劇場公開日 2019年7月19日

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「「フォレト・ガンプ」がウェス・アンダーソン的箱庭世界に迷い込んだ」マーウェン AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「フォレト・ガンプ」がウェス・アンダーソン的箱庭世界に迷い込んだ

2019年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

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知恵は他人より劣るが、並外れた特別な才能を発揮する。曇りのない純粋さで、周囲の人から愛される。ロバート・ゼメキス監督はマーク・ホーガンキャンプのドキュメンタリーを観て、アクションフィギュアとバービー人形を使い撮影した写真に込められた物語を映像化しようと思い立ったそうだが、「フォレト・ガンプ」のタイトルロールに通じるマークのキャラクターにも魅かれたのではないか。

マークが第二次大戦下の町のジオラマを作り、そこでフィギュアにポーズを取らせて撮影する。マークの空想が映像化された世界と、創造主たるマークの現実を行き来する構成は、ウェス・アンダーソン監督のトレードマークの箱庭世界を彷彿とさせる。

マーウェンの美女軍団のキャストたちはほぼ全員、CGキャラだけでなく実写でも登場するが、魔女デジャ役のダイアン・クルーガーは実写出演なし。これを贅沢すぎる起用とみるか、スターの無駄遣いとみるか…。

高森 郁哉