ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書のレビュー・感想・評価
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美術が素晴らしい
思ったより感動等なかった。メリルストリープとトムハンクスの演技は好みでないのかもと思い始めた。美術等にとてもお金かけていると思った。最後のメグの台詞、「The press was to serve the governed not the governors 報道が仕えるべきは国民、統治者ではない」これが言いたい映画だったのですね。この台詞は今の安倍政治にも響く言葉ではないだろうか。政治家がマスコミと一定の距離を置き癒着してはならないね。
集団人力がやるとこうなるのか!
これを観初めて最初に感じたのは『スノーデン』
警備員と他愛のない話をして最後に自分の決心を固めるところとか最初に出てくるのでそう思った。
でもね、トップシークレットを全部コピーするとか、
そりゃあ今よりセキュリティーは甘いのだろうけど、現在の時代にこの根性、しかも集団で持ってるって有るかしら?
そしてメリル・ストリープだから出来るのだろうけど、男性タチの常識を真っ向から否定するって事も本当に出来たの?
『スノーデン』も確かに凄かった!でもでもでも
人力で社会を動かす事は個人の問題ではなく近しい人達を巻き込み裏切り(それを詫びに行くとかどんだけ気遣いしてんの?)
この行為がその後のウォーターゲート事件からのニクソン辞任の序章だった。
偶然そのあとそちらの方の映画も続けてみたので、(蛇足だがこれがまた…)
アメリカの民間人が力を持つって事は支配者にとって脅威なのだ。
最近こういう映画よく見かけるには意味がある事。劇中にあったけど「奴らはしぶとい」まさしくです。
報道の自由ってこういうことなんだなとシビれた
機密文書の件が新聞になる、輪転機で紙に文字が「乗る」シーンにジャーナリズムを感じた。決して「世間を騒がせたい」という目立とう精神や売上主義ではない。
言葉で言い表せないジャーナリズムという精神には、「正義」という言葉が似合うのかもしれない。
記者は「正義の味方」ではなく、「正義」の味方なんだなーと。
報道の自由って、「正義の自由」なのかも。
最後までオシャレ。おもしろかった。
マスコミ批判映画ではない。合衆国の精神を表現した快作。
報道の自由を訴える者であれば、是非とも、この映画のメリル・ストリープのような勇気を見せていただきたい。
映画終盤の最高判事の宣言文が印象的。
「我々が仕えるのは統治者のためではなく、統治のためである」
統治という英語はgovernだったかな?
我が国では「統治のため」と言えばそれは「統治者のため」と自動変換されてしまう。
しかしアメリカは違う。
アメリカ合衆国において、「統治のため」と言えばそれは「国民のため」なのだ。
それがアメリカという国家の精神なのだ。
内容が内容なだけに、劇中、ほぼ会話劇のみで展開していきます。
それをダレずに魅せる。これぞ映画的手腕。さすがスピルバーグ。
全然飽きなかった。
とはいえ、会話シーンが多くて字幕の量が多かったり、固有名詞が大量に出てきたり、歴史的敬意を知らない人には全て理解することは厳しいかも。
まぁでも、そこは、庵野のシン・ゴジラやエヴァみたいに観れば良いと思う。
新聞社の中での「オペレーション」を観れればいいのだ。
何をやっているかはよくわからんが、なんかかっこいい。
ペンタゴンペーパーズですが、どうせトム・ハンクスが政府に対抗する映画だろう、と思っていたけれど・・・良い意味で期待を裏切られた。
アメリカ合衆国の精神を観た気がした。本作は政府批判映画ではあるが、国家批判映画ではない。むしろ国家賞賛映画だと思う。
こういった形での国家賞賛映画など観たことがない・・・という意味で、めちゃくちゃ新鮮でした。
改めて考えると、映画の構造がよくできている。この映画、「報道の自由」が「国民主権」のメタファーになっている。
本当に言いたいことは、「主権は国民にあるんだぞ!」ということ。
だから僕は、この映画のメッセージはマスコミに対してではなく、主権者である国民に向けたものであると思った。
特に、憲法についてなんやかんやウンチクを喚いてる人には是非とも観ていただきたい映画だ。
この映画を観て、「日本のマスコミも見習っていただきたい」以上の感想が出てこない人は、憲法を語る資格はない、とさえ思った。
レビュー
俳優陣の演技はさすがと言った感じですが、これをレディプレイヤー1の製作中に作っちゃうスピルバーグ監督には驚愕です🤣
報道の自由と会社や従業員への責任の葛藤を分かりやすく描きつつ、人間関係の葛藤との組み合わせも見事でした🦊
最高に感情が高まる映画
ワシントンポストがこんな決断を為したとは知らなかった。ジェフベゾスが買った理由の1つであって欲しいと思った。
犯罪行為である可能性が高いことを承知での記載の決断の重さ、そこからウォーターゲート事件に繋がりニクソン大統領辞任まで繋がる流れ。報道の自由が守られた貴重な事件がこうやって映画になるのは重要だと感じた。
記載決断のシーンで、記者と経営者の決断の重さの違いが出てくる流れ、最終的に世論や他紙の追随による最高裁の勝訴の流れ。どれもが強く心を動かされ、心が高まる映画だった
「大統領の陰謀」に続く...
大好きな重鎮の方々/他により短期間ながらも丁寧に創り上げられた、いぶし銀的な作品。特にヤヌスのカメラワーク、映像の質感、アンの衣装、ジョンの音楽が👍
ラストシーンでスピルバーグ版の「大統領の陰謀」を観たくなってしまった。
また、メイキングも良い。皆さんイイ顔してます😊
脚色?
政治絡みの映画をどこまで真に受けて何処からをエンタメとして楽しめるか?
そこら辺は事情に詳しくてある程度以上の見識がないと難しいと思う
局面局面での事実かどうかの検証はもうわからないし、前提となる知識をどれくらいの観客が共有しているか?
他のレビューをみるとそこら辺かなり慎重になる必要もあると分かった上で、映画としての印象を率直に言うと退屈でした
この映画の自省的な部分は現代の彼の国に活かされてるの?
次元が違う
最高権力により記録が捏造されている国に住む者としては、記録がある事が凄いと思いました。毎日あまりにも次元が低い話ばかりなので、私自身麻痺してしまっているのかもしれません。スピルバーグはトランプ大統領が就任したからこの作品を製作したとの事ですが、エンターテイメントでも日本と次元が違うのですね。
ちょっと端折った感が
序盤はやけにテンポが悪く、かったるくて眠くなったが、機密文書を入手した辺りから、ようやくエンジンがかかり、そこからは面白かった。
が、終盤があまりにも淡白というか、呆気ないというか、法廷でのやり取りがほとんどなく、いきなり判決っていうのは残念過ぎる。
実に勿体ない。
あと気になったのは、国防省の最高機密文書をあんなに簡単に盗み出せるとは、いくらなんでもねぇ。
実際そうだったのだろうか?
政府を敵に回してでも、長年ひた隠しにされてきた真実を公表しようと奮闘する姿には、エールを送りたくなる。
それにしてもメリル・ストリープは、何を演じても上手い。
新聞社の存続と正義の狭間で葛藤する、ワシントン・ポスト紙発行人のキャサリン・グラハムを見事に演じ切った。
映像的には活版印刷の組版が組まれ、輪転機が回るシーンが迫力もあり、逆に目新しかった。
そして、ウォーターゲート事件へと続くラストシーンも、次を予感させる終わり方でいい。
権力に屈せず正義と報道の自由を勝ち取る。
こんな社会派の硬派な作品を、日本のマスコミ関係者が観たらどう思うのか激しく気になりる。
報道の自由
守らなければいけない機密もある。
報道の自由を履き違えてやりすぎな報道も多くある。
見る側も考えさせられる報道の自由。
隠蔽された文書(ベトナム戦争)の真実を公開すると言う一か八かの選択は本当に悩ましい決断。
ただ、この事実については国民にしてみれば公開して欲しいものだと思う。
それで国のあり方が改善されることを願う。変わって欲しいと希望を持つ。
自国の人達の思いを感じる内容でした。
トム・ハンクスとメリル・ストリープの貫禄。
佇まいや表情がもうついて行きたくなる二人。渋さとか全て素敵です。
そして、スピルバーグ監督の幅広さ!
そこが一番驚かされました。
この感想で分かる通り、感想も話も私には難しかったですΣ
感動作品!さすが巨匠!メディア関係者必見!
さすがスティーブン・スピルバーグと言うべきでしょう。トムハンクスの演技も素晴らしかったのですが、展開の仕方、演技においての演出は巨匠ならではだと思います。
演技1つに、奥深さがありますし、そこから生まれるストーリーがなんとも素晴らしい!
焦りを見せる時の表情、歩く歩幅、スピードの細部まで見どころがあるのではないでしょうか。そして、メリル・ストリープの演技力も圧巻です!緊張感のあるシーンでは、数秒の沈黙をおくことで、見てる側にも緊張感を与えてます!
何より、展開の仕方!これには感動でした。最後の最後まで、どんなシーンが見られるのか、どんな物語が待っているのか、そのワクワク感に浸されるのは演出の素晴らしさにあるでしょう。
実話として、新聞社、メディアの苦悩がしみじみ感じられます!メディア関係者なら必見です!
国家とは個人のものか、我々のものか。
ベトナム戦争の負けはすでに分かっていた。当時のアメリカにとっての衝撃的事実を伝えた新聞記者たちの戦いの物語。映画としてはそれだけといえばそれだけなんだけど。現代に生きる我々にも突きつけられてはいないだろうか。真実は覆い隠されてはいないか、国家に欺かれてはいないか。
日本において、新聞社やメディアは政府の不都合な真実を報道する気概はあるか。それを求める国民であるか。
政府を批判することは国家を批判することではない。政府はあくまで法律に則り統治を一時的に任されているに過ぎない。その政府の判断が間違っていた時、我々に求められるのは真実を知ろうとすることと、政府を批判する心だ。それを教えてくれるのが本作である。
今見るべき作品。
報道の責任とその重み
マクナマラ文書を巡って施政者と報道の在り方を見せつけられるとともにこの時代にこの報道を押し切った社主のキャサリンの立場そして彼女の苦悩が描かれている。
自分はこの立場(社主)にいるべき人間ではなかったのにと。
会社の将来。そして国の未来を考え決断する。
その決断の重みとは計り知れない。
メグライアンとトムハンクスの主演級の役者の掛け合いは見事。お互いの個性をぶつけ合い潰してしまいかねない個性同士だがお互いの演技をフォローして見事な映画に仕上げている。
腐っても鯛。流石スピルバーグだ。
洪水処理力
情報の交通整理が上手すぎてたくさん車が走っていることすらわからない車間距離3センチの混み混みの高速道路のような映画だって忘れちゃうけど、これもうものすごい情報量だし置いてけぼりになるに決まってるはずなのにこの面白さな!
過去のものに対するフェチズムとチームプレイの気持ちよさと、何より情報のスピード感でこんな地味な映画がアクションムービーになってしまう凄さ。
表現の自由か、社の存続か
新聞社の社主が記者ではなく、世襲制のような形で承継されていることがまず驚きだった。権力との結びつきがその性質上許されない新聞社の経済基盤を誰が支え、どのようにして経済基盤を守っていくのかは、今後のマスコミにとっても大きな課題であろう。
経済基盤の喪失の危険を前にすると、表現の自由もただの理念であるかのように思えてくるのは当然だ。しかし、マスコミに突っつかれたくない権力側は、そこにつけ込んでくる。これに対抗する戦いは、今後もずっと続くだろうし、マスコミが常に勝利できるわけでもないだろう。
マスコミが国民に仕えることを使命としている間は、国民がマスコミを守るよう心掛けるべきである。そうでないと、私たちは権力に対抗する重要な手段を失うことになるからだ。
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