劇場公開日 2019年3月15日

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「時代物だがとても現代的なジェンダー映画」ふたりの女王 メアリーとエリザベス バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0時代物だがとても現代的なジェンダー映画

2019年5月1日
PCから投稿

悲しい

怖い

知的

メアリー・スチュアートとエリザベス一世のスキャンダラスな権力闘争を三文記事的に描いているように見せかけて、気がつけば、男性優位社会の中で苦闘するふたりの女性の物語だった。もちろん時代は現代ではないから、彼女たちを取り巻く環境や条件は、21世紀の現実とは大きく異なる。しかし本作は、数百年経っても変わらない、女性を誹り軽んじる男たちの現実を暴き出していて、女王という立場にいるふたりの哀しい限界も赤裸々に描き出す。自分は男性側にいる人間だが、このやるせなさとモヤモヤはちゃんと受け止めたいし、受け止めなくてはならないと強く感じた。女性VS社会。社会に属している限り、性別に関わらず、われわれは加害者足りえるのだ。

村山章