劇場公開日 2018年4月14日

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「ハリウッドに対するアンチテーゼ、ですね。」女は二度決断する お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ハリウッドに対するアンチテーゼ、ですね。

2020年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

人間、たとえ最愛の夫と息子を惨殺されても、アメリカ映画のように簡単には「復讐に燃える」、なんてことはできないものです。

物理的にも、また心理的にも、たった一人だけ、この世に取り残された彼女の心の揺れ動くさまを追体験するのがこの映画の目的だと思いますが、それが狙いなら100%成功していると言えるでしょう。

ストーリーは「あらすじ」に記されている通りです。

もっとも、最後の揺れ動く心の振幅の大きさは、これぞ「生身の人間」と感じるものでした。

そういうわけで、結局のところ、女性の中にある「男性には分からない部分」に関する映画なのかも知れません。
それを追体験できたのは映画の力なのでしょうけどね。

お水汲み当番