巫女っちゃけん。

劇場公開日:

解説

広瀬アリスが、未来に夢も希望も抱けずに巫女のバイトを続けている主人公を演じた主演作。幼い頃に母親が家を出て行ったことが原因で何かと父に反発し、悪態ばかりついているしわすは、父が宮司をしている神社で巫女のバイトをしながら就職活動をしていた。就職が決まれば巫女は辞めえるつもりだが、かといって他にやりたいことや夢があるわけでもない。そんなある日、夜中の境内を見回りしていたしわすは、社殿に隠れていた5歳の少年・健太を見つける。健太は一切口をきかず、しわすが世話を見ることになるが、数日後に母親が迎えにくる。安心したのもつかの間、殴られてあざをつくった健太が再び神社に戻ってきて……。監督は「偶然にも最悪な少年」「ハードロマンチッカー」のグ・スーヨン。福岡県福津市の宮地獄神社で撮影された。

2017年製作/98分/G/日本
配給:スリーパーエージェント
劇場公開日:2018年2月3日

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(C)2017「巫女っちゃけん。」製作委員会

映画レビュー

3.5【母に捨てられたトラウマを抱えるガサツな巫女と、母から愛されない悪ガキとの攻防と和解をコミカルに描いた作品。母に愛されない子供の哀しみも微妙な匙加減で描いた作品でもある。】

2023年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

知的

■やりたいことも夢もないバイト巫女・しわす(広瀬アリス)。
 父(リリー・フランキー)が宮司をしているバイト先の神社で、彼女は境内に隠れていた5歳の少年・健太を捕まえる。
 しわすは健太の世話係をすることになるが、彼は参拝客に石を投げたりするどうしようもない悪ガキで手を焼いてしまう。

◆感想

・広瀬アリスさん演じるしわすの、ダメダメひねくれ巫女さんが面白い。
ー 彼女は、幼き頃、母(飯島直子)に捨てられたダメージを負っている。口癖は”絶対バチ当たるけんね”である。-

・神社の中に一人でいた5歳くらいの健太も、母(MEGUMI)からの愛を感じられないためか、ひねくれたガキである。
ー 劇中では、全く口を聞かないのであるが、ラスト、しわすと何となく和解した際に初めて口を開き、キョーレツな一言”あんな、駄目な母親だからさ、俺がいなくちゃ駄目なんだよ!”と健気にしわすに言うのである。。ー

■この、面倒な二人が歴史ある、福岡県の宮地嶽神社で繰り広げる駆け引きが何だか、面白い作品である。

<コミカル作品であるが、母に愛されない子供の哀しみも微妙な匙加減で描いた作品でもある。>

■当時のフライヤーに
 ”夢も希望もオッパイもない巫女に、突然、舞い降りて来たのは、どーしようもない悪ガキだった。”
 とあるのだが、こんな事をフライヤーに公然と書かれて良いのかな、広瀬アリスさん・・。

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NOBU

3.5ズボラ巫女といたずらっ子の逃避行、神を信じ襟を正したくなる一本

2020年10月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

劇場公開の時点から気になっていたのだが、タイミングがなく観れなかった。そんな期待もしながら、いよいよ観れた作品。期待通りの面白さ。観て良かった。
主人公は、広瀬アリス演じるしわす。ぶっきらぼうで頭も愛想もオッパイもない。宮司の娘だからと無理して巫女をやっている。そんなズボラな巫女が、いたずらっ子の健太を拾う。かつて母に捨てられた自分と重なったことで、面倒を見ることに。これがまた大変。周りからの冷たい視線は、警察からも向けられる。大人になれない大人のしわすと、子どもながらに大人っぽくあしらう健太の逃避行。アンバランスなのに、どこかいとおしい。広瀬アリスのずぼらで男勝りな雰囲気がハマっている。また、『エール』でも脚光を浴びた山口太幹君が、いたずらっ子の心の中を体現しており、そのバランスが絶妙で、かなり見ごたえがあった。
神聖な場所で起こる、罰当たりな事件たち。そこで描かれる、女としての幸せと1人としての幸せ。未来を少し明るくする、そんな話だった。

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たいよーさん。

3.5広瀬アリスのキャラクターは最高だったがストーリー自体は平凡だった。...

2020年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

広瀬アリスのキャラクターは最高だったがストーリー自体は平凡だった。ロケした神社や周辺の景色は綺麗。

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YUKI

4.0みごとな不貞腐れ顔がすべてを物語っている。

2020年9月19日
PCから投稿

全編にわたって巫女の衣装のままでスクリーンを縦横に動き回る広瀬アリスは実にのびのびと演技していて素敵だった。個性を見抜く方法は制服を着せるに限る。礼儀礼節に含まれている意味も、そんなところにあると思わせる・・・・この監督は中々ものだと感じ入ってしまった。根拠のない自信や正義感はこの年頃にはよく見かける。がしかし、世間とのギャップの存在を知るには多少なりとも時間がかかる。言い知れない深い溝を埋めるためには苦痛が伴う。その痛みを体感するかしないかによって、そこからの生き方に差異が生まれたりする。言葉にできぬ矛盾に対して行動したものだけが得る豊かさは傷を負ったものしか手にできないからだ。
半端な理解力で急場を凌ぎ、周囲に目を配りながら歩調を合わせてばかりいては何も得るものはない。
「しわす」が最も嫌っているバイト仲間を救出に行くシーンが全てを物語っていた。

監督、グ・スーヨン。ただものではないな。

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はる
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