劇場公開日 2018年6月30日

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「原作ファンのクドカンファンです!最高!」パンク侍、斬られて候 美咲さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0原作ファンのクドカンファンです!最高!

2021年10月2日
iPhoneアプリから投稿

もともと原作を読んで衝撃を受け、町田康さんのファンになり、他の作品も読んでいたのですが
きっかけになったこの作品が、これまた私の大好きなクドカンで映画化するとは、聞いたとき飛び上がるほど感激しました。
ただ、あれを実写にするって、相当難しいのでは(クソ映画になる可能性が大いにあるな)と思っており、覚悟して鑑賞しましたが、個人的に、そんな心配を裏切る最高映画でした!

なんとなく分かっていますが、この映画を最高だと言う人間は、きっと多くないと思います。私も、原作を読まずに「綾野剛と若葉竜也だいすき!おもしろクドカン映画の新作か〜期待しちゃお!」というようなテンションでこの映画を鑑賞していたら・・・違った感想だったかもしれません。

この滑稽なエンターテインメントを一流の俳優陣がクソ真面目に演じていること、強すぎる風刺は薄寒い気がして茶化してしまうが、それをまた高いクオリティのアクションと映像美で作品を陳腐化させようとするような態度、全部ひっくるめて、パンクロックのような映画でした。

INUみたいなパンクな音楽のエンディングを予想していたのですが(INUも大好き)、予想に反してトレンドっぽい綺麗目なエンディング曲で(知らん曲でしたが)このバランスもまた良いな〜と思いました。

思想が偏りすぎるのは恥ずかしいから中和するんですけど、その中和して振り切らない感じが丁度良くかっこ悪くて、かっこいいんですよね〜。

もう一回原作読み直そうっと。

美咲