劇場公開日 2017年7月28日

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「これは果たしてホラーなのかコメディなのか迷いながら観ていたが、後半の次のシーンで理解しました、コメディだと・・・“平泳ぎするミイラたち”・・・」ザ・マミー 呪われた砂漠の王女 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0これは果たしてホラーなのかコメディなのか迷いながら観ていたが、後半の次のシーンで理解しました、コメディだと・・・“平泳ぎするミイラたち”・・・

2022年8月13日
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鑑賞方法:VOD

①トム・クルーズの映画に外れなし、と何処かに書いてあったが有りましたがな。②何やら説明が多くて其れがホラーになる要素を全てワヤにしている。まあ、ユニバーサルのホラー映画の古典『ミイラ再生』のリプート版という触れ込みなので勝手にホラー(として再映画化された)と思い込んだ私がバカだったのかもしれないが。では、どういう映画なのか色んな範疇を考えても相当するには悉く中途半端でしかなく、やはりコメディと考えるのが一番良いかと。③トム・クルーズ扮する主人公の人物造形がおざなりで最後までどういう人間かよくわからない。そういうあやふやな人間を何故アマネットがパートナーに選んだのかよくわからないのが映画の説得力の無さに繋がっているのだと思う。④それはラッセル・クロウ扮する二重人格者のジキル博士についても同じで、悪の人格であるハイド氏を備えているが故に悪を滅ぼす目的を持っているのがわかるくらいで、それ以外はどういう人間なのか輪郭がぼやけている。大体あんな回りくどいことをしてまでアマネットの棺を捜す必要があったのか。そこに説得力がない為、3000年も何も起こらず眠っていたのならそのまま埋めといたら良いものを寝た子を起こすようなことをして却って大惨事を惹き起こすことになってバカかと思う。ここはよくある通り欲に目が眩んだ人間が誤って墓を暴いたくらいにしておくべきだろう。⑤『ミイラ再生』に『ジキル博士とハイド氏』とを加えて相乗効果を狙ったのだろうが、何ら映画に貢献していない。ハイド氏の人格が出てくるのを抑える薬なんて都合のよいものが何故か出てくるし、ハイド氏になったラッセル・クロウとトム・クルーズが戦うシーンも無駄に長く必要なかったと思う。⑥アマネットも、棺に入ったまま飛行機を落とせるパワーがあるのなら、もっと凄いことが出来そうなのに、普通にワイヤーで捕まっちゃうのも変。最後ももうちょい頑張ってくれるのかと思いきや、結構アッサリとやられちゃうのも肩透かし。⑦同じ『ミイラ再生』のリプート版としては『ハンナプトラ』の方がずっと面白かった。

もーさん