劇場公開日 2018年12月1日

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「ジーンと浸みるラヴストーリー」彼が愛したケーキ職人 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ジーンと浸みるラヴストーリー

2019年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

大人のラヴストーリーが足りない昨今、本当に観て良かった!
切ないけど、美しくて、主人公の悲しみが伝わってくる良作!

ひと昔前なら、浮気相手が女で
ちょっと有りがちな話になってしまいそうなところが
浮気相手が男だとこういう展開も有るんだな〜。

これはラヴストーリーの新しいジャンルとして面白い!

要するに真剣に人を愛する心に男も女もないんだよ!
しっとりとラヴストーリーに浸りたい方にはオススメです!

それと、これから観に行く方は、ユダヤ教には
食べ物に関する規定「コーシェル」と言う決まり事があり
現地イスラエルでは厳格に守っている方々も多くて
日本の様になんでもかんでも自由に食べて良い訳では無い!
と言うことをちょっと頭の隅に置いておくと
映画の中の出来事が理解しやすいと思います。

まさかと思うけど、
ユダヤ人とドイツ人の確執は知ってるよね?(笑)

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

年の初めにこんな映画に出会えて良かった!

主人公のドイツ青年トーマスを演じる
ティム・カルクオフが良い!!!
優しくて繊細な雰囲気が良い。
彼を愛したオーレンの気持ちが解る気がする。

でもそれって、普遍的に男が女に求めることなのかな??

彼の様な男性が未亡人の自分の店を助けてくれるのなら
女だって惚れちゃうよ!!

映画の序盤に
トーマスとオーレンの関係がすぐに明かされるので
この映画のキモはそこじゃないんだと解る展開も
ちょっとサスペンスっぽくて面白い。

同じ人を愛した二人の感性はやっぱ似てるんだな〜
私もいろんな食べ物のラベルのデザインが好きなものは
中身の味も結構好きなので解る気がする(違うか(笑))

亡くなったオーレンのお母さんが
トーマスを自宅に招いてオーレンの部屋を教えるシーンがある。
オーレンのお母さんは流石に「母」だから
オーレンが生前、本当の気持ちを告白していたのかもしれない。
とっても意味深なシーンだよね〜

とにかく、愛することも愛されることも切ないけれど、
なんと豊かな心の動く世界なのか〜〜
独り身のおばさんには羨ましくて仕方ない(苦笑)

唯一文句があるとすれば
トーマス君がもうちょっと痩せてた方が
もっともっとグッと来たかも〜〜(笑)

ぜひ、ご覧ください〜〜

@もう一度観るなら?
「DVDが出たら買って年一観たい〜〜」

星のナターシャ