劇場公開日 2019年9月20日

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「10年後、その後は今ある幸せは明日にはなくなるかもしれないけど、今は癒されましょう」アイネクライネナハトムジーク nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.510年後、その後は今ある幸せは明日にはなくなるかもしれないけど、今は癒されましょう

2022年7月31日
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日本人がボクシングヘビー級チャンピオンなんて、奇跡
現実だったら100年たっても無理だろう
みんなが熱狂し、色々な人に影響を与える事になり、それから10年

自分自身、野球やサッカーもオリンピックさえ興味がない
自分がやってるスポーツなら興味があるんだけどね
人の事で勇気を貰うなんて感覚は残念ながら持ち合わせていない

きっかけだったり、いいわけが欲しいだけ
なのは自分達でもわかっているはずなんだ
後はそれにしがみつく気合いがあれば、バスと競走しても勝てたりするけどね
そんな奇跡を思い出にすれば、平凡な人生だって楽しかったって振り返れるもんだ

周りも自分も客観的に見えるのはある意味、不幸だと、つくづく思う

矢部悠馬は美人妻を貰う事によって周囲に一目置かれる男になったんだろう
自分がモテる男になったと勘違いして、その後の努力を怠っている
すでに完結してしまっているつまらない男だ
でも妻の人生観と理解によって幸せに暮らせる運命なんだろう
原田泰造が妻子に逃げられ、10年後にはもう一回り大きな男になったけれど
矢部悠馬に同じ事が起こったら、同じでなくても、妻が亡くなったらと考えるとゾッとします
誰もが明日に何が起こり、運命が暗転する可能性がある
自分自身にもいえるけど、奥さんがいなくなったら家族は崩壊するだろうなって思う
でも僕がいなくなっても家族は変わらないだろう
矢部悠馬を見ていると、鏡を見ているようで・・・
ちょっとイヤな気分にはなる

なんにも考えずに映画を観れたらなあ
まあ、こういう作品はそうするようにつとめているので
伊坂幸太郎ってこんなのも書くんだぁ
原作読んでないけど、癒されに行くにはちょうどいいかも
それだけで映画館に行く価値がある

多部ちゃんも可愛かったしね
特にバスの窓からのぞいた顔の表情は心奪われました
3年後、流浪の月に出演してたけど、これ誰だ?ってくらいつまらない女役だった
3年間何やってたんだというより、そういう設定のせいだと思うけど
撮り方によってこんなに違うんだ
監督やカメラマンはプロですね
いや、多部未華子とわからんくらいの雰囲気をかもしだす演技力?
でも彼女がやる役じゃない

三浦春馬は亡くなって日が浅いけど、やっぱり惜しい役者だった
独特のオーラがあるし美男美女だらけの役者の中でも、とびきり美しい
彼は演じる事で作品に色をつけれる人だった
彼は役者の中でも数少ない、まぎれもなくスターだった
これから、どんどん大スターの道を歩むはずだった

もういないんだなぁ

nakaji