劇場公開日 2019年9月20日

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「想像以上に淡々。宇宙の深淵への壮大な旅の行方。」アド・アストラ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5想像以上に淡々。宇宙の深淵への壮大な旅の行方。

2019年12月1日
PCから投稿

知的

難しい

寝られる

【賛否両論チェック】
賛:主人公の壮大な宇宙への旅の果てに待つ、家族や人生に対する哲学的な問いかけに、観ていて思わず考えさせられる。
否:展開は思った以上に淡々と進み、かつ哲学的なので、見方によっては非常に退屈してしまいそう。ラストも呆気ない感が否めない。

 なんというか、良くも悪くも非常に哲学的な作品といえるかも知れません。かつて宇宙の彼方へと消えた父を探し、途方もない旅へと出た主人公・ロイ。そんな彼が壮大な旅の果てに知る父の行方と真実に、家族や人生の目的といった深いテーマを考えさせられます。
 ただ「宇宙の果てへの旅」と聞いて想像するようなハラハラ要素はほとんどなく、ただただ淡々と旅が進んでいくので、冒険モノを期待して観てしまうと、メチャメチャ退屈してしまうと思います。
 どちらかというと人間ドラマというか、難しいテーマが好きな方向けの作品といえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド