レディ・バードのレビュー・感想・評価
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青春の青臭さ、繊細さ、イタさ、若さからくる世の中の理不尽への怒り、...
青春の青臭さ、繊細さ、イタさ、若さからくる世の中の理不尽への怒り、世界の中心に自分がいて、目まぐるしく世界が回っていく様子などを詰め込んだ、胸がぎゅっとなる映画。10代の若さが詰まっていて瑞々しく、暖かく寂しい気持ちになる。大切にしたい映画だった。
ドラマシリーズにして欲しい
母親と娘の関係がとてもリアル。
見ていてため息が出たり、あるあると思って少し笑えたり。
主人公の女の子もただ目立ちたがりやなわけでなく、劣等感や退屈な生活の間でもがく葛藤に共感できて、どんどん好きになっていく。
登場人物が思いの外多く、それぞれで結構大きな問題を抱えているので少し消化不良な所がある。
短い映画なのにやたら長く感じるのはそのせい?テンポが悪いわけじゃないが、なんだかすごく長く感じた。
連続ドラマとかでそれぞれの話や関係性をじっくりやってくれたら、きっと大好きなドラマになると思う。
とてもよかった
CIAの伝説的なエージェントの話かと思ったらしょぼい女子高生の話だった。しょぼいながらも背伸びしていけてる女子と付き合って、デブの親友をないがしろにしたりなど、他人事ではない痛い感じがリアルでつらい。そんな彼女は高3で受験や恋に悩み、ブロムがあって上京する。ブロムにはいけてる友達ではなく太った友達との付き合いを選ぶところに心がほっこりした。
お兄さんは里子か養子であることがさりげなく描かれていて、お父さん共々失業状態であり、生活を支えているのがお母さんただ一人であるなど、人生や生活のままならなさが全編に渡って描かれていた。
レディ・バードが飛び立つまで
青春映画と呼ばれる作品は往々にして甘酸っぱく、ほろ苦く、とても優しい。それは作り手がかつて同じように(あるいは違うとしても)経験した「青春」としか呼びようのない過ぎ去った時間を慈しみ、愛おしみ、そういった過去を振り返るような視点が不可避的に介在するからだろう。
自らレディ・バードと呼ばせる"痛さ"には身に覚えがある人もいるのではないだろうか。
グレタ・ガーウィグが演じた『フランシス・ハ』のイタい女性の青春時代版とでも言おうか。今作のシアーシャ・ローナンはわざと肌荒れをさせたニキビ面で、青春時代特有の揺れ動く繊細な心情を表現している。
脇を固める俳優陣もみんないい。ティモシー・シャラメくんはいま脂が乗っているこその存在感。そこにいるだけで艶があり、だからこそ逆にクソ野郎感が際立つ。ルーカス・ヘッジズくんもあのちょっと見た目サイコな感じだけど純真!って感じで最高だ。親友のビーニー・フェルドスタインは全部最高。
友情、恋愛、挫折、喪失、達成、旅立ちとか青春要素は数あれど、『レディ・バード』は家族、とりわけ母親との関係性が特権的に描かれている(グレタ・ガーウィグの半自伝的作品?)。
大学に受かるの受からないの?助成金出るの出ないの?などなどドタバタするが、サクラメントからニューヨークの大学へと進学する、つまり故郷を出るという「タイムリミット」が設定としてある特別な期間が舞台であり、そのリミットは映画の終わり(物語は必ず終わりを迎える)の予感と重なり我々の胸を打つ。
ニューヨークの大学への進学を母親だけに秘匿していたことから、母と娘に再び不和と葛藤のドラマが生起するが、それは旅立ち当日の慎ましやかで感動的な母親の行動を準備する。母親が紙に何か書き付けては丸めていたカットもその後きちんと判明に至る。このあたりは演出は周到であり、たとえ事実だとしても少し鼻白むが涙腺を刺激されてしまう。
こういう物語が高い評価を得るというのは嬉しい。02年頃を舞台にしているので9.11とリーマンショックの間。本格的な不況前だが、それでも景気が決して良くない状況下なのだろう。トランプ政権誕生に一役買ったといわれるホワイトトラッシュ(白人貧困層)を想起させ、共感を呼ぶ社会的文脈もある。
あれだけ自分のことを「レディバードと呼んで!」と周囲に促していた彼女(クリスティン・“レディ・バード”・マクファーソン)が、ニューヨークへ渡った後に自己紹介する。「私はクリスティン・マクファーソン」。そこではもう"レディ・バード"という名はどこかに飛び立っている。この物語は、彼女が故郷サクラメントから旅立ち、名前から"レディバード"が飛び立つまでを描く。それはまさしく青春時代から大人へのテイクオフでもあるのだ。
青春ってこんな感じ
その歳のその時にしか感じないこと。
子どもでも大人でもなく、少しでも大人に見られたいと強く感じる唯一の時期。
高校生ってこんな感じだったかな。
都会の生活に憧れを持って、希望に満ちた日々。
同時期、自分はどうだったかな。って、映画観ながら若かりし頃をなつかしむことが出来る作品ですね。
レディバードが飛び立つまで。
2002年、カリフォルニア州のサクラメントの街。
神学校のハイスクールに通うクリスティーンは
レディバード(てんとう虫)と家族に呼ばせ
大学進学を控えたティーンエイジャー。
恋に勉強に家族に今時の高校生の悩みを等身大に描く。
カトリック系の高校では過度な恋愛はNGとされ
家族では父がリストラの波にのまれそうで進学するにも
大学からの助成金がないと入学すらままならないのが現状。
恋愛も抑圧され、彼女自身が行きたいNYの大学へも
いけるか分からないという鬱憤の中、
自身を支えてくれる友人や家族などの愛を描いた作品。
同世代のティーンの人にはレディバードの気持ちが、
子供のいる世代にはレディバードの母の気持ちがわかる
両方の世代の心に刺さる作品ではないでしょうか。
見た後、レディバードがとても愛おしく思えます。
心を裸にした言葉って本人を目の前には言えないのかな。
だから手紙や電話なら伝えることが出来るのかな。
すごく良い映画でした。
おてんばセブンティーン
生意気盛りの多感期ガールがはじけてる!
母と娘の複雑に似た関係がどこか懐かしい!
シンパシーさえ感じるレディバードの言動に
大興奮してハートがセブンティーンに戻った!
シアーシャちゃんのキラキラもバッチリ!
ティモシーくんのカッコよさもたっぷり!
元気いっぱいになれました。
#レディバード 青春は時が経てば終わるという当たり前を力まず撮った...
#レディバード
青春は時が経てば終わるという当たり前を力まず撮ったリアリティと世界一の美少女女優のブス撮りだけでは面白がれぬ。上手いがつまらぬ典型。これにスポ根を入れてしまう我が国の例えばビリギャルにどうしても軍配。字数余して以上。
@ladybirdmoviejp #eiga #映画
羽ばたく君へ、送る映画。
シアーシャ・ローナン演じる17歳の女子高生の進学、家庭環境、学生生活、憧れ、恋愛について揺れ動く心情を描いた物語。
こうやって大人になって行くんだよ的映画です。
嘘を描かず、背伸びもせず、ありのままの近代の女子高生と周りの人々の共感出来る部分を描いた事にアメリカでヒットしたのでは?
観易く分かりやすい。
世代的にひと昔は大袈裟でも夢や希望が溢れる内容、今は現実的で共感出来る内容が好まれる。
アメリカではこの様な青春グラフィティーがいくつか製作されているが、時代に合わせた正当な進化の映画だと私には思えた。
目新しさは無い。淡々としてるのでつまらなく感じる人もいるだろう。
でも奥にはやさしさがある。
大学に進み、素直に自分の名前と出身地を言える様になった主人公に「頑張ってね」と心から後押ししたいと思った映画。
涙腺仕込み映画よりかは断然こちらの方が私的には好きです。
失敗しながら自分を構築してく
グレタガーウィグが好きなので迷いなく観ました。フランシス・ハと通ずるものをかんじた。
色々と経験して失敗しながらいろんなことを感じアイデンティティを構築してく時期のあれこれがおもしろくて、ラストはどうでもよかった。泣きはしなかった。
クラクションの音だけででいいっちゃダメっていうお父さんのアドバイスになるほどと頷きながらもそこは妥協しててでていくが、結局ロクなもんじゃなくて、でも無理やり合わせるんじゃなくて、その場から離れるとか、レイディバードちゃんの価値観を妥協しない行動にとても好感もった。それが大人になるとフランシス・ハになるとおもった。
美人でイケてると思ってた女子が、話して見たらとんでもなく失礼で、中身はびっくりするほど平凡でつまらない奴だったり、初体験もショボいだけでなく相手に嘘つかれてたりとか、やってみないとわからない、でもやってみたら、残念な結果だったってこと人生にはいっぱいある、その中で自分が何を選択するか。その時にどれだけ自分に忠実でいられるか。レイディバードはとても自分に忠実。
母親は娘にはあんなにうるさいのに、息子(養子だから?)とそのガールフレンドには寛大。その二人について夫婦で話す時に爆笑するシーンやガールフレンドの子が居候しててしれっと溶け込んでて、レイディバードとタバコ吸いながらお母さんを褒めているシーンなどがそれを象徴してる。そういうことも受け入れてかなきゃいけないのが人生。ちなみにお兄ちゃんすごーいイケメンですよね。アジア系?かとおもったけど、ミゲルだからヒスパニック系なのかな。
などなどどうでもいいことも含めて、ひとつひとつのシーンを楽しみました。
思春期の反抗だけなのだろうか?
親からもらったクリスティンではなく、レディバードを名乗る女子高校生の成長物語。
母親から愛されてないと悩み、サクラメントから出ていきたいと渇望する。周りの友人や彼氏との関係もアメリカの田舎町を舞台にした青春映画でよく観た気もするのに親近感は持てる。
最後はレディバードではなく、クリスティンを名乗り大人になっていくという感動のラストということなのだが、今一つ乗りきれなかった。いや、いい話なんだけど。
カトリック、中絶反対の講演、ミゲルという兄…、その流れはクリスティンが養子だったってことなのかと思ってた。個人的にそう思い込んでしまったが、これというシーンがなかった気がする。見逃したのか、それともただの思い込みなのか。なんかモヤモヤする。
それなりには楽しめたけど、宗教をベースにした文化の違いで、この映画を正しく理解・把握できたのか不安になる。こんなに不安に思う映画も久々だ。
タイトルなし
🎥高校生くらいだと自意識と性欲だけしかないようなものです。だからLady Birdなんて恥ずかしすぎる名前で主張したりします。
誰も知り合いがいない知らない都会で、せいぜい恥をかいて少しはマシな大人になりましょうと言うしかありません。
あとUCデービスをバカにし過ぎです。
思春期の日常をうまく描いていたけど、何か強さを感じない。ヒロインが...
思春期の日常をうまく描いていたけど、何か強さを感じない。ヒロインが突飛なキャラクターな作品かと思っていたけど平凡であることを描いてた。
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