劇場公開日 2018年3月30日

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「アメリカの良心」ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 yoneさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アメリカの良心

2020年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

メリル・ストリープとトム・ハンクスという名俳優の共演。
監督はスピルバーグ。

素晴らしいの一言です。

扱っているテーマも、トランプ政権のアンチテーゼとして作った作品というのが明らか。
この時代の人たちは、権力よりも市民のために行動ができた。ベン・ブラッドリーのようなジャーナリストだけではなく、新米経営者のキャサリン・グラハムも、ペンタゴン・ペーパーズを暴露したエルズバーグ博士も、みな「報道の自由」のために行動している。

これが、過去の「アメリカの良心」なんだろうな。。

今のトランプ政権や、我が日本の安倍政権と比較すると、その良心がどれだけ輝いているかが際立つ。

この映画の前に「ザ・シークレットマン」という映画を観たが、テーマとしてはつながっている。

この作品の一番最後でウォーターゲート事件を匂わすシーンがあったけど、この「ザ・シークレットマン」はそのウォーターゲート事件を扱っている。

全然違う作品だけど、テーマとしてはこの2作品は共通している。
権力者の暴走。それをどう止めるか?
ときにはルール(法)を破ってでも・・。

この「ペンタゴン・ペーパーズ」はエンタメ映画としてもよく出来た作品だけど、それだけで終わるべきではない。

スピルバーグ監督が何を本当に伝えたかったか?
なぜ、アメリカの良心がこの時代にあって、今はほぼ消えてしまっているのか?
を、よく考えてみるべきである。

yone