劇場公開日 2018年6月16日

「監督の見聞きした話がストーリーになったと。」ラヤルの三千夜 Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0監督の見聞きした話がストーリーになったと。

2023年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

字幕の最後で、『パレスチナ人はイスラエルの占領地の中で戦った。1948年以来、七十万以上のパレスチナ人がイスラエルの刑務所に収容された。1983年PLOは4765人のパレスチ人を解放させることができた。6人のレバノンのイスラエル兵士と交換に。6千人のパレスチナ人はイスラエルの監獄に。この物語はその一例だと。』これを読んでこのような話が現実にあったことを知った。刑務所の中で子供を産んで育て、政治的動きが介入しているストーリーは活気的だと思うが、視聴者にとって、主人公の教師ラヤル(Maisa Abd Elhadi )の人物背景が必要だったと思う。
これは監督の処女作品で、牢獄で撮影したらしい。この場所はヨルダンにある軍の刑務所で、撮影当時使われていなかったと。監督の出身がパレスチナのナブルス、そこで、刑務所の中で出産して育てた女性の話や獄中の話を聞いてストーリーにしたと。1980年ごろはパレスチナの政治犯とイスラエルの犯罪者が一緒に獄中に。でもこういうケースは他の映画で見られなかった。女性の立場で描きたかったと。この獄中でのイスラエルとパレスチナは刑務所の外でのメタファーだと。(French 24 English)

パレスチナ人教師ラヤル(Maisa Abd Elhadi )は虚偽の告発によりイスラエルの刑務所に収監される。裁判で懲役8年(約3000日)を宣告されてしまう。監獄は、パレスチナの政治犯とイスラエルの犯罪者の共存の社会。刑務所の外の縮図のようだ絶望の日々のなかで、ラヤルは子どもを産むが、息子のヌールが2歳になった頃、レバノンで事件。ベイルートの難民キャンプでパレスチナ人の虐殺が起こり、 獄中の政治犯であるパレスチナの運動家たちの怒りが頂点に達する。そして、ついにハンガーストライキを決行する…。

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