劇場公開日 2019年3月15日

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「痛快なSFアクション活劇」キャプテン・マーベル 耶馬英彦さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0痛快なSFアクション活劇

2019年3月26日
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鑑賞方法:映画館

 前から思っていたが、IMAXの3Dはあまり大したことがない。そこそこの大きさがあるシネコンのスクリーンなら2Dで十分だ。少なくとも、800円も余計に出費する価値はない。という訳で最近は3Dの作品でも2Dの上映があればそちらにしている。本作品も3D作品だが、2Dのスクリーンで鑑賞した。十分だった。
 ジュード・ロウは「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」では才能溢れる若手の作家を情熱的に演じたのが印象的だが、本作品のようなアクションSFでもなかなか堂に入った演技をしている。この人とサミュエル・ジャクソンのふたりの存在感あればこそのストーリーで、いなければ作品が成立しなかっただろうと思われる。
 とは言え、主人公を演じたブリー・ラーソンの演技も大したもので、トレーニングの後の不敵な笑みや、ひしひしと感じる孤独感から自然に流す涙、そして全身に漲る不屈の闘志など、オスカー女優の面目躍如である。元同僚女性の役のラシャナ・リンチはこの作品で初めて見たが、女性らしい丸みと柔らかさを感じさせる演技がいい感じだ。そしてその子供の役の女児がとても達者なのには感心した。
 プロットもストーリーも緻密で中身が濃く、これまでのマーベルの作品とは一線を画している。奇想天外な設定だが、SFらしくて受け入れやすいし、役者陣の隙のない演技が全体を引き締めて、最後までワクワクと楽しめる。このところのハリウッド映画では出色の痛快なSFアクション活劇だ。

耶馬英彦