「須美の心の成長が身近に思えて、胸に染みた。」結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章 第1章「ともだち」 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0須美の心の成長が身近に思えて、胸に染みた。

2017年3月19日
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鑑賞方法:映画館

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「勇者御記」の検閲箇所でさっそく異様な空気が孕んで(ある個所で花澤香菜のセリフが2ヶ所潰されます)、そこからおおよそ47分(短いそうでもっと感じた)、一気呵成の如くです。1期よりも発達してない勇者システムの実情や、守ってくれる精霊もいない勇者頼みの戦いぶり。しかも戦闘で流れた血が戻った後も衣服に染みてて、予想よりも生々しい戦闘描写で衝撃でした。

勇者三人が絆を育む“心の成長”は逆に優しく、丹念でそれでいて“在りそう”な光景でした。現実に今の人って(僕も含めて)頭ですぐに考えがちで、須美ほどではないにしても中々踏み出せないですよね?でも不安を何とか収めて、二人へ自分の思いを伝えて、それが届いた時の須美の笑顔、すごくリアルでした(下の名前で呼ぶときの気恥ずかしさとか、余計にね)。かなり短い時間なのにそこを丹念に描けるのは、さすがシリーズスタッフだけに非常に手慣れた流れでした。もうちょっとペースを落としてくれたらとは思いましたが、短い上映時間上仕方ないと思いました。

ただスクリーンで堪能するには47分は性急なので、いっそ3本を1つにまとめた劇場版で見たかったかも(圧縮方法は素晴らしいので、見て損はないですが)。残る2本の物語がどう出るか次第ですが。

平田 一