劇場公開日 2019年7月12日

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「老兵は、静かに去る。」さらば愛しきアウトロー fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0老兵は、静かに去る。

2020年8月13日
iPhoneアプリから投稿

一言「レッドフォードは、最後までレッドフォードだったな」。

レッドフォードの引退作と聞いていたけどさて。

銀行強盗なのに、銃はジャケットの裏から見せるだけ。
「今日が初めての仕事なのに」と泣く女性行員には、「大丈夫泣かなくていいんだよ」。
こんなスマートな紳士的強盗って、ほのぼのするというか。
スリリングさには欠けるけど、魅せます。

そんな「黄昏ギャング」を追う刑事役、ケーシー・アフレックが。
地味な刑事役がまた渋い。
レッドフォードを追いかけているはずが、いつのまにか他人の気がしなくなって。
逮捕しなきゃいけないのに・・・と感情移入しちゃうのは、わかる気がする。

もちろんちょっと「最後の恋バナ」もあって。
シシー・スペイセクを配役っていうのも、いい枯れ具合。老いらくの恋って感じで。

淡々としているので、若干眠気は感じちゃったけど。
途中若い頃のレッドフォードの写真も出てきて。
「老兵は静かに去る」って感じかな。

原題は「The Old Man &the Gun」。邦題全然違うけど。
引退作ということで「さらば」と「愛しき」って言葉を使いたかったのでしょう。
字幕が久しぶりの戸田奈津子さんでしたよ。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「子供の頃のあなたが持っていた夢も希望も。
かなえるには時間と世界が、必要だった」。

ゆき@おうちの中の人