アスファルトのレビュー・感想・評価
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大好き。
ジュール・ベンシェトリとイザベル・ユペールのカップルが大好きたまらん。
もっと眺めたい掘り下げたい。
ほか2組もすごくよかったのだけど、こちら2組はにっこりと微笑みつつ見守る感じ。
フランスの美少年ってあんなに破壊力高いんだね・・・
映画館の雰囲気も手伝ってほんとにいい感じで鑑賞。たらたらしながら所々可愛くて幸せ溢れた映画。
いい感じの田舎にいい感じのボロアパートでたまらんかった。
見上げる灰色の空とか、ギィギィ鳴ってるアレとか、要素の配置も好きでした。
大人の寓話、ってすごくいい響きです。
出会うはずのなかった3組の群像劇
高校生役のジュール・ベンシェトリは、監督の死別した前妻でジャン=ルイ・トランティニャンの娘のマリー・トランティニャンとの間の息子。ジャン=ルイ・トランティニャンの孫といえば映画「EDEN」のロマン・コリンカという俳優もそう。備忘録。
エレベーターからヘリまで?
途中の宇宙船も。爆音の車、何かの不思議な音、暗号のような音の世界が良かった。
音楽もとても良かった。
セリフは少ないが、余計な説明がない分ひとつひとつのシーンに集中できた。
何だか妙な幸福感が漂う映画だった。
大人の寓話
ほんのちょっぴりスパイスを効いたフランス映画らしい大人の寓話
外観は今にも壊れそうに観えるボロアパートなのに
それぞれの室内は結構広くて綺麗で素敵なのに驚いた。
その辺が、日本の団地ものと比べて貧乏臭く見えない要素かな〜。
ポスターにもなってるイザベル・ユペールと青年の話は
流石のイザベル・ユペールがいい味出してて面白かったし
宇宙飛行士とアラブ系移民の人の良いお母さんのとの話も良い。
アメリカの象徴のNASAの宇宙飛行士とアラブ系の移民のお母さん。
運命次第では
もしかしたら殺し殺される関係になっていたかもしれない2人が
親子の情と言う根源なものによって互いを思い合う様がホロリとさせる。
と、ここまで書いて、実は映画冒頭に出て来る
エレベーター男だけは最後まで、納得いかなかった!
我がままなのはまあ、そう言う人もいるだろうと納得。
でも、あのムサいボサボサ頭の男に
なんであの看護婦さんは付き合っているんだろう??
最初は患者さんと間違えるのは解る。
その後、私には最後まで怪しいおっさんとしか見えなかった。
頑張って看護婦さんに合いに行くシーンも、結局は自分のためだけに思える。
せめてラストにアパートのために何かをするシーンとかがあればな〜〜
期待以上の素晴らしい映画、この世界は決して小説や絵画では表現出来ない。
期待以上の素晴らしい映画だったが、館内はガラガラだ。
大都市周辺なら、いまや世界中、ドコででもお目にかかる住宅団地。
壊れかかったコンクリートの箱とゴミの山、昼夜、分かたず疾走トラックの騒音。
そんな世界が舞台だが、作られた映画は静かで柔らかな人間によるファンタジー。
いや、ファンタジーではない、つましく生きる人たちの当たり前の日常だ。
この世界は決して小説や絵画では表現出来ない。
音と映像を巧みに駆使し、作りだしたからこそ描ける世界。
パリ郊外の団地でロケしたフランス映画だが、アラブ人家族やアメリカ人青年も登場する。
三組のカップルが生まれ、ドラマが動いて行くが、年齢差は様々だ。
しかし、この映画はとても良くできた恋物語・集、と言って良い。
シュールだけど心温まる
笑いのツボが日本人向けなのかな?
すごく笑えて、うるっと涙も出てきました。
こういう映画をつまらないと思う人もいるかもしれませんが私は大好きです。
CGまるけの映画とか見飽きちゃったもんね。
かといって、これが邦画になると一気にダサくなる気がする。
団地でも何が違うのかわからないけど、なんかお洒落なのね。なんだろ何が違うんだろ。
偶然の出会い、そして・・
パリの片隅のさえない団地で偶然出会う3組のカップルを描いています。カップルと言ってもいわゆる男女の出会いは1組だけです。
登場人物はNASAの宇宙飛行士以外は皆どこか孤独です。人生そのものも決して順風満帆ではありません。
そんな人々に訪れる出会い、別れ、人生の転換期・・・そういったものを優しく静かに描いています。
決して難しいテーマではなく、劇場内では時折笑いが起こっていて、もし誰かと一緒に鑑賞していたら、「ねえねえ、あの○○のシーン、おかしくなかった?」と言いたかったなと思いました。
アッサリだけど人間賛歌
粋でコクのある小品、といった趣きの映画でした。
脱力ギャグの中で、人と人との心の交流をものすごくサラっと描いていて、なんとも心地よいです。
登場人物たちは基本的にみな孤独です。そんな人たちが互いに出会っていき、相手を思いやる態度を取ったり取られたりしていくうちに少しずつ頑なな守りが解けていく。そこで生じるのはあくまでも些細な変化。そして、関係は長続きするとは限らないけど、ここで描かれた瞬間こそが彼らにとってかけがえのない体験になっているんだろうな、と思わせてくれました。
特に印象に残ったのは、中年女優が少年に促されて、オーディション用のビデオを撮るシーンです。過去に生きていた彼女が、少年の指導(?)を受けて、徐々に過去の仮面を脱いでいき、素直な表情になっていく姿に心打たれました。この少年との交流が彼女を今を生きる女性に変えたのだと思います。
この作品もそうですが、少ないセリフで観客に解釈を委ねる造りはフランス映画の共通の特性なのでしょうか?これが結構面白いです。観客に主体的な想像力を求めるので、楽しみつつ集中して観るため、充実した気持ちになりました。
あと、イザベル・ユペールがとても美しかった。
パリの団地での群像劇
パリ郊外の古びた団地が舞台です。
グランドホテル形式の群像劇で様々な人間模様が見られますが、全て問題を抱えている人々ばかりです。
NASAの宇宙飛行士と中東出身のお母さんのくだりが一番いいストーリーに感じました。
人間の愛おしさをテーマに抱えていると思えるが、正直このクラスの作品はいくらでもあるのでは。
普通かな。
傑出した作品ではないけれど、好感が持てる小品
フランス・パリ郊外の古びた団地。
壁はボロボロで落書きだらけ、エレベーターも何度となく停まるというありさま。
そんな団地で起こる、ちょっと心地よい三篇の物語・・・
というハナシで、ひとつめは2階に住む頑固な中年男(ギュスタヴ・ケルヴェン)のハナシ。
ボロエレベーターの交換工事をしようと資金を募るが、件の男は「自分は2階に住んでいるのでエレベーターなんて使わない。だから金は出したくない」とゴネる。
「エレベーターは使わないこと」が交換条件として、その意見は取り入れられる。
しかし、すぐ後、男は自宅でのエアロバイク運動をしている最中に脳梗塞(か何か)により倒れ、車椅子生活を余儀なくされてしまう。
人目を憚り、夜間にエレベーターを使って団地を抜け出し、近くの病院の自動販売機でスナック菓子を購入していたところ、夜勤の女性看護士(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)と出逢う。
男は、撮影中に事故を起こした写真家だと取り繕ってしまう・・・
ふたつめは、中層階に住む少年(ジュール・ベンシェトリ)と中年女優(イザベル・ユペール)のエピソード。
少年は、母親と二人暮らしだが、母親は働きに出かけていて、いつも不在。
ある日、同じ階に越してきたのは小柄な中年女性。
無愛想な彼女であったが、しばらくして、彼女が女優だということを知る。
30年近く前に彼女が主演したモノクロ映画を一緒に観た少年は、意外といい女優だなと交換を抱く。
そして、いまはもううらぶれた彼女であったが、過去の主演作が再度舞台にかかるということで、オーディションに挑もうとするのだが・・・
みっつめは、最上階に住むアルジェリア人の老婦人(タサディット・マンディ)のエピソード。
彼女は成人した息子と同居しているが、その息子は刑務所に収監されてしまった。
そんなとき、なにかの手違いで団地の屋上に不時着帰還した米国人宇宙飛行士(マイケル・ピット)は、迎えが来るまで彼女とどう叙せざるを得ない羽目になる・・・
そんな三つのエピソードは、特に物語が交差することもなく、それぞれで進んでいきます。
全体的は、灰色の空と団地の壁。
別に、明るくもなく、突き抜けることもなく、すっきりともしないのだけれど、へんに押しつけがましいこともなく、言っちゃ悪いが淡々と進む物語は、不思議に気持ちよい。
まぁ、少しばかりの隠し事はあるけれど、誰も悪意を持っていないあたりが心地よいのかもしれない。
三つのエピソードに唯一共通する「どこかしらから聞こえてくる、泣き声のような軋み音」の正体が、団地のゴミ捨て場の鉄製のドアの蝶番だった、というオチも、ヘンに捻っておらず好感が持てました。
本年、先に公開された日本映画『団地』よりも、ヘンな気負いやヒネリがない分、個人的は上とします。
痛々しいほど滑稽な三組の男女。
「ティエリー・トグルドーの憂鬱」に続いてフランス映画の鑑賞。正直、僕にはあわない。どちらも。
時代に取り残された大物女優気取りが、素人のイケメンに演技指導をされて一人悦に入っている様は、滑稽でしかない。他の二組の男女も、いたるところ滑稽であるさまは同じ。あざとさしか感じない。
観てよかった
ゆっくりゆっくり、気持ちが暖かくなる映画でした。観たあともぬくもりに包まれるような余韻があって、穏やかで幸せな気持ちに。淡々としているけれど、今思うと奥深い内容に感じます。予告もあらすじもノーチェックで観たから、ダイレクトに沁みました。
淡々と進むのに面白い
「イザベル・ユペール可愛い!」と思うのね。イザベル・ユペール好きだから。それで観てるとヴァレリア・ブルーニ・テデスキも可愛いというか、綺麗というかで良いんだよね。
話は、すごく淡々としてるし、有りがちといえば有りがちなんだよね。でも、観ちゃう。そこが凄い。
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