劇場公開日 2015年5月23日

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「設定は名作級?」デッド・シティ2055 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5設定は名作級?

2021年9月3日
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富裕層が欲望を満たす為に作られた世界で、何でもアリの街の住民がレプリカントという設定は観たことが無い。ブルース・ウィリスが過去に出演した「サロゲート」の様に、自らの身代わりとしてレプリカントを使用する方がSF映画界では一般的だろうか。それを牛耳るのがブルース・ウィリス演じるマイケルズという人物であり、この理想郷がいかに大切かを悠々と語る人物だ。
その理想郷では、1日経つとレプリカントらの記憶は無くなり、また新しい生活を始めるのである。その間に殺されても翌日には同じ設定で目が覚めるという訳だ。その中で完全に記憶が消えない女性が現れ、逃げ出してしまう事から物語が動いていく。なぜ彼女だけがそうなったのかは後ほど明かされるが、きちんと情に訴える様なドラマ的展開が用意されていた。
設定は中々注目だが、内容がそれらを活かしきれておらず、同じような銃撃戦の繰り返しで飽きてくる。とてつもなく激しいアクションでもあればまた違うだろうが、物語にそれ程起伏が無く、鑑賞中も気持ち的に浮き沈みせずにボーッとしていながら観ていた。娯楽作ならば良いかも知れないが、本作のテーマだけ見るとその様な扱いの作品では無いと思う。非常に惜しい作品だ。

Mina