劇場公開日 2018年12月28日

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「良い話なのに邦題の意味が解らない。」それだけが、僕の世界 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0良い話なのに邦題の意味が解らない。

2020年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

交際級のスター イ・ビョンホンが
冴えない役をやってる時点で

いや〜〜観る価値あるじゃん!

内容的には、人情ものと言うのか

親子や家族の再生物語なんだけど
その狭間に
サヴァン症候群で
ピアノに類い稀な才能を持つ弟の
コンクールシーンや、元有名ピアニストだった女性の
再生の過程も効果的に盛り込まれて

なかなか多層的にハラハラさせられます。

登場人物のほとんどにそれなりに何かの思いがあり
それが、
全て生かされていく良くできた脚本で
とても見応えのある映画でした。


で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

良くできた映画なのにこの邦題の意味が解らない。

僕の世界の「僕」とはサバン症候群の弟のことなのか?
それとも、17年ぶりに母と再会した
イ・ビョンホンが演じている元ボクサーの本心なのか?

難しいよね、効果的な邦題を付けるって〜〜

DV夫から逃れるために
自分を置いて逃げた母への憎しみと
それでも、やはり母に愛されたかった自分。

17年ぶりに出会った母は
最初は自分をまた愛してくれたのかと思ったのだけど
実は障害のある弟の今後のために、

実の兄を繋ぎとめようとする母の本心に気付き

絶望しかける主人公。

とても複雑な役をスターオーラを消して

見事に演じたイ・ビョンホンは流石だな〜〜

で、サヴァン症候群の弟を演じたパク・ジョンミンも
ピアノのシーンなど、とてもなりきっていて
見応えがありました!!

いい映画です!
気持ちよく泣かせてもらいました。

@お勧めの鑑賞方法は?
ネット配信かレンタルしかもう無理ですが
じっくり見て欲しいです。

星のナターシャ