劇場公開日 2018年3月1日

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「暗黒大陸の未来性、ブラックの身体性、残念な配役演出」ブラックパンサー osanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0暗黒大陸の未来性、ブラックの身体性、残念な配役演出

2018年3月11日
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鑑賞方法:映画館

(モチーフ・コンセプト)
暗黒大陸に古代文明があったというモチーフはあっても、未来文明があったというモチーフは新しい。新しいアフリカ像を描いたという意味でエポックメイキングだ。
ブラックというコンセプトを徹底している。
アフリカ系の身体能力を徹底的に強調した。同時にアフリカ系のもつ、おおらかさも描いている。
加えて、アフリカ民族の内紛好きまでモチーフに組み込んだ。
まさに、アフリカンブラックがてんこ盛りである。
その徹底した姿勢と、この難しい題材をアクションにしたセンスには、お見事といいたい。

(時代性)
同時代的ではないが、未来でもない。同時代という文脈において未来性を描いている。これにアフリカを絡めるというのは実に面白い発想だ。

(配役、演出)
なぜこんな役者にしたのか、なぜこんな演出にしたのか。
役者が生かされていない演出ともいえるし、役に配役が合っていないともいえる。
役のそれぞれの個性が埋没している。役者がかわいそうだ。
キャスティングと演出の両方が残念。すごく残念。

osan