劇場公開日 2017年7月16日

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「ルーニー・マーラの美しさが際立たせる後味の悪すぎる結末」ウーナ よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ルーニー・マーラの美しさが際立たせる後味の悪すぎる結末

2017年5月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

運送会社に勤める初老の男ピーターのもとに若い女ウーナが訪ねてくる。彼のことを”レイ”と呼ぶウーナの姿を見て激しく狼狽するピーターにウーナはあの日の記憶を語り始める。
『ドラゴン・タトゥーの女』のリスベット役で注目を浴び『キャロル』での演技が世界中で絶賛されたスター、ルーニー・マーラが強烈なタブーをテーマにした本作に出演したということだけでも賞賛に値するわけですが、あまりにも後味悪い結末なのに透明感があってすっきりした印象が本作にあるのは、彼女の持つ神秘性に満ちた美しい佇まいの賜物だと思います。ピーターを演じているのがベン・メンデルソーン、彼の部下スコットを演じているのがリズ・アーメッド。『ローグ・ワン』のクレリックとボーディーの印象が強すぎる2人ですが、本作ではウーナに翻弄される優柔不断な男を見事に体現しています。

よね