デトロイトのレビュー・感想・評価
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思ったよりエンターテイメント
「ハート・ロッカー」、「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグロー監督作。もっと厳しくもっとドキュメンタリーな作品だと思っていたが適度にエンターテイメントだった。イーストウッド作品を思った。何はともあれ今年のベストテン候補に一番乗り。
相容れない
キャサリンビクローらしい重さ。ウィルポールターの怪演が際立つ。もはや信頼関係が成り立たない。互いに恐怖が支配する。与えられたと信じる立場にあり続けようとして、歯止めが効かない。警察と軍の立場の違い。立場に執着し正義は失われる。人が為す行い。反吐がでる。
最初の挿絵は簡潔で分かりやすい。ハーレムのような街区は自然発生的に生まれた人種隔離だと気付かされる。まるで第9地区。日本にはないかと言われると、そうとは言い切れない。
40年前の事件を緻密に再現
黒人差別についての映画はSpike Leeをはじめ山ほど観てきましたが、事件が起きてから時間が40年ほど経っている事などから、この作品は冷静で緻密に作られていて、とても新鮮に感じました。
とはいえ、ヘビーな作品でした。
ドラマティクスは好きだけど
どんな映画かも知らず見てみたら、かなりDEEPな内容で不快感とやるせなさしか残らなかった。
ここまでひどくはなくても日本でも普通に会社でも閉鎖的な空間であればどこでも起こりえる話だと思った。
ラリーの歌声だけが最後の救いかな♪
つまらん 寝れたけど我慢して最後まで観た 最後 パシフィック・リム...
つまらん 寝れたけど我慢して最後まで観た
最後 パシフィック・リムのロボットが出てきて
警官やっつけちゃったら 面白かったかも知れない
かもですよ(笑)
ヒーローのいない現実
監督の意図したキャスティングか分からないけど、映画のヒーローが普通の人を演じ、ただただ虐げられ拷問を受ける地獄と結末にゾッとした。
ヒーローのいない世界はこんなにも残酷で救いがないのかと。
あのホテルがデトロイトの縮図だと思うのだけど、
なんで警察に向かって空砲を撃つのか?好き放題に暴行する警察、右往左往する黒人の警備員、下に見られる女子、真実を話せない空気、全てにイライラした。
だけど、これが目を背けたい真実。なんて歴史の上に世界は成り立ってるのだと、胸糞悪くなった。
治安という名の均衡
1967年デトロイトで起きた事件を映画化。 今更50年前の事件を?と言うかも知れないがデトロイトではモーテル事件は今でも有名らしい。
黒人が空砲銃を面白半分で厳戒体制の警察官に撃っちゃった事から始まる物語。
幼稚、嘘、他責、暴力、困った時だけ神頼み、後悔先に立たず、差別、偏見、疑念、脅迫、怠慢、隠蔽、人間の愚かな所が描かれたスペシャルボックス的内容です。
黒人を擁護する様な演出もありますが、それいらないんじゃないかな?部分もある訳で(差別など歴史が黒人にあるのは分かるが、今回の事件の発端は黒人であったりする訳で)、白人の主張もある意味受け入れなければいけないと思う。
終盤の裁判ネタもアメリカらしい。法と言う秩序を重んじる。
一方、今でもまだまだ差別があるアメリカで一般生活には秩序が保たれておらず、それが治安と言う名の均衡には繋がっていないのも皮肉な話だ。
レイシストのおふざけ。
長い。尋問と言う名の拷問をされる黒人たちと同じ気分でしょう。いつ終わるんだと。
ドキュメンタリー的映画は苦手ですね。発砲の理由言えばいいのにと。
恐ろしい事にこの映画のような事件の構図は現在もアメリカで起きています。
キャスリンビグロー!こえー!
キャスリンビグローはすげえ!!
これが実話であるというだけで、もう、なんだか、心がざわつく。臨場感がすごくて、怖かった。
ジョンボイエガ!こんなに良い役者さんだったとは!フィンだけじゃなかったのだね!!
そして、白人警官役のウィルポールターさんもすげえ!!自分なら、こんな役したくない。。。と思わせる迫真の演技でした。
歴史を学ぶことという意味でも、ぜひ多くの人に見てほしい一作です!
役者たちの臨場感
やはり人種差別に関する感覚や背景の違い、またその現実的な知識が我々には乏しいので、スクリーン上で起こっていることが何を意味するのか、すぐに分からない事も多かった。
後の状況から「あ、さっきのはそういう意味だったのね」ということがわかるものもあれば、「結局、アレどういう状況だったの?」と首を傾げることも。
でも、社会的な地位や役職、人間関係でさえ人種差別の前では簡単にひっくり返り、生死の危機に及ぶ恐ろしさを見せつけられた。
当初は差別が目的ではなく、事更に意識していなくても、何かをしようとする中でその行動分岐が潜在的な差別意識で次々に悪い方へとエスカレートしていく。
ずっしりと胸にコタエる作品だった。
凄まじいまでの人種差別。実話だという。横暴な白人警官、貧困にあえぐ...
凄まじいまでの人種差別。実話だという。横暴な白人警官、貧困にあえぐアフリカ系アメリカ人。50年ほど前の物語だが、激しい暴動はともかく、今も同じような事件が絶えないアメリカという国。
差別される側に感情移入して、とことん恐怖を味わう。人権がないがしろにされる環境は、日本にも近づいているなあと感じる今日この頃。大いに考えさせられた。
救いは全編に流れる音楽。特に教会で歌われるゴスペルは素晴らしい。不条理に迫害される彼らから生まれた魂の叫びだと実感。
最後に泣かされた
ビグロー監督はまるでドキュメンタリー映画のように淡々と、事実の復元をしているだけで、ものすごい緊迫してはいるが、ほとんどドラマチックな展開はなかったのだが、最後、事件に巻き込まれたトラウマで音楽活動ができなくなってしまったラリーが、冬の極寒のデトロイトで窓ガラスが割れた汚い家に住み、吐く息が白くなってしまう部屋の中で、缶のスープを温めて、鍋から直接すすって震えているところを見て、涙が出てしまった。ラリーは事件の後警官が怖くなり、聖歌隊でしか歌えないと、教会で歌わせてくれるように頼みに行く。この人は今でもデトロイトに住んで、教会で牧師をして歌を歌っているそうだ。
強烈な尋問
40分の尋問シーンが強烈。その引き金となった玩具のピストルは一体どこへ消えてしまったのだろか。そして、人権侵害となり得る警察の犯罪を野放しには出来ないし、取り締まるシステムが必要と感じた。
2018-53
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