劇場公開日 2016年3月5日

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「「哀れなるものたち」を観てヨルゴス・ランティモスの作品を再鑑賞。 ...」ロブスター カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「哀れなるものたち」を観てヨルゴス・ランティモスの作品を再鑑賞。 ...

2024年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

「哀れなるものたち」を観てヨルゴス・ランティモスの作品を再鑑賞。

近未来?の不思議な設定と無機質に淡々と進んでいく脚本に惹き込まれる。
そう言えばどことなく似たようは雰囲気で面白かった「林檎とポラロイド」のクリストス・ニクも同じギリシャ人だった様な・・・と思ったら何とニクはランティモスの助監督だったとのこと。

役にあたり主演のコリン・ファレルが20キロ近く体重を増やしたそうだが、(当時)新進気鋭の映像作家の作品というだけでなく、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ジョン・C・ライリー、オリビア・コールマンなど渋めの本格派が脇を固めるとなれば気合も入るだろう。

登場人物も主役以外は名前がなく、「滑舌の悪い男」とか「鼻血を出す女」などその特徴であらわされるのだが、その割には全く個性が感じられず心も通ってない感じがして、社会の仕組みの中で役割を淡々とこなす機械の様。

ラストの目のくだりは解釈が非常に難しいが、きっと最後の最後では捕まってロブスターになっている様な気がする。

カツベン二郎