劇場公開日 2018年8月31日

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「人間性の問題が民族性・格差の問題と膨らみ、政治を絡ませる」判決、ふたつの希望 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人間性の問題が民族性・格差の問題と膨らみ、政治を絡ませる

2020年11月13日
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鑑賞方法:VOD

知的

性格正反対の様なレバノン人男性とパレスチナ難民の男性が喧嘩になり、更に裁判沙汰になり、また更に裁判がレバノン全国的事件に発展して行ってしまう話。

国に難民を招き入れた事すら無い、隣国が陸続きでは無い島国の日本にとってはレバノン事情は分かりづらいものが有る。
徐々に民族や紛争問題が展開に交わり大袈裟・出来過ぎに見えてしまうのはしょうがない所。

性格正反対の様な主人公2人のうち1人は当初嫌いであったが、映画を観ていくうちに何故か段々と憎めなくなる。人間なんだから結局は同じなんだよ的に。
映画にしてやられた感はあった。

裁判員もホント公平的な立場で理不尽な所無く進み、こういう裁判所なら是非行きたいww
言ったもん勝ちの裁判所って嫌いなんですよね💦
それが無い。性格なども考慮しているのは偉い。
「判断する冷静さとはこの様なものだ」と思う見本でした。

裁判ネタは悪くは無いが、長いかな。短くして別にもっと主人公2人に焦点を合わせて貰いたかった。民族性の違いとして。

巫女雷男