「モチーフの説明に興味がない」羊と鋼の森 ソウイチさんの映画レビュー(感想・評価)
モチーフの説明に興味がない
作品のテーマは原作を読めばわかるが、ここに映画化というプロセスが加わると一筋縄ではないことがよくわかる。
音楽という絶対の純粋形式、主人公はそこに森の中にひとり迷い込む自分を見出す。世界と、他者と関わること、それは生きることそのものであり、絶対のない考え、行為を繰り返しながら、人と繋がっていく人間の業である、というこのレビュー程度の説明すらここでは行われていない。一般論以前のお粗末さである。
ましてや掘れば宝の山の原作を、掘らないどころか、そのそぶりもない。
別物だからと言われればそれはそうだが、残念だった。
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