劇場公開日 2018年10月20日

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「【男たちの泥臭い攻防が素敵。刑事vs強盗】」ザ・アウトロー 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【男たちの泥臭い攻防が素敵。刑事vs強盗】

2021年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

・2018年製作のアメリカのスリラー映画。
・舞台は銀行強盗で世界的に有名なロサンゼルス。冒頭から「1年に2400回、週に44回、1日に9回、48分ごとに銀行が襲われる街」というテロップが流れますが、簡単には信じがたい事実。笑 そんなロサンゼルスで、主人公はカリフォルニア群保安局の刑事ニック。対する元海兵隊で強盗団のボスメリーメン。どちらも「アウトロー」な両者がぶつかり合い、一世一代の大強盗を起こす側、防ぐ側として攻防する、という大枠ストーリー。

[お薦めのポイント]
1.悪者(強盗)へも共感性あり
2.「綺麗な正義」より「リアルな正義」
3.オチ
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[物語]
・1人のキーマン(ダブルスパイ)を使った攻防がハラハラを誘います。何よりも、予想させないオチ、への持っていきかたが秀逸でした。
・また、強盗団のメリーメンが、元海兵隊ということもあり、強盗時に殺人をすることを嫌っているところが、悪者の彼への共感性を高めてくるようになるので、双方の視点で楽しめる物語になっていました。

[演出]
・アクションとスリルを期待させる映画なのに、割と人物の表情を多めに映していて、キャラクター目線で丁寧に物語を描いているところが素敵だなと思いました。ゆえに、刑事・強盗団、双方への感情移入やスリルがより上がった気がします。
・ラストに向かうにつれて、強盗団のメリーメン視点のシーンが増えていきます。それゆえ、彼への共感性がどんどん増し、それによって、2人の攻防のラストをより印象深く残りました。この辺は、秀逸な演出ではないでしょうか。

[映像]
・壮大さなどはありませんが、リアルなアメリカの街並み感が好きでした。

[音楽]
・特に際立って印象には残りませんでした。

[演技・配役]
・主人公の「ジェラルド・バトラー」さんは「エンドオブxx」シリーズの主人公。あの映画では、「綺麗な正義色」が強かったのですが、今回の作品では「リアルな正義色」を強く感じました。とにかく渋い。同じ人とは思えないよさがありました。強盗団の「パブロ・シュレイバー」さんは、全然知りませんでした。ネットで画像検索すると、今回の作品の坊主頭とは全く違う「綺麗な紳士」。笑 こちらもまた「リアルな悪者色」が出ていますね。

[全体]
・原題は「DEN OF THIEVES」で直訳は「盗賊の巣」。邦題は「アウトロー」。今回の邦題のつけ方は、鑑賞前後、どちらも違和感ありませんので、とても素敵ではないでしょうか。
・銀行強盗が多く起こるロサンゼルスで起こった「とある刑事と強盗の戦い」。この男たちの熱い戦いを綺麗さを省いて「泥臭く」「リアルに」描いた素敵な作品だと思います。背景(銀行強盗が多く起こるロサンゼルス)って設定、必要でした?笑 くらいに、2人の攻防に没頭させられます。男子が割と好きな作品ではないでしょうか。ありがとうございました。

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#全体3.7 #物語3.7 #演出3.7 #演技3.8 #配役3.9 #映像3.6 #音楽3.0

3104arata