劇場公開日 2017年5月20日

「『マトリックス』等の焼直しだが映像とバトルシーンに見どころあり」BLAME! 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0『マトリックス』等の焼直しだが映像とバトルシーンに見どころあり

2023年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

たまたまネトフリのメニューから本作にぶつかった。
画像はなかなかきれいだし、声優もいい感じ。しかし、徐々に設定がわかってくると、これは『マトリックス』『ターミネーター』『マッドマックス』『攻殻機動隊』の焼き直しではないかと、少々ガッカリ。

増殖し続ける階層都市は機械が主人公の『マトリックス』の現実世界であり、上位セーフガードはターミネーター、そこに登場する流れ者の一匹狼キリイはマックスである。シボはモデルとなるキャラクターがないようで興味をそそるが、偽装ネット端末遺伝子と接続すれば階層都市の機械支配を終了させられる、というのはちょっと安易すぎる感じがする。シボが都市の電脳に接続するシーンは『攻殻機動隊』である。

人間たちのキャラクターは普通の元気な少年少女というだけで、特に特徴も魅力も感じられない。なおかつ階層都市が数千階層、あるいは数万階層?に及ぶとあっては、さすがにそれは無理だろう、潰れるに決まってるじゃないかwと、こちらもガッカリ。

見どころは上位セーフガードとの闘いだろうが、いかんせんセーフガードが強すぎる点に難がある。もうちょっとここを展開させて、セーフガード、キリイ、シボの3者をそれぞれもっと絡ませ、手に汗握らせて欲しかった。逆にシボは期待したほど能力が高くないので情けない。

徒然草枕