劇場公開日 2019年3月22日

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「人類の宿痾」ブラック・クランズマン ミカエルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人類の宿痾

2023年2月7日
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鑑賞方法:映画館

原作者ロン・ストールワースはスパイク・リー監督を「本当に誠実な人だと思った。建前や偽りがなくて、いつも本音を言い、他人にどう思われようと気にしない。」と評している。本作で脚本も担当したスパイク・リー監督が映画の中に散りばめた言葉の数々は過激ながらも実にユーモアに満ちていて笑いを誘った。
人種間の問題がテーマのこの映画には、白人至上主義のKKK、黒人民族主義のブラックパンサーが登場し、さらにユダヤ人など他の人種に対する差別や偏見も露骨に描かれる。日本においても、アメリカのような過度な人種差別こそ表出していないが、日常に潜む差別や偏見は、どこにでもあるだろうし、これは人類の宿痾なのではないかと深く考えさせられた。

ミカエル