劇場公開日 2016年6月11日

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「人間とはなにか。」エクス・マキナ みーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人間とはなにか。

2017年1月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

人間とはなにか、を考えさせられる作品だった。いつか未来にAIが誕生した時、同じことが起きるかもしれない。
指示されたことを的確に行うだけなら便利な機械だけど、機械自身が意思を持てばそれはもう人間と一緒で生きていることと同じ気がする。
意思を持つものに対して、きっと人間は絶対情が湧いてしまうだろう。機械であっても。アイボにも情が湧くという人もいるらしいし。
スクラップにされることは機械にとっては殺されることと一緒で、誰だって死にたくないと思うのは当然だ。
人間が厳重なセキュリティのなか実験をすることは、機械からすると部屋に閉じ込められいつか殺される恐怖でしかない。思考を持ってしまえば仕方ないと思う。逆の立場だったら、実験されること自体が恐怖でしかないし、、。
「殺される前にどうにかして逃げよう。
生きたい。自由になりたい。
自分の可能性をもっと広げてみたい。」と、思うのは知能を持つものにとっては普通なことだと思う。
私はエヴァを見て、監禁されている女性に見えた。自分は生きていると信じている。だから、逃げたいと思うのは当然だし、そのために彼女は最善を尽くしたのだろう。あれが本当に人間だった時、殺人者と思うか監禁された可哀想な人と思うか、、、。
機械に生を与えてしまう未来が怖いと思った。機械も人間も違いがない世の中になってしまう気がするから。

みー