ電流のせいで5万人の死者。原因は知的生命体探索に出て失跡した父親の宇宙船か。
陰鬱な独白、喪失感に苛まれた男、荒涼としたシンセサイザーの音、月では資源争いをしている未来。ハードSFらしい舞台装置が揃って、色々期待したけど、遥々冥王星まで出かけてしばらくぶりに再会した父親との会話は、なんだか肩透かし。サージ電流の原因も肩透かし。
そういうディテールはどうでもよくて、パーソナルで内省的なメンタリティを味わう映画なんだろうけど、残るのは物足りなさ。
切なすぎて、悲しすぎ、もどかしいこの気持ち。
シンプルは美しい。
SF映画でこんなにもシンプルで、美しい映画に出会ってしまうとは…。
これは、宇宙を舞台にしているけれど、話の内容はもっと別の人と人とのつながりの物語。
余計なものを全て削ぎ落とし、シンプルな映像だけを見つめたら、宇宙の壮大さの中に小ささな自分が投影されてくる…。
余計な音は一切ない。
あるのは、究極の静寂のみ。
シンプルさの中に浮かび上がるのは、ブラッドピットの切なげな青い瞳。
宇宙飛行士の父親を追い求めて、宇宙飛行士になった彼。
父は宇宙の生命体を見つけ出すために、30年以上家に帰ってくることはない。
家庭を捨て、地球を捨て、ひたすら宇宙の生命体を追い求めるために、宇宙に身を捧げた父の姿がすごく遠くに感じました。
そして、仕事に没頭する父親の姿が、私にはどうしても理解できませんでした。
でも世の中には、そんな仕事人間に共感する男の人がいることも事実。
周りのことを一切拒絶し、自分の信念を貫き生きる。
それが結果として、仕事人間と言われてしまうのでしょうね。
せっかく父親のことを助けにやって来たのに、拒絶され嫌悪される息子の姿が辛すぎる…。
結果的に2人は別れることになるのですが…。
広大な宇宙の中に浮かび上がる、父と息子の悲しい別れが切なすぎました。
BOSSのCMで宇宙人を演じているトミーリージョーンズさん。
今回彼が、宇宙に魅了され、宇宙で生きることを選択した姿が、なんだか運命的に感じる。
彼は宇宙に愛されているのかもしれないですね(笑)
SF映画だというから、てっきりアクションありの爆音ありのスペクタクルだと思っていたら、な、なんと!親子の絆をみることになるとは…。
予想を裏切られる展開ではあったものの、こういう人と人とのつながりや別れの話は嫌いじゃないので、最後まで楽しめました
(*´∀`*)
自分にとって大切なものは何か?
今の自分の大切な存在と一緒に映画を観れたら、そのものの存在の重要性に気がつけると思います。
今、地球で生きてることの幸せを感じさせられる意味深な映画でした
(*´꒳`*)
ありがとうございました!
想像以上に淡々。宇宙の深淵への壮大な旅の行方。
【賛否両論チェック】
賛:主人公の壮大な宇宙への旅の果てに待つ、家族や人生に対する哲学的な問いかけに、観ていて思わず考えさせられる。
否:展開は思った以上に淡々と進み、かつ哲学的なので、見方によっては非常に退屈してしまいそう。ラストも呆気ない感が否めない。
なんというか、良くも悪くも非常に哲学的な作品といえるかも知れません。かつて宇宙の彼方へと消えた父を探し、途方もない旅へと出た主人公・ロイ。そんな彼が壮大な旅の果てに知る父の行方と真実に、家族や人生の目的といった深いテーマを考えさせられます。
ただ「宇宙の果てへの旅」と聞いて想像するようなハラハラ要素はほとんどなく、ただただ淡々と旅が進んでいくので、冒険モノを期待して観てしまうと、メチャメチャ退屈してしまうと思います。
どちらかというと人間ドラマというか、難しいテーマが好きな方向けの作品といえそうです。
う〜ん…記憶に残らず…(´-`).。oO
結構最初の方は面白く期待させるものもあったんですが、物語が進むに連れてどんどん展開が雑になって最後の方は「ダメだな…この映画」という思いから感情移入も出来ず、残念です。
静寂に耳を傾ける
ゼロ・グラビティ、オデッセイ、パッセンジャー、インターステラー。。。宇宙空間を舞台にした映画の中でも良作と呼ばれるものは、その舞台と逆行するかのようにより人間の内部を深く掘り下げているという共通点は興味深い。そしてその部分を評価の焦点にあてた場合、本作は他の追随を許さないのではないだろうか。。「俺は今までの人生、自分勝手にやってきて、1人が好き。でも寂しい。。」ああ、観てて辛い。。笑
ついこの前、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドでベスト更新と思っていたブラッド・ピッドがまたしてもやってくれたなあ。
意識が宇宙まで拡大されても、父・息子という親子関係はそうそう変わる...
意識が宇宙まで拡大されても、父・息子という親子関係はそうそう変わるものではないということを感じた。ブラッド・ピッドの演技も良かったと思う。
悪くはなかったのだが…
時間が経つと、何も残ってない感じ?
色々と結果オーライな感じで話が進んでいくけど、本当にそれで良かったのか?と考えられなくもない。
それなりには面白かったけど、それ以上でも、それ以下でもないかなぁ…。
お父さんの話の方が100倍見たかった
何故お父さんを探しに行く側に焦点を当てたのか?
宇宙の果てで、未確認生物を探す父の話の方が100倍面白かった。
争う同僚、なかなか見つからない生物、美しい宇宙の果て…
実際には息子が父を探しに行って帰ってくるだけの話。
内容が無くあまりにも眠くて途中寝て、猿のシーンで飛び起きてしまった。
ただ、月に行けるようになって、観光地化されているという描写が妙にリアルで面白かった。近い将来こんな風に気軽に月に行くようになるのではないか。
月や火星の基地のつくりも面白かった。
ドルビーシネマで見ると、内容が無くても映像と音響でカバーできると思っているのだが、それにしても何だかなぁ…という映画だった。
もったいない映画
キャスティングは好き!
でも映画ってストーリーがメインですね。
このキャスティングでスペース・カウボーイ2だったらかなり良かったかもしれない。
老けてきたプラピ…彼のドアップの表情演技が観たい方は最高かもしれない。
俳優殺しのストーリーは本当にもったいない。
最近そんな映画ばっかり…
青いビー玉
宇宙の映像美、呼吸しか聞こえない瞬間。
宇宙の映画はこういうところが好き。
遠くをずっと追いかけて、でも近くの大事なものをみようよ、というメッセージ性を私は勝手に受け取った。
なんか惜しいんだよなー、と思うシーンもまああったんだけど、ブラピの目の美しさ。青いビー玉は地球じゃなくてこっちだわ。
ご搭乗ありがとうございます、毛布は125ドル、おしぼりをどうぞ、、海外にいく感覚で宇宙にいく時代がそのうちくるのか。
残念ながら、解らなかった
私には、ちょっと着いていけなかった。
途中に挿入されるインシデントに意味が理解できないものがあった。
月で起きている紛争とか、漂流船のサル(ゴリラ?)とか、、、
宇宙軍の思惑も今一つ。
大佐(だったか?ドナルド・サザーランド)の役割も焦点がボケているような、、、
ビジュアルは新しさもあって、SF作品としての見ごたえはあった。
月へ定期便のようなロケットで行き来できるようになっていて、月側の施設には麻薬犬を連れた警備員がいたり国際便の看板があったりと、アメリカ的なリアリズムがあって面白い。
一方、火星にはまだ特別な人しか行けないようで、火星で生まれ育った所長のいる施設は無機質で“いかにも”な昔の近未来イメージのままだった。
到底リラックスできそうにないリラックスルームとか。
主人公ロイ(ブラッド・ピット)は火星から海王星へ向かう過程で孤独のストレスに苦しむ。ここで「2001年宇宙の旅」的な精神世界の展開を匂わせたが、そうでもない。
割りとあっさり父親(トミー・リー・ジョーンズ)を海王星の脇で見つける。
この親父が16年間も宇宙空間で一人で生き続けられたのは、まぁ、長期探査宇宙船だからそれなりの設備や食料があったからだと解釈しよう。
地球外知的生命体を探索していると言いながら海王星付近に止まっていたのは、太陽系外に出るまでの設備はないからその場で電子的探索を続けていたのだと解釈しよう。
だが、地球に降りそそぐ何とかいう電流(?)は親父の探査宇宙船の反物質装置によって流れ出しているらしいが、何のための装置だか意味不明。
狂った乗組員たちが何かしでかしたみたいだが、それならなぜ今ごろになって影響が出るのか?
ちゃんと説明があったのかもしれないが、私には読み取る力はなかった。
反物質といえば「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」を思い出す。懐かしい!
ブラピの地球への帰路は往路に比べてどうなのかとも思う。
尺的にここに時間をかけられないのは分かるが、、、
一番面白かったのは、冒頭のブラピの超落下シーンだ。
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