劇場公開日 2016年7月1日

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「わけわからん不条理のアリスがフツーのファンタジーになっちゃった」アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅 よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0わけわからん不条理のアリスがフツーのファンタジーになっちゃった

2020年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

何度見てもわけのわからない「不思議の国のアリス」が「アリス・イン・ワンダーランド」でちょっと理解できる話になってました。

で、本作のアリスはしっかり大人で、全作の最後で海外の貿易担当となり、3年間にわたって船長として世界中を旅しています。
そんな女性蔑視をもろともせずバリバリ戦うキャリアウーマンのアリスが再びワンダーワールドを冒険します。

今作では劇中、今何が起こっているか?何をしなければならないのか?どうなったらいけないのか?がはっきり語られるので、「不思議の国のアリス」のすべてがわけが分からない不条理の世界を楽しもうと思っていたら肩透かしを食らいます。
アリスもすっかり芯のある強い女性になり、正直いたってわかりやすい優等生みたいなファンタジーになってしまっています。

ファンタジーとしてはよくできているのでそこそこ楽しめますが、う~ん、これはアリスとしてどうなんだろう・・・?
「不思議の国のアリス」から順番に見れば、アリスの成長の話として楽しめますが、アリスに特に愛着もない大人が一人でみたら、なんじゃコリャ?ってなるでしょうね。

よんしん