天気の子のレビュー・感想・評価
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例えば朝、窓の外が晴れているだけで元気になれてしまう
映画「天気の子」(新海誠監督)から。
映画「君の名は。」と比較しているレビュアーが多いが、
私は、映画「言の葉の庭」と似ているな、と感じた。
こんなフレーズがある。「人の心って不思議だ。
例えば朝、窓の外が晴れているだけで元気になれてしまう。
空が青いだけで生きていてよかったって思えたり
隣にいる誰かをもっと愛おしく思えたりする。
雨ばかりの東京では皆が様々な理由で晴れを求めていた」
「言の葉の庭」では、雨の日にだけ会える設定なので
「夜眠る前、朝目を開く瞬間、気付けば雨を祈ってる」
同じ雨なのに、止んで欲しい、降って欲しい、と思う人がいる。
この対比が絶妙で、雨の描写も似ている、と感じた。
取材で訪ねたお寺の住職さんの一言、
「そもそも、天気とは、天の気分、
人の都合など構わず正常も異常も計れん」
「天気にとっては異常気象なんて知らん」ってことなんだろうな、
それにしても、この一言は、説得力があったな。
映像が
めっっっちゃ綺麗!
映画館で観たいなって思った!!
登場人物に感情移入出来るし
主人公頑張れ!
って素直に思える^^
ストーリー展開も
君の名は
っぽくて飽きることなく
最後まで楽しめたし
瀧と三葉にも会えたし♫
世界を変えた
っていうセリフも
良かったなって思う。
元に戻したのか歪めたのか
どちらも違うし
どちらも正しい
3年経っても
雨が降り続けて
海に沈んでしまった中でも
人は生きていけるから
素晴らしいね。
最後はハッピーエンド!
幸せな気持ちになりました^^
新海誠の作りたいものとファンが見たいもの
画面の美しさと演出の素晴らしさはさすが新海誠と言ったところ。ただ、『星を追う子ども』を見たときと同じような感想になりますが、「新海誠がエンタメな作品を作ろうとするとやっぱこうなるんだ」という思い。
監督本人は『君の名は。』だったり『天気の子』のようなエンターテインメントでファンタジーな物語でハッピーエンドな映画を作りたい(あるいはハッピーエンドの方がウケが良いのでお金を出してる人が新海誠の作風でそういう映画を作らせたい)のだと思うのですが、新海誠監督にはやっぱ拗れてて欲しいですよね。
ファンの一人としては『秒速』の方向性で行ってくれ、『言の葉の庭』は良かったぞ、といったお気持ちです。作品を通してやりたいことは分かるんですけどね…私もオタクなので…。穂高と須田さんの対比とかそういうこと、アニメ監督だったらやりたくなるよね……。
新海流ニューシネマ
拳銃や逃亡、権力、「傷だらけの天使」のビルの屋上に建つ神社など、いわゆるニューシネマ的なモチーフを引用し、これまでの深海作品同様“セカイ系”的展開は残しつつ、物語的成長を感じる作品。
設定や後日談に思うところがないじゃないけど、個人的には前作「君の名は。」より乗りやすかったし好きかな。
良い作品
君の名はと対になってる作品なのかなと思いました
ファンを裏切ってやろうと意図が伝わってきてすごくいい意味で裏切られました
ラストも自分でもよく分かっていないのですが詩的な印象を受けてあそこで一気に好きな作品になりました
後、これは主人公とヒロインは君の名はと違って結ばれていないだろうなって
陽菜は人柱の役割を放棄(笑)
天気を治す人柱たる陽菜が、最後は自分の人生を優先させるんですよね。穂高に誘導されてそうなった面もあるけど、そこがどうも腑に落ちない。その代償として、東京が水没しています。
穂高と陽菜のハッピーエンドが、それと引き換えに世界が破壊されています。これじゃあ利己的なラブロマンスになってしまいかねない。
穂高に焦点を当てると、もっとそれが言えます。自分の勝手な自我で親元を捨て、故郷を否定し、東京では世界を破滅させてまで、好きな女性と一緒にいたいのです。この映画は見方によっては、穂高の利己主義を描いているのです。
曇天の隙間から太陽が輝く東京は神々しく、またおなじみのバンドによる優しい歌声が、そうしたシナリオを忘れさせてくれますが、それに騙されてはいけません。
君の名は、では、利己的な恋愛が犠牲になり、世界が救われました。その上で、二人が東京で一瞬すれ違い、ハッとした。その後は描かれない、だからこそ、観客は涙したのです。
新海さんはあえて、二つの作品を逆に描いたのかもしれません。
こういうエンドがあってもいいよね
序盤中盤終盤飽きることなく楽しめました
小説版を読んでしまっていたので話の流れはある程度分かってはいましたが、流石の映像美や音の迫力が素晴らしかった。
話の内容については賛否両論あるようですが、窮屈な世界から出たいことや大切な人を取り戻したいという純粋な気持ちにしたがって走る、ある意味若気のいたり的な感覚があり、それでも大丈夫だと信じて行動した結果の良いエンディングだったと私は思います。
終盤のrad等の音楽が少しくどく感じた所はマイナスポイントかな
小説版みなきゃ良かったなぁと後悔
RADWIMPSの曲が良い
DVDを購入したほど、君の名は。が大好きなため、期待し過ぎたのかもしれませんが…君の名は。のあの感じには及ばずという感じでした。
主人公にあまり感情移入出来なかったのが原因かもしれません。
ただ、RADWIMPSの音楽はやっぱりとても良かったです。
不思議な魅力の作品
絶対にリアルでは起こらないだし、めちゃくちゃストーリーにハマるかというとそういうわけでもない。
でも何故か好きな作品。
映像がキレイなことももちろんその一因ではあるが、それだけじゃなくて登場キャラクターであったり、音楽であったり、なんか哀愁というか懐かしさを感じる部分であったり。
複合的な要素で魅力を感じる。
綺麗な雨
新海監督のアニメは写実的で綺麗だけど、この作品は、とにかく雨の表現が凄い。
大雨、小雨、電線から落ちる雨、道路に跳ねる雨、ビニール傘に当たる雨、車の曇ガラスを伝う雨、ありとあらゆる雨が表現されてる。
そこで登場する100%晴れ女。
雨が嘘の様に晴れに変わっていく様もとっても綺麗。
人物の描写とか感情の機微とかが単調なので、個人的にはチョット合わないんだけど、映像が綺麗なので飽きないで見れた。
逢える喜びを。
いろんな人を、晴れで笑顔にする引き換えに自分の全てを差し出すなんてすごく切ない。
帆高が天気と引き換えに消えた陽菜を捜す姿に思わず泣いてしまった。
普通に逢える喜びを、触れ合える喜びを魅せられた映画だった。
大切なものには順番をつけなきゃならない瞬間が出てくるだろう。
大人になってしまうと色々な事情があるから、ホントに大切なものを見失いそうだ。
それを、16歳の帆高だからこそ、まっすぐな気持ちでいられたんだろう。
美しい背景で紡ぐRADWIMPSのMV
さすが新海監督という感じで背景はべらぼうに美しかった。
ただそのリアルな背景にデフォルメされた人物が若干浮く感じがしてしまった。
けれど凄くかわいらしいシーンがあってクスっとなる事も多かった。猫の雨ちゃんとか最初の仕事探しで目が><ってなってる穂高はめちゃくちゃ可愛かった。
ムーの下請けの編プロで働き始める下りとか本当にわくわくして、そういう仕事に自分がちょっと憧れもあったので凄くワクワクした。
ただストーリーが進むにつれ本当にキャラクターの言動が
リアルな10代の幼稚さ、視野の狭さ、傲慢さに溢れていて
それを成長で解消する事なく最後まで突き通してしまったせいで納得できない場面が多くでてきた。
自分たちの悲劇さと外界から閉ざされて自分たちだけの関係にどんどんのめり込んで最終的に街は沈み、多くの人が家を失い、おそらく多くの命が失われただろう。
でもそんな事はどうでもよくて主人公にとって大事なのはひなが傍にいて「自分たちが天気を狂わせた(世界を変えた)」という特別感。自分たちのした事の代償は自分で償う事はせず無関係の人々(大人)が背負っていく。
とても乗れなかった。たぶん10代の時にみても乗れなかったと思う。
演出的にも警察からするりと逃げ、線路も誰にも捕まる事なくずーーーっと走り続ける。主人公を際立たせる為の大人の無能感。
過剰な大きさでかかるラッドの曲が映画への没入感を阻害してしまって
MVパートになるたびに「うるさいなあ」と現実に引き戻されてしまった。
しかも必要のないラノベのようなモノローグの多さが気になる。そこはずっと集中して見ている観客を信じてよ、と。
ほかにもいろいろ気になるところがあるんですが…
あとオカルト好き、ムー好きとしてはそういった視点で興味をそそられる事はありませんでした。よっぽどトトロの方がオカルト感あります。
とても良かったです。
いまさらの鑑賞だったのですが、映画館でリバイバルしてたので。「君の名は」があまりにもヒットしたので、今回は結構イロモノなのかしらと、うがった見方をしてたのですが、全然よかったです。映画館リバイバルありがとう。って気持ちになりました。
何が良かったかというと、個人的な考えにはなるのですが、最近ある小説で「公正世界仮説」という言葉を知りまして、簡単にいうと誰もが納得のハッピーエンドにしたいねってことなんでしょうけど(あってるかな?)、この作品、決してハッピーエンドじゃないですよね。だって主人公の男の子は自分の欲望で東京の天気を変えてるし、東京への悪影響よりも2人の好き同士って感情を優先させてる。なんかそこが公正世界仮説を否定している感じがして、新海監督の意思を感じたなあ、思ったのです!
昨今の映画とかの作り物の流れって、彼女も助けて東京の天気もなんかして良くしてみんなで笑って食事しておしまい、みたいなオールクリア的なハッピーエンドになるのでしょうが、そうしないところを粋に感じました。
それからそんなこと気にすること自体イヤらしいけど、いろいろ批判受けそうな、線路の上走ったり、原付2人乗りしたり、漫喫の店員が冷たかったり、ビッグマック勝手にあげちゃったり、映画の委員会とか無名の自警団とかにいろいろ言われそうなことをやってくれてるのが良かったです。
だから、いろいろ突っ込みどころもあるけど、そんなのどうだっていいよね、って気持ちにさせてくれる。新海監督が言いたいことはこれっ、っていうのを勝手に納得してました。気持ちの良い映画でした。
最後に、青春って走ることなんですかね。やっぱし。自分の足で走ること、なんでしょうかね。そんな気が少ししました。
各キャラクターの掘り下げが浅く、感情移入出来ない。 特に主人公は余...
各キャラクターの掘り下げが浅く、感情移入出来ない。
特に主人公は余程の理由で家出をしたのかと思っていたら、深刻な動機もなく、両親も至って普通のようで、犯罪を犯してまで帰りたくない理由の辻褄が合ってない。銃を隠し持つような闇がある子供では無いのに、護身の為って。ビックリする。
親は捜索願い出すに決まってるんだから、強制送還は時間の問題。それでも東京に来た決定的な理由が分からないし、学生証が無けりゃ仕事出来ないなんて家出する前に調べれば分かる。それでも見つからずに東京で生きていく自信と覚悟が有るような決定的な動機が無くてあっさり警察に見つかるとかしらける。それで偶然知り合った彼女守るとかアホかと思った。
警察に追われて大変な事になってるけど、そんなこじらせなくても鳥居に行く方法なんて考えればあるのに、警察に「彼女が犠牲になって晴れたんだ!何も知らないくせに」って、お尋ね者の銃野郎に言われても頭おかしいと思われるだけ。
主人公が警察の厄介になるようなリスキー行動取るから簡単に鳥居に行けなくなった流れ。須賀さんだって事件起こさずに普通に立ち回れば最後のビルのシーンで気持ちよく鳥居に行かせてくれたと思うのに、さらに銃発砲とか呆れる。銃声聴いて通報されるし、警察うろついてんだから余計に集まって来る始末。
寝泊まりする所を探すにしてもスマホ持ってるならスマホで調べれば良いし、それこそマックでスマホ充電すれば良いし、身分証持ってなくて補導されたらまずい身分で堂々と3人で深夜徘徊するし、ツッコミ所が満載。それで社会の理不尽さみたいなのを視聴者に押し付けても無理がある。
周りの大人達も主人公達がこじらせ無ければ警察殴ったり、バイクで暴走したりして犯罪犯さなくても良かったし、そもそも急に犯罪犯してまで主人公を助ける程の何に動かされたのか、掘り下げが少なすぎて共感出来なくて、冷める。
景色のシーンが綺麗で凄いのは良いが、そこに時間割くならキャラクターの掘り下げや感情の変化を理由付け出来るシーンがもっと欲しかった。
彼女が犠牲にならないと雨が止まないのもストーリーが読めるし、助けた場合は東京が犠牲になるし、当然主人公は彼女を助けるのも読めてしまって、つまらない展開だった。意外性も無くて、まさか‼って展開が無かった。助からないにしても王道ハリウッド映画のヒーローみたい(世界を救ったが主人公は死んだ)な味気無い感じだったかも知れないし、感動とは程遠いかなと思った。
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