幸せなひとりぼっちのレビュー・感想・評価
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ぼっちじじいネタとすれば「グラン・トリノ」より劣る
家族と職を無くしたカタブツ59歳の男が自殺未遂を期に団地の住民と触れ合う物語。
59歳よりかは69歳くらいに見える主人公。
過去の思い出と現在が交差する。過去の思い出話は泣かせるいい話なのだが、いかんせん途中途中に挟まれてテンポが悪い。
近所の交流もいい話なのだが、カタブツ主人公を上回る癖のありすぎる周りのキャラクター達。
これを全部見た時には、「日本のタイトル名は合ってないわ!」と疑問視。
現在が「グラン・トリノ」級に他家族との触れ合い・絆があれば評価高かったんですけどね。
クルマネタもグラン・トリノの方が好き。
絶賛とはいきませんでしたが、最後の主人公の想いを大切にしようとする団地の住民達の後ろ姿は良かったです。
晴れる日はそうはない
そう、皆さんが想像するような物語です
ネタバレとか心配しなくても大丈夫です
けど、なんかちょっと違う
ひとつひとつのエピソードもよくある話
どれだけめんどくさい老人でどれだけ周りに腹を立てているのか
その心が少しづつ少しづつ変化する
ねっ、よくある話でしょ
しかし何故か新鮮なのはどうして?
普段怒ってる人が笑うといい人なのかも?と思う
もんくを散々言いながらもやることはキチンとする
何もかもが嫌いなわけじゃない
誰にだって辛い時があるし耐えられなくなることだってある、一人じゃなんともならないことも
人を頼りたくない時もある
無理せず時を待てばいい、変われる時は必ず来るから
周りに立てているのは自分の腹
立てた腹は自分でなだめてやるしかない、その時はきっと来る
そうすれば優しくなれる、見えなかったものが分かるようになる
もう大丈夫。
人生はどこで区切れば幸せとなるのだろうか、そんな事を考えた。世の中...
人生はどこで区切れば幸せとなるのだろうか、そんな事を考えた。世の中の人をバカ呼ばわりしているお爺さん(と言っも59歳)の気持ちが何故だかよくわかり小気味よかった。
わかりやすく、泣けました また見たい
こんな素晴らしい女性との出会いのシーンも珍しく。神様ですね。ソーニャ。ストーリーは、大好きな、ルアーブルの靴磨きに重なるものがありました。移民、貧乏、真面目で世の中の矛盾の中で、不器用で損ばかり。運命もこれでもかと過酷な試練というか、ありえない悲劇が襲ってきて、それでも、いろんな経緯からついつい、他人には世話を焼いてしまう主人公。神様のような妻の慈愛を感じては、仕方ないなあと、他人に奉仕する姿。死のうと思って死のうとするときには、コミカルな結論で死に切れず。あーやっぱり、でも、ここでそれはないよねー。と、逝ってしまう訳でもなし。コミカルです。笑いの連続ですが、悲しみや、矛盾や、悲劇や、人間愛の悲喜をこのコントラストとスピード感でつないでいく。ルアーブルとの共通点は、一風変わったでも、慎ましやかな夫婦愛。警察や役所の公やけのなす悪との対比。ルアーブルでは、公は最後には正義だったあたりがフレンチと、スエーデンの違いかも知れません。コメディと悲劇は表裏一体。わろてんか。のような人生への希望が湧いてきます。
君が好きな物を注文出来るように
映画「幸せなひとりぼっち」(ハンネス・ホルム監督)から。
妻に先立たれた老人が、変人と言われるほど頑固を貫き、
孤独感を味わいながら生活している。
その彼が、隣人一家をはじめ多くの人との触れあいを通して、
少しずつ再生していく姿を描いた作品なのだが、
気になる一言は、まだ若かった彼と妻が、
始めて出かけた、食事のデートシーンの回想場面。
お金がなく助けてもらった恩を忘れず、やっと貯めたお金を握りしめ、
彼女を待ち続けた。
そして「お金を返したかったんだ」と渡そうとすると、
彼女は、サラッと「食事のほうがうれしいわ」とデートに誘う。
そして、楽しみにしていた、レストランでの食事シーン。
若い男性なのに、あまり注文しない様子をみかねて、
「それだけでいいの?」と、彼女が彼に尋ねる。
彼はすまなそうに「食べてきた・・」とぼそっと呟く。
その答えを耳にして、慌てて彼女が「どうして?」と聞き返す。
そして、彼はこう答える。
「君が好きな物を注文出来るように」
貧乏でやっと貯めたお金だから、2人分だと少ししか食べられない。
それよりも、彼女に好きな物を好きなだけ注文して欲しい、
だから自分は事前に自宅でお腹を膨らませてきた。
こんなことを言われて、嬉しくない女性はいないだろう。
ストーリーとはあまり関係ないシーンだけど、よかったなぁ。
思いがけない掘り出し物
偏屈爺さんの、死ぬに死ねない合間にその過去がフラッシュバック。
まあよくあるなあ、と思いながら。
お隣さんになった移民家族などと、何やかんや交流することになったり。亡くなった妻の話あたりから、グッときました。
遠くの親戚より、近くのご近所さん。
後半になってくるとオーヴェに笑いも出てくるのが、「あ、変わってきたな」と。
残り30分あたりから、「ああなんだか泣けてくるかも」と思えて。見終わった後はじんわり心が温かくなりました。
タイトルなし
フレドリック・バックマンのベストセラー小説を映画化
悲しみが深い分 心を開けずにいた老人
偏屈な老人が新しいご近所さんとの交流をきっかけに周囲と心を通わせていく
どこかで観たことがあるような設定では多分るけれど
ご近所さんという小さなコミュニティで繰り広げられるストーリーは優しさに包まれてきて
人と人の繋がりって煩わしさもあるけれど 必要なことで良きもの😌
人は一人では生きてはいけないなぁとあらためて想う今💓
頑固じじいの過去
北欧映画はクセが強いという勝手なイメージがありましたが、この映画はどんな人が観ても面白く感じられるのでは?と思いました。
絆!愛!と無理矢理に押し付けてこない雰囲気も好き。笑
度々描かれる主人公の過去の苦しさはかなりヘビー。
だからこそ笑えたり心温まるシーンが際立って面白さを感じたのかもしれません。
誰もが見て良かったと思えるであろう秀作
物語はとてもストレートな作りで、既視感はあったが好きなものだったのでかなり良かった。
人はやはり心を閉ざしたままでは生きられない、人との関わりの中で喜び、悲しみ、怒り、涙する。という当然のことを描いている映画なのだが、心から暖かい涙が流れてくる。心を開けば可愛い家族(猫)もいる。王道なストーリーなのだが、心から感動できる作品は万国共通なんだなと思った。
スウェーデンの映画は多分初めて見た。役者、脚本家、監督、全員が初めて見る名前だった。あまり日本で宣伝されてなかったのか、自分が知らなかっただけか、劇場公開中は映画の存在を全く知らなかった。今では、少しでも多くの人に見てもらいたい作品。疲れている人、ひとりぼっちな人、愛する人がいる人、本当におススメする作品。
素晴らしい
何だろう。
この観た後の心が温まる感じ。
決して期待していなかったからか、素晴らしい。
こーゆーキッチリした秩序の塊のお爺さん
私は好きだし、ご近所付き合いの大切さを知る。
二回の出産、戦争を乗り越え言葉の壁と戦い
ダメンズと結婚して尚、運転ができないなんて
そんなはずない…たしかに笑と思ってしまった。
猫と寝る猫の鼻を鳴らす音も愛おしさを感じてたし
本当は全てを受け入れるだけなのかもしれない。
恐れずに運命や人を受け入れたじいじの話。
特にゲイを差別しなかったし、自転車を直して
子供のお世話をして、食洗機を取り付けてあげて
素晴らしい、こんなご近所さんが私も欲しい♡
じいじの人生をご近所さんが、ご近所さんを
じいじが助け合う素晴らしい作品。
あぁ好きな人と結婚しよう。お金持ちじゃなくとも
私がこの人だって決めた人と結婚ってするものだと
改めて思うし家族って素晴らしい。
奥さんが自分は子供を失ったのに、他の子を
教育して育てたという話にも感動した。
新しい命って良いなぁ、動物っていいなぁ、
人って互いに温め合うものなんだなぁと思う。
拒絶ではなく共存が大切なのだと改めて学ぶ
実に素晴らしい作品でした。
明日は周囲に優しく出来そうです。
孤独が人を偏屈にする
偏屈で頑固な俗に言う、フリークと呼ばれるような爺さんでもそうなったからには出逢いと別れ、幾つもの困難の積み重ねがあったからで、彼が変だからと距離を取る人もいれば歩み寄ってくれる人もいる。
そんな細やかな人との出会いと交流の中で人は前進する。
向こうの人達は世代や多様性を超えて交流する事を愉しみの一つとしている印象が良かったな。
何より、ソーニャのして来た善行が後々人伝にオーヴェに返ってくるのが良かった。
オーヴェ役のロルフラスゴードはアフターウェディングでの父親役でボロクソに泣かされたのでそちらも是非。
頑固な年寄りとの接し方がわかる
頑固者な年寄りはよくいる。
彼らはもとの性格が悪いのではなく、
年寄り特有の物の考え方になってしまっているそうだ。
年寄り本人も後悔する節があるそうです。
歳をとるってことを実感するときでもあるそう。(医学的に証明されてる。)
そういう人たちを若い人たちは変人扱いし、
嫌な目でみている。
年寄り特有の性格を理解した上で
親身に我慢して接してみると、心を開いてくれる。
それが確信できる映画。
スウェーデン?の映画らしく、ペルシア語が出てきたり、、
フランス語のしたったらずな感じもいいが
こっちもいい。
オーヴェ
曲がったことが大嫌いで、人種の違いやLGBTといった多様性を受け入れて、そして何より妻のことを愛してやまないオーヴェ。
最初は近所に住んでたら面倒くさそうなジジイと思ってましたが、見終わる頃にはそんなオーヴェのことが大好きになっていました。
人生、順風満帆な人も、そうでない人も。
気難しいおじいさんが、世代を超えた人との出会いにより、固く閉ざしていた心が溶解していく様子がとても面白かった。人はやはり一人では生きられないのだなと、また、若い頃を描いたシーンなど、人生はいつ面白くなるか、分からないなと思わせられた。
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