劇場公開日 2018年12月22日

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「忘れてはいけない」家(うち)へ帰ろう 雪さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5忘れてはいけない

2022年6月30日
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頑固で押しが強い老人アブラハム。彼にはナチスの強制収容所から命からがら逃げてきた壮絶な過去があり、旅の途中少しづつその記憶が明かされていく。

私達戦争を知らない世代は未来志向だとか、許しだとか、前向きなことをわりと簡単に言ってしまう。だけど残虐な行為を目の当たりにした世代にとっては今もなお許しがたい事実なのだとあらためて感じた。私達の現在も未来も、こうした悲劇の歴史の上に成り立つのだということを忘れてはならない。

一つ疑問に感じたのは、頑なにドイツの地を踏むことを拒むくらい心に傷を負った人物が、ラストシーンで着用していたような縞模様のスーツを着るだろうか?ということだ。考えすぎなのかも知れないが、強制収容所でユダヤ人が着せられていた制服を思い出して少しドキッとした。

雪