劇場公開日 2019年5月25日

「最近撮られた割に古臭い雰囲気」武蔵 むさし ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0最近撮られた割に古臭い雰囲気

2024年2月20日
PCから投稿

狙って古臭くしてるが、少しやり過ぎと感じるのは私だけだろうか。
しかも内容はともかく、冒頭でタイトル並みで大きく
「○○株式会社」には少々面食らった。
宗教かプロパガンダの込められた作品かと 少し身構えたが、
そうではなかったようだ。結局何だったのか。
本作品にはチョイ役にも多くの大物俳優が出ていて壮観でもある。
平成の時代劇の集大成 を感じさせる顔ぶれに驚き

吉川英治の新聞小説の影響が強すぎて、すっかり独り歩きの感が
ある宮本武蔵と佐々木小次郎のイメージだが、実際には本作品に
近いらしい。

とはいえ、仔細不明な両人。生誕日は互いに不明らしいが、
本作品では小次郎を50歳と(イメージを覆す)大胆な設定で斬新。
決闘の裏の目的と相まってなかなか楽しめた。

映画の最後の大事な締めに、戦国時代を描いた映画にありがちな
「これからは剣の時代ではない」
というセリフが出てくるのが、多少違和感があって、残念。

これは徳川時代を知っている今だから言えるのであって、
当時の人はいつ戦乱の世に戻ってもおかしくないと考えていた、
はずだと思う。

ビン棒