劇場公開日 2018年3月17日

  • 予告編を見る

「周りは怪我や病気の人ばかり!そしてメガネは必ず曇っている。」素敵なダイナマイトスキャンダル kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0周りは怪我や病気の人ばかり!そしてメガネは必ず曇っている。

2020年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 けが人なんてのは“出口のない社会の底辺”というものを端的に表していると思うし、メガネが曇ってるのはそのまま末井のセンスを見誤っていたことを表していたのだろう。猥雑な社会にあっても、自らの信念を貫くところ、さらには母親がダイナマイトで自殺というトラウマなんてのも一切見せないところが偉い。ただの変態にも見えるが・・・

 映画の映倫マークがエンドロール後にどんと構えて登場するのも、物語とリンクしていて面白いし、70年代80年代の性表現の規制はこんなものだったという歴史的価値もあるかもしれません。しかし、エロはエロでしかなく、今でいうブラック企業の告発も最初だけだし、権力との闘いも中途半端。それなら大島渚が裁判で闘っていた記録の方が価値がある。どちらかというと、そうした闘争の陰で便乗して儲けた感が強いと感じた。

 結局は波乱万丈でありながらも、その流れを乗り切った男の物語。数奇な運命とも言えるけど、投資には失敗するも最終的にはパチンコ雑誌でまた波に乗る。ボーっと見てたら、単に成功物語にも思えてしまうし、母親(尾野真千子)のエピソードだけでも映画作品として通用するんじゃないかとも思った。

kossy