劇場公開日 2018年4月14日

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「妙に現実的で悲観的な作品」女は二度決断する D.oneさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0妙に現実的で悲観的な作品

2020年5月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

 突然にして夫と息子を失い、さらに不条理な現実が覆い被さる… そんな悲劇に見舞われた一人の女性の行き末を描いた作品です。
 終始寂しげで哀しみなトーンで規律されており、孤独な女性をもの静かに色濃く映し出していました。カティヤの人物像も割とはっきりしていて、自分の感情を貫き通すような強さが印象的でした。でもその気の強さは決して精神的な強さではなく、酷く荒んで傷ついた心をストレートに映し出しています。だからこそ、最終的には苦難を乗り越えて希望を見出していく、などというありがちな展開ではなく、悲観的な結末に行き着いたのだと思えます。私個人としてあまり納得できませんでしたが、これもこれでリアルに深い哀しみを映した物語として味わうことができるのではないでしょうか、、、 邦題にあるように、ラストで二度決断したのも、妙に現実的な描写です。

D.one