シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
全1611件中、161~180件目を表示
なぜこうなったのか・・・
全くもって愚作と言いたい。
庵野監督はゴジラというアイコンを借りて、映画監督としてでは無く、一個人としてただ自分の作りたかったものを作ってしまった。
つまりエヴァンゲリオンの実写化である。
自衛隊を好きなように撮り、ほぼ同名の作戦を実行し、エヴァの音楽まで使ってしまった。
まさに公私混同である。
そして大半は必要のない早口で役者が喋りまくるの政府官邸の群像劇なのだが、庵野監督のバイブルらしい岡本喜八監督の映画を元にしてるのかオマージュしてるのか分からない。喜八監督のそれをうわべだけなぞった代物で、見て聞いていて疲れるだけだし、役者の無駄遣いでしかない。傑作「日本のいちばん長い日」との違いは緩急の付け方や絶妙なカメラワーク、無駄の無さだと思う。
シン・ゴジラはそれらが無く、まるで喧しいクラブミュージックを延々と聴かされてるようだ。
そして散々庵野流リアリズムに沿って進めてきた物語も、最後の電車特攻(なぜかゴジラの体にそってかけ上がる)と、ポンプを伸ばしたまま爆走出来てしまうポンプ車、どう考えても横向きのゴジラに凝固剤を流し込んだって喉の中に入らないのに、それをどんどん取り入れるゴジラで、見るものの頭を混乱と失笑の渦に巻き込む。
この映画でゴジラはただの「もの」でしかない。
脅威でも、警告でも、自然の代弁者でもないのだ。
こんなゴジラ映画を見たく無かったし、作ってほしく無かった。
しっぽに込めた謎かけもオタクが喜ぶだけで必要ない。
この映画を好きな人を否定するつもりはないし、人それぞれ評価も違って当たり前だと思ってる。
わたしには到底受け入れられなかっただけだ。
ゴジラじゃないよ
それにしても監督である庵野秀明に、ここまでゴジラへの愛がないとは思わなかった。
世代的にゴジラの映画を観て育った世代だろうに。
結果『シン・ゴジラ』は、庵野が愛してやまない『ナウシカ』の巨神兵にゴジラっぽい格好をさせ、それをオタク(エリート)たちが倒すという、長編『巨神兵、東京に現る』か、実写『エヴァンゲリオン』になってしまった。
だから世界中のゴジラファンは「なんだ、こりゃ」となってしまった。
二段階に変身するゴジラ。
まるで知性が感じられず、ロボットのようなゴジラ。
ヒレやシッポからビームを出すゴジラ。
こんなの、みんなが好きなゴジラじゃないよ。
その生態についても、まるで語られず、巨大生物パニック映画的面白さもない。
ただ活躍する政治家や自衛隊を見せられるだけだから、まるでプロパガンダ映画。
これ、もし宮崎駿が『空とぶ幽霊船』に付け加えたシーンのように、戦車が一般車を踏み潰す場面なんかあったら、今『シン・ゴジラ』を絶賛してる人たちは、どう思うだろう?
ところで『シン・ゴジラ』には語られていない部分があるのではないか。
それは沸騰する海水を見て、何故、主人公はすぐ生物の可能性を指摘できたのか?
海面に現れた巨大な物体を、何故「シッポだ」と断言できたのか?
そう、政府の一部の人たちは知ってたんですよ、シン・ゴジラを。
だから、うむを言わせず退治しようとし、また作戦は何もかも上手くいく。
たぶん、シン・ゴジラの正体は日米が共同で開発した生物兵器・・なんてね。
そこまで考えていたら、この映画、見直すんだけどな。
文句は庵野にではなく、ゴジラのイメージを守るべき立場にあるのに、こんな映画を「ゴジラの映画でございます」と世に出してしまった東宝に言いたい。
これなら全世界の人に好きにゴジラを使って映画を撮らせた方が、余程、マシではないか。
もはやゴジラを愛する人は世界中にいる。
ゴジラを撮りたいと願ってる映画人も、たくさんいるに違いない。
ゴジラを生んだ日本は、こんな映画しか作れず、しかも、それがヒットしてしまう。
アニメのゴジラは問題外。
ちびゴジラとかいう、緑色のガラモンはなんだよ!
もう東宝にゴジラを管理して欲しくない。
むしろハリウッドの作るゴジラ映画に期待します。
ゴジラ映画なのか?
ゴジラというよりただの自然災害が移動しているような印象でした。(感情のない物、台風が移動しているみたいな?)ラストにゴジラを倒しても、復興のことしか言わないし、人間が生み出してしまったある意味被害者(被爆した生物)で、その命を殺めたという意識もないのかな?内容的にも政治家の動きがクローズアップされてるし、あえてゴジラ映画でする事じゃないような気がする。少子化だから仕方ないのかもだけど、怪獣映画はもっと子供向け(わかり易く?)に作って欲しい。
あと、アメリカのエリートはZARAで買い物するのか?
.
劇場にて鑑賞。国産12年振りとなるシリーズ第29作。余りに評判が良いので鑑賞を躊躇していたが、思い切ってこの眼で確認しに行った。聴きしに勝る人気の様でパンフレットは売り切れ入荷未定との事。指摘されている何等かの政治的メッセージやプロパガンダよりもエンターテイメント性が際立っており、国粋主義やナショナリズムを擽られるよりも映画として存分に愉しめ、鑑賞前の穿った考えを一掃してくれた。ただ100箇国以上での公開が決まっていると云われる海外にこの儘、持っていたとすれば評価は厳しいと思われる。85/100点。
・約13億と云われる製作費に対し、国内で50億以上稼げば、続篇の可能性があり得るとアナウンスされており、公開三週間後の8月14日時点で、約230万人の動員、興行収入34億円に迫っており、50億円超えは確実視されている。この為、続篇製作の可能性は極めて高い。尚、アニメ版が、'17年に公開予定されている。
・度々登場する会議シーンが迫真のリアリティがあり、兎に角佳かった。専門用語の多用と畳み掛ける様な早口の演出は監督の意図したもので、撮影現場ではゆっくりした科白回しのシーンはカットすると演者達に伝えられていたと云う。
・キャストは総勢328名となっており、豪華な顔ぶれがそこかしこに散見出来、某アイドルグループ出身者等は、冒頭数秒のみの登場となっている。“東竜太”の柄本明、“花森麗子”の余貴美子、“財前正夫”の國村隼、“安田龍彥”の高橋一生等、印象深い。中でもラストで初めて微笑む“尾頭ヒロミ”の市川実日子が佳かったが、“里見祐介”の平泉成が一番美味しい役どころだった。公開日の7月29日、328番目に発表された“呉爾羅(モーションキャスチャ)”の野村萬斎がどこ迄、演じたのかが気になった。
・オマージュに満ちた音楽の使われ方──特にエンドクレジットでのメドレーは往年のファンなら涙ものだろう。緩やかなカットの切り替えが多く、引いたアングルからの長回しによる対話シーン等、難癖を附けるならアニメっぽかった。特撮やCGは頑張っていたと思うが、一部、首を傾げる箇所も存在する。特にクライマックス、無人の新幹線爆弾が並走して突撃するシーンはアレッ?となってしまった。破壊された街の遠景等も、随分被害が少ない様に見受けられた。
・本家東宝が作ったので、ゴジラの造形や設定の改変は許されるのだろうが、これをもしどこかの国がやったなら恐らくバッシングを受けたと思われる。個人的には、紫色交じりの顎が割れた怖い顔のもいいが、ウルウルした真ん丸な瞳の鱧か鰻の様な茶色いお茶目そうなのの方がお気に入り。
・鑑賞日:2016年8月18日(木)
このバランス感覚がわかるか
生真面目に淡々とそれぞれの人が職務を全うしようとしているのに、政府は後手後手のグダグダ。
現場は立派に完璧に職務を完遂しているのに作戦は失敗。
滑稽であるほどの縦割り。
いちいち全てに風刺が効いている。
シリーズ通して普遍的な核へのアンチテーゼ。
映像はCGなのにギリギリミニチュアっぽく描くオマージュ。
3・11があったからこそ作れた傑作中の傑作。
★×7付けたい。
淡々とした描写
人間模様や感情移入が少なく、淡々と進んでいく。
死の描写も特になし。
何度も行政機関と打合せを重ねたらしく、行政の意思決定の過程がやたらリアル。
忠実に再現しようとしたのは分かるが、専門用語がやたら早口で羅列されすぎて正直聞き取れない。
何となく描写がエヴァに似てると思ったら監督が庵野秀明だったことに後で気付いた。
おもしろい
首相ってこんな感じだよね笑
お偉い方ほど、後手後手になる感じ、うますぎる笑
オタクみたいな専門家たちが集まって、頑張るとこ好き。
3.11を経験した者からすると、やっぱり原子力の怖さを感じるけど、
それと共に、すごい可能性あるエネルギーだよなって思う。
ゴジラって、これ観たのが初めて。
他の観たことないけど、ゴジラちょっとかわいいよね。
怪獣映画は日本発進だが今や時代遅れ
この程度が評価され浮かれてるから日本映画は進歩しない
ストーリーとか以前に人形感丸出しで台無し
このクオリティーで映画館まで行って金取るとか頭おかしい
ハリウッドだとB級映画レベルwww
あと英語しゃべる女役居たけど違和感ありすぎ。シリアスパートのせいか下手くそさが際立って嫌になった
リアルさのクオリティーで見たら1900年代ハリウッド版ゴジラあったけどそのかなり前の作品の足元にも及んでない
アニメ版ゴジラの方が迫力があってまともに見れる
(キャラCGだけしょぼいからキャラは手書きが良い)
日本はアニメなら世界レベルやからそこに力入れて勝負してほしい
ゴジラを知らなくても面白い。 現代に現れたら、という大前提のもと、...
ゴジラを知らなくても面白い。
現代に現れたら、という大前提のもと、
設定の作り込み、日本の政治の性質の再現、ストーリーの構成、どれをとっても素晴らしいと思った。
何回見てもわくわくさせられる。
現実 対 虚構 の真意
(何故か以前のアカウントに入れなかったので新しい垢でレビューし直します)
この映画、日本映画にしてはハイクオリティな映画だった。
例えば政府。
ゴジラ上陸時の緊急有識者会議、閣僚会議、形式的な会議などの描写。
これは、民主主義の負の面をリアルに写しているシーンだ。被害が拡大する中、閣僚会議をしない限りは水際の対策、また記者会見すら開けないというのは現実世界で実際に起きた際もこうなるのではないかと思う。
また、なんと言っても自衛隊の描き方。これも実にリアルだ。
ゴジラを自然災害として有害鳥獣駆除の名目で自衛隊を派遣するか。国、または国に準ずる組織として、防衛出動を出すのか。
現実では自然災害と捉えるのが妥当だろうが、劇中の微妙な駆け引きに私はリアリティを感じた。
あと、B-5作戦(タバ作戦)の描写。
綿密な計画を練り、10式戦車、対戦車ヘリコプター(Apache)、F-2等を主力とし、完璧な順序で作戦を進行。結果的に失敗したが、自衛隊の作戦成功への精度の高さに改めて感心した。
しかし、私が一番感激したのはゴジラの描き方だ。
人類の知識を凌駕する体内構造。人類への物理学的な可能性を示唆する福音。体内新元素。環境に適合するための進化。第8形態まで形が変わる様(さま)。
もはや神話の領域だ。1954年にはこんな映画は描けないだろう。また、庵野秀明監督にしか出来ないであろう。
また、ゴジラと政府対応の描写は3.11を彷彿とするシーンだと認識している。
ゴジラを3.11、政府を当時の民主党政権と考えれば分かるだろう。あの描き方は7年前と全く同じだった。さすがとしか言えない。
しかし、知識が無い人がこの映画を見たら初見殺しも甚だしいだろうw
ゴジラの体内冷却システムの強制停止の仕組み、元素変換能力、それを阻害する極限環境微生物の分子式などのシーンは専門的な用語が沢山出てきてわからない人も多かっただろう。私は、幸いその知識をかじってたので理解は出来たが、知識がない人は大変だっただろう。
しかし、あえてこのような描写を入れることによってこの映画がよりリアリティになったのは違いないのでそこら辺も高く評価したいと思う。
あとはなんと言ってもヤシオリ作戦のシーン。
無人在来線爆弾。無人新幹線爆弾。イージス艦ヒューイからのハープーン攻撃。誘導爆破、定置爆破。特殊建機第一~第三小隊。
どの描写をとっても文句のつけようがないシーンだったと言える。また、バックで流れてる伊福部マーチと相まってとても興奮し、好奇心が擽られたシーンだった。
ゴジラ ニッポン
現実 対 虚構
「日本は今後、ゴジラと共存していくしかない。」
「私は好きにした。君らも好きにしろ。」
これらはとても考えさせられる副題、台詞だったと思う。
淡々とした描写
人間模様や感情移入が少なく、淡々と進んでいく。
死の描写も特になし。
何度も行政機関と打合せを重ねたらしく、行政の意思決定の過程がやたらリアル。
忠実に再現しようとしたのは分かるが、専門用語がやたら早口で羅列されすぎて正直聞き取れない。
何となく描写がエヴァに似てると思ったら監督が庵野秀明でした。笑
現実 対 虚構の真意。
この映画、日本映画にしてはハイクオリティな映画だった。
例えば政府。
ゴジラ上陸時の緊急有識者会議、閣僚会議、形式的な会議などの描写。
これは、民主主義の負の面をリアルに写しているシーンだ。被害が拡大する中、閣僚会議をしない限りは水際の対策、また記者会見すら開けないというのは現実世界で実際に起きた際もこうなるのではないかと思う。
また、なんと言っても自衛隊の描き方。これも実にリアルだ。
ゴジラを自然災害として有害鳥獣駆除の名目で自衛隊を派遣するか。国、または国に準ずる組織として、防衛出動を出すのか。
現実では自然災害と捉えるのが妥当だろうが、劇中の微妙な駆け引きに私はリアリティを感じた。
あと、B-5作戦(タバ作戦)の描写。
綿密な計画を練り、10式戦車、対戦車ヘリコプター(Apache)、F-2等を主力とし、完璧な順序で作戦を進行。結果的に失敗したが、自衛隊の作戦成功への精度の高さに改めて感心した。
しかし、私が一番感激したのはゴジラの描き方だ。
人類の知識を凌駕する体内構造。人類への物理学的な可能性を示唆する福音。体内新元素。環境に適合するための進化。第8形態まで形が変わる様(さま)。
もはや神話の領域だ。1954年にはこんな映画は描けないだろう。また、庵野秀明監督にしか出来ないであろう。
また、ゴジラと政府対応の描写は3.11を彷彿とするシーンだと認識している。
ゴジラを3.11、政府を当時の民主党政権と考えれば分かるだろう。あの描き方は7年前と全く同じだった。さすがとしか言えない。
しかし、知識が無い人がこの映画を見たら初見殺しも甚だしいだろうw
ゴジラの体内冷却システムの強制停止の仕組み、元素変換能力、それを阻害する極限環境微生物の分子式などのシーンは専門的な用語が沢山出てきてわからない人も多かっただろう。私は、幸いその知識をかじってたので理解は出来たが、知識がない人は大変だっただろう。
しかし、あえてこのような描写を入れることによってこの映画がよりリアリティになったのは違いないのでそこら辺も高く評価したいと思う。
あとはなんと言ってもヤシオリ作戦のシーン。
無人在来線爆弾。無人新幹線爆弾。イージス艦ヒューイからのハープーン攻撃。誘導爆破、定置爆破。特殊建機第一~第三小隊。
どの描写をとっても文句のつけようがないシーンだったと言える。また、バックで流れてる伊福部マーチと相まってとても興奮し、好奇心が擽られたシーンだった。
ゴジラ ニッポン
現実 対 虚構
「日本は今後、ゴジラと共存していくしかない。」
「私は好きにした。君らも好きにしろ。」
これらはとても考えさせられる副題、台詞だったと思う。
庵野信者のせいでイメージが悪い
YouTubeのある映画評論家さんが、シン・ゴジラを厳しく評価したら、庵野信者がコメント欄でうじゃうじゃ、こういう人らのせいで良作を駄作扱いされてる。映画自体面白いのに…
全1611件中、161~180件目を表示