天気の子のレビュー・感想・評価
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期待を裏切らない
君の名はよりも面白くないと聞いていたが観てみると全然そんなことはなく、普通に面白かった。
やはり新海監督の作品にハズレはなかった!
欲を言えば二部作にして会うまでの期間、これからの東京での生活を観たかった。
映像が綺麗すぎてずっと見ていたくなる。
これからも新海監督の映画は観ていきたい。
君の名は知らないが、、、
壮大で繊細な音楽と映像美、現代社会の建造物群を交わすように入り交じる空からの光は、この世界の主人公を照らしていた。ラストのオフィスの中の会話シーンで『世界なんて元から狂ってるよ』という発言は、この映画を撮る動機であり、新海監督の本音となんとなく感じた。
映画館ではよかったのですが、タブレットでみたら粗が気になりすぎます
主人公とヒロインの出会い方、事件の起き方が偶然にしてはあまりにご都合主義。
1.たまたまスカウトだか風俗店の店先で拳銃を拾う。
2.たまたまヒロインと出会う。
3.たまたまヒロインが風俗店にスカウトされているそのスカウトマンは、1のスカウトマンで、
さらに拳銃を相手に向けて至近距離で発砲するが何故か当たらない。
とくに3.に至っては、発生確率が少ないものを何度も乗じたことで、天文学的に発生確率が低い
天気を変える力とかメインテーマの一つ二つはあり得ない設定でもかまいません。
それ以外はリアリティがあるとストーリー全体のリアリティが増すのです。
映像表現だけはリアルですけど、それ以外の設定全てがあまりにもリアリティがなさ過ぎる。
上記以外にも、
4.天気を変えるホームページあげた瞬間に客が舞い込むとか、
5.警察にしても、一度捕まえた主人公を簡単に逃がしてしまうとか。
6.2度目の拳銃の発砲も、タマタマ捨てた拳銃が、たまたま撃ちたいときに転がってて、
手にして発砲
7.逃げたときタマタマバイクの支援あり
とか、もう、タマタマの連続がすぎます。
アクションシーンをつなげるために、タマタマに頼りすぎた感がありすぎ。
そうだ、最初にフェリーで助けてもらう当たりもタマタマすぎるよなぁ。
雨が降るって言われてみんな避難してるのに、なぜ助けられる位置に隠れていたのか?
とにかくシーンの一つ一つがご都合主義とタマタマばっかりが気になるんです。
初見は映画館だったのですが、絵と音がよくってご都合は気にならなかったのですが、
二度目がプライムビデオで見たから画面小さいパソコンでの視聴で、なんだか全くストーリーに
没入できず、こんなに粗ばかりの話だったのかと衝撃をうけたので感想をしたためてみました。
2回目の方が!
途中までというかラス前まで、
青春テーマかと思い星3ぐらいの気分でしたが、
『須賀の奥さんも天気の子?』と思ってから
格段に面白く、2人の選択の違いなど、
テーマも深く感じました。
ホントにラス前で気付いたので、
もう一度頭から見返してしまいましたが、
そう考えると須賀の言動が色々と感慨深く、
とても良く出来た作品だなと…
ホントにそうかわかりませんが、
そうなのかもしれないと考察させるのも含めて良作だと思います。
最近の作品は物事を説明し過ぎるので、
1回で満足してしまう事が多いですが、
もう一度見たくなる上手い仕掛けだなと思う
新海作品をなめていた
君の名はも勿論面白かった。
比にならないぐらい。
でも、それを遥かに超える作品があったようだ。
それがこの天気の子だ。
天気の子は、結構、いや、めっちゃ面白かった。
どうせ失敗するのかなぁと思っていたが、普通にすごかった。
CG技術が前作より上がっていたし、新海監督が天気に目を付けるとは予想外だった。前は、名前だったのに。
新海監督は日々の日常にある先ほど言ったように些細な事に点を置き、軸にして、話を作っていた。そこが新海監督の良いところであり、ヒットしていく、武器なのかもしれない。それを武器にしてこれからもっと面白い映画を作っていってほしい。
そして、もう一つ評価したいところがある。
それはいつもの東京ではないということである。
舞台は天気の狂い始めている東京であり、そこから話が展開していっている。
それも今回の評価点でもあった。
新海監督のことだからもう駄作しか、作らない。そう思っていたが、そう思っていたのが、自分の幻想の遥か先へと進み、最終的には、誰もが見ても面白い作品になっている。
あと思ったのが、新海監督とジブリ作品と似ているところである。ジブリ作品でも他の映画に出てきたキャラクターが偶にちょろっと出てきたりはするのだが、新海監督作品はそこいらもさらに上へ行き、なんと、セリフをつけたのだ。
新海作品は色々な所が進化して行っていると分かる。これからにも期待に胸を膨らませたい。
楽しみだ。
次回作が。
雨や晴れで感動なんて、するんだなと
「天気」とか「Radwimp」の音楽で感動なんてされる訳がない、という予想を覆えされます。しつこいですがウェザーなんかで感動するもんです。
非常階段を登るシーンが良かったが、山手線から見える景色をリアルに取り込んでいるとこも引き込まれました。
映画単体では・・・低評価になりがちな作品でしょうか。 表面上は昨今...
映画単体では・・・低評価になりがちな作品でしょうか。
表面上は昨今の自然災害を踏まえた上で、個々人が自覚・覚悟と責任をどう持っていくのかがテーマの物語であり、現実社会で覚悟と責任を決めきった大人が見るには少々説教臭く、冗長に見えるシーンが多いように思います。
エンタメ映画としても見れるように作っているものの、君の名は。ほど振り切れていないので、それを期待して観た人にも中途半端な印象が残っているようです。
ですが本質的には監督・制作陣のメタ的な要素を多分に含んだ映画であり、
新海誠マニアにはたまらない作品でした。
分かりやすい部分を一例に挙げると、
・晴れ(=観客の求める分かりやすいエンターテイメント&ハッピーエンド)
・雨(=本来はじめっとした監督の感性)
→作中では晴れを求められるも、覚悟を決めて逃避した結果は雨でした。
晴れを求められていることは分かりつつも、逃避する選択をして雨を降らせる責任を選んだのが、監督・制作陣のグランドエスケープだったのかなーと思うと乱雑なストーリーや要素も腑に落ちました。
平和で幸せな気持ち
君の名はのような叙述的で衝撃的展開はないが、満足度はそれなりに高く人気映画を見たという気持ちで見終わる。
家のBlu-rayで見ましたが、作画は細かく水の表現は鮮明で綺麗。東京の風景をグルッと360°回り込む作画には、こりゃすげぇなと思わされた。
天気を晴れにできるという能力は羨ましいし、実際相当重宝される。実際いたら、政府が囲わないと悪い奴らに拉致られちゃうよ。むちゃくちゃ稼げるよね。あぁでも注文してても普通に晴れた場合はキャンセルされるだろうから、単価上げとかないと商売にならないかも。作中の世界は雨ばっかりだから儲かるのかな。
後半の逃走劇はやりすぎ感が否めないのはちょいと気になる。でも、頑張ってなんとか振り切るのはハッピーエンドということでいいかしら。
エピローグには多少の驚きを禁じ得ないが、RADWIMPSのエンディング曲にばっちり繋げて綺麗にエンドロールが始まる。
あぁ、平和的で一般ウケする定番映画を楽しんだなー。
凄く皮肉的な表現になったかもしれないが、一応好意的な感想のつもり。
こんなものに感動してはいけない。精巧な「だまし絵」。
冒頭10分で「あざとさ」と欺瞞に気持ち悪くなります。
美しい画とは裏腹に主人公以外はみんな薄汚い大人ばかり・・これでもかと強調され、主人公以下誰一人にも感情移入出来ないです。
それでも「晴れ女」の悲しい定めに切ない気持ちでエンディングを迎え、「なんとか最後で帳尻合わせたかな」と安堵したのもつかのま、「え?」という乱暴で自分勝手な真のエンディングに開いた口が塞がらない思いです。
この監督は「君の名は。」でも人間の内面が全く描けていなかった。いくら丁寧に正確に顔カタチの画を描いても、心がなければ何も伝わってこない。
一番重要な「ふたりが惹かれあう」くだりすらやっぱり描けない。
マーケティングと商売上手な映画会社のお陰で売れましたが、この賛否両論の作品を「エンタテインメントだったら叫べるわけです。僕はそういうことがやりたかった」なんてのたまって・・どういう神経なのか、監督自身も騙されていないかと心配になります。
監督は作家として自身の力量不足と、こんな作品に感動してしまう若いひとたちへの責任感の欠如をちゃんと認めるべき。
いい映画ぶって、洗脳するつもりなのか・・・汚い大人たちがお金儲けのために計算ずくで作った、美しく彩られた精巧な「だまし絵」です。とても「罪深い作品」です。
若いひとたちには絶対見せたくない。見て欲しくない。
それだけは言えます。
初恋を描いた少年の青春物語
10代少年の恋心を上手く描いた映画でした
かなり青くさい男の子のストーリーなので、少し気恥ずかしくなりますね
ラストは賛否両論のようですが、この展開でいいと思いました
好きな人を取り戻すために、何もかも捨て去って取りに行くという青臭さ、嫌いじゃない
須賀の嫁も、天気の子ではないのかという見方もあり、面白かった。
須賀に関しては、嫁をなんらかの形で失っており、その事を受け止めながらも、踏ん切りがつかず苦しみ続けているところも、リアルな感情が込められておりよかった
総じて良作。人気があるのも納得
また時間があれば、新海誠作品を見たいと思う
今の世界、日本とリンクさせられる作品
近年異常気象が起こっている中、身近に感じるテーマの作品だと思いました。自分達の身にも起こるかもしれない、という怖さも少し感じました。
絵がとても綺麗で、観ていて飽きませんでした。
天気は天の気分である、昔の元の姿に戻っただけだ、というのは深く刺さりました。
実写だったら
若い頃はアニメが大好きだった。
ジブリの初期作品などにどれだけ胸を躍らせ、宇宙戦艦ヤマトに涙したことだろう。
なのに、今はピクリとも食指が動かない。
もちろんこの映画も映画館で観る気は端からなかったが、話題作なので一応押さえておく。
まず、ちゃんとしたプロの声優を使ってほしい。
正直言って、主人公はかなり下手で、話に入り込めず現実に引き戻された。
ジブリもそうなのだが、なぜ奇を衒う必要があるのか理解できない。
ストーリーは意外に良かった。
人身御供になって多くの人を救うというハリウッド的ヒロイズムより、
大切な人を失うくらいなら人類そのものが滅んでしまえばいいという思想の方が私は好きだ。
その観点から、主人公の行動には強くシンパシーを感じるし、胸が熱くなった。
実写だったら、☆1つは増えていただろう。
何度観てもこの作品に惹きつけられる
劇場で3回、レンタルで1回観ました。
君がいればどんな世界でも大丈夫。俺が君にとっての大丈夫になる。そう思いたいな。
世界っていうと大袈裟だけど、仕事の環境とかにも言えるんじゃないかな。
ひなさんの再開するシーンは何度観ても鳥肌が立つほど心が動きます。
東京がこんなにも綺麗で切ない場所だと言うことを監督がどの作品でも教えてくれます。
自分勝手で美しい
私にとってすごく大切な作品になりました。
昨年夏に映画館で1日に2回観て、今回VODで2回観ました。
この作品のマイナスな評価で散見されるのが「主人公が自分勝手すぎる」という意見。
「君の名は。」と比較して、どうして「天気の子」は賛否両論だったのか。
(もちろん大ヒットしましたが)
どうして「自分勝手すぎる」と言われてしまうのか。
それは、「君の名は。」が“君のついでに世界を救う物語”だったのに対し、
「天気の子」は“世界ではなく、たった1人の君を選ぶ物語”だったからであると思います。
「青空よりも、俺は陽菜がいい!」
このセリフがこの映画のすべてだと私は思います。
青空は、みんなが望むもの、世界が望むもの。公共の利益っていういい方は変かな。
とにかくそういうもの。多数決を取ったら、もしかしたらこっちが勝ってしまうかもしれない。
例え、1人の命が犠牲になるとしても。
実際、途中で須賀さんは、帆高を追い出したことを非難する夏美さんに向かってこう言いました。
「人柱1人で天気が元に戻るんなら、俺は歓迎だけどね。俺だけじゃない、本当はお前だってそうだろ?ていうか皆そうなんだよ。誰かがなにかの犠牲になって、それで回っていくのが社会ってもんだ。」
これは“世界”の側の意見です。
でも人間誰だって、「自分が1番大事」ではないですか?
須賀さんも、自分が娘と会いたいから、帆高を追い出しました。
人間はみんな行動の選択の根本は「自分のため」です。
これを知り合いに話したら以前、
「でも私は妻や子どものためなら命だって差し出せます」
と言われました。
でも結局それだって「自分が妻や子どもに生きてほしいから」という気持ちに基づいていますよね?
自分のために行動することは、人間として当たり前のことです。
その気持ちを押し通したり振りかざしたりしたら自分勝手ということになるのかもしれません。
でも「自分勝手だ」「悪だ」「正義だ」と評価するのはいつも世界のほうです。
世界と言っても、ただの多数派です。世界の利益の裏にはいつも犠牲があります。
帆高は間違いなく自分を優先しました。
「青空よりも、俺は陽菜がいい!」
この判断を知ったら世界は非難するかもしれません。
「自分勝手だ!」と。
私は「お互い様だよ」と言い返したいです。
いつのまにか“天気の子大好きな”私たちは、
映画を見ながら世界側ではなく帆高側についています。
陽菜ちゃんに生きていてほしいと気づかぬうちに願っています。
「自分勝手だ」というマイナス評価、それはたぶん世界の、
多数派の視点に立ってこの作品を観ているからです。
新海誠監督もこの2つの視点を持つ人がいて、
酷評される可能性も十分に理解していたと思います。
「君の名は。」はまさに“君のついでに世界も救った物語”でした。
それに対し、「天気の子」は“世界ではなく君を選ぶ物語”と言えます。
でもどちらも、主人公の目的は「君を救うこと」ただそれだけです。
世界なんて、君に比べればどうでもいい。
ついでに救われた世界が称賛し、君の代わりに犠牲になった世界が批判する。
主人公たちにはどうでもいいことです。
君さえいればそれでいいんです。
この気持ちが、すごく美しいと私は思います。
「君が世界を敵に回しても僕は」なんていうベタなセリフも、
「そっち側」に立ててしまう私たちには大好物です。
世界を敵に回すことなんて、きっと私たちには一生ありません。
だから天気の子はどこまでいっても他人事で、ただひたすらに美しくしいのだと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
エネルギーのある映画
話の細かい点にツッコミ所満載だったり、大多数を巻き込む選択をしたことだったり、粗みたいなものも多いけど、それ以上に、自分の人生を選択していくエネルギーに満ちた作品だと思いました。
何も残らない
結局何が言いたいのかはっきりせず、心に残らない作品でした。
ほだかや陽菜の性格やバックグラウンドがもっと描かれていたら、別の楽しさがあったかもしれない。雨のシーン、都会の町のシーンがとてもキレイに描かれているのですが、風景描写に力を入れすぎて物語全体が浅くなっている感じかな。
主人公が15歳で子供っぽさが全開なのに、そこに一途な愛を投入していて、子供の淡い恋愛にしかなかなか見えないのが残念。理解したいが、もっとそのための感情移入できるストーリーがほしかったというところです。
DVD鑑賞だったので、スクリーンで見ると風景描写の美しさにある程度満足できるかもしれない。ただ、「君の名は」が最高すぎて期待度が高めになっていた分、外れ感が否めない・・・。
異常な人たちの交差
レンタルで鑑賞
この映画を構成するもの
①風景描写
②臭いポエム
③スポンサーへの気遣い
④強く、そして歪に隠された異常性欲
この4つがこの映画の基本構成だ。
これが目まぐるしくRADWIMPSの音楽に載せ
爽快感なく繰り返される。
やはり、新海誠がどの邦画監督より優れているのは
16才童貞男子の異常で歪な性欲を描くこと。
15才の少女と交わりたいという一心は
日々、童貞のパワーの蓄積になり
遂には、喪失。
そしてそのピストンは
東京という一都市を凹ますほどの
強烈なピストンだった。
で、幕を閉じる。
要約すれば最高なのだが
問題は、主人公というかこの映画の語り手が
その異常性欲を恥ずかしいものと捉え
ゴミみたいなポエムで上塗りする。
このポエムがあまりに苦痛で見るのが辛かった。
映画とは内臓を見せつけるもの。
新海誠もそろそろ皮膚を裂き
その独特の性への情熱を見せつけて欲しい。
誰よりも凄く醜く、究極のエロスが描けるだろう。
その可能性を感じた。
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