劇場公開日 2018年9月28日

「散り椿 よかった」散り椿 konchanさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0散り椿 よかった

2018年10月1日
PCから投稿

過去の岡田君の時代劇では一番、2番が蜩の記、3番が最悪の関が原。今回の散り椿は最近の日本映画界での最高傑作の一つに上げられると思います、ほぼオールロケによる絵画のような映像美、侍、侍の妻、その取り巻き人の全ての所作、思い、愛とは何か、人生とは? 上げればキリが無いほどの人生ドラマの集約だったと思います、監督のこだわりには敬意を払いたいと思います、岡田君が竹林の中で剣術の稽古をしているシーンでの迫力はとても良かったです、思うにこのシーンでの刀は真剣か、あるいは真剣と同じ重量の模造刀を使用していたと思います、でもその他のシーンのほとんど、特に散り椿の前でのシーンでは軽い刀であえてスピード感のある異色の殺陣をしたかったのでしょうが、軽すぎてがっかり、最後のシーンでも刀が横にしなっているのが見えてしまってここでも軽量の刀が使用されていることがちょっと残念、黒澤監督が見たら怒るかも。(でも2振りの刀の当たったときの音はおそらく本物の刀を実際に当ててその音を録音して使用したと思われます、あるところで真剣どうしの居合い道での演技で本物の刀のあたる音を聴いたことがありましたがそのときの音に近かった気がします)
まあ細かいことはさておき、全体的にはいい加減な映画がほとんど菜いまどき、とてもまじめいに作られていてとてもすばらしい印象でした。自分的には、麻生久美子演じる篠の日本人の女性の美しさに縛られてしまいた、ほんとに美しく撮られていたと思います、ありがとうございました、もう一度大きなスクリーンでみたいです。

konchan