劇場公開日 2018年4月14日

「この映画の中では鹿は神聖さの象徴」心と体と 桜3さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この映画の中では鹿は神聖さの象徴

2019年8月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

幸せ

彼女の不器用さに不覚にも涙してしまった。えぐられた。

私はこの映画の彼役としては、

この俳優は好きじゃない。

ただ、夢の鹿と繋げてみると許せるのだ。

単なる鹿のドキュメンタリー映像なら、鹿の様子をここまで強烈に神聖には感じれなかったろう。

主人公の女性の親密になることへの恐れが際立っていた。

動物なら自然なことなのだが。

他者の行動に依存するというのは、自分がない、ということ。

元々はあるものも、抑圧されれば育たず埋もれて、あったことすら気づかない。

例えば親の教育だったり、学校教育だったり。

繊細であることが、マイナスに働く。

管理されて死んでいく牛逹も象徴的だった。

観るのも悲しい、辛い。

せめてもの弔いとして主人公の男性はそこに勤めているような。

この映画から人間も神聖さを取り戻す時だよ、というメッセージを私は受け取った。

まゆとよ