ストリートファイター 暗殺拳

ストリートファイター 暗殺拳

解説

カプコンの人気格闘ゲーム「ストリートファイター」を実写化した作品。同ゲームの大ファンを自認するイギリス人俳優のジョーイ・アンサーが、過去に製作された実写版映画よりも、原作ゲームにさらに忠実な世界観を目指して手がけた作品で、インターネットで全13話のエピソードを公開。日本ではそれらを1本にまとめたものが、映画館で限定上映。キャストには尚玄、玄里、小家山晃、伊川東吾、ハル・ヤマノウチら日本人俳優も多数名を連ねている。人里離れた道場で、日々格闘術の修行に励むリュウとケンは、いつまでたっても「波動」の力を学ぶことができず、苛立っていた。師匠である剛拳は、そんな2人に力の使い方を伝授することを決意し、かつての自分の師・轟鉄の道場に2人を連れていく。

2013年製作/101分/イギリス
原題:Street Fighter: Assassin's Fist

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(C)Assassin's Fist Limited 2013

映画レビュー

3.5映画としてはC級、ストⅡとしては合格点!

2016年10月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

興奮

過去に二度映画化された人気ゲーム「ストリートファイター」の三度の映像化。
日本では2014年に一日限定公開。

まず、映画としてのクオリティーは低い。
元はYouTubeで公開された12話の自主製作を一本の映画にまとめたもの。
なので、編集はエピソード毎に繋げた感は否めないし、メイクもVFXもチープ、衣装はコスプレ的、言うまでもなく演技も演出も酷い。トンデモジャパンなどツッコミ所は挙げたら延々続く。
だけど、以前の映画化がオリジナルの設定をレ○プしたのに対し、本作は非常にオリジナルの設定や世界観に忠実。
どう見るかで好みははっきり分かれるが、自分は後者として見たので、案外楽しんだ。

ゲームの時系列的に言うと、ゼロⅡの前。
若きリュウとケンが、師・剛拳の下で“波動”を学ぶ修行に明け暮れる日々…。
ガイルや春麗が主人公ではなく、ちゃんとリュウとケンを主人公に据えている点だけでもポイントプラス。
以前の映画化は権利などの問題あったのかもしれないが、これぞ「ストリートファイター」の本来の形。

話はリュウとケンの現在パートと師・剛拳の若き頃の過去パートが交錯しながら展開。
剛拳もまた師・轟鉄の下で修行に明け暮れる日々。しかし、弟・豪鬼と亀裂が生じ…。

ゲームでプレー出来るリュウ、ケン、豪鬼だけじゃなく、設定上のキャラでしかなかった剛拳や轟鉄も登場し、ゲームファンならワクワク。
(最も、剛拳は後期のシリーズではプレー出来るみたいらしいけど、何分ゼロⅡまでしかやってないので…)

リュウとケン、剛拳と豪鬼は合わせ鏡。
真面目で教えをしっかり学ぶリュウと剛拳、反抗的なケンと豪鬼。
未熟な若者を忍び潰そうとするは、ゲームでもお馴染み“殺意の波動”。フォースの暗黒面や黒く濁ったソウルジェムとかと同じで分かり易くていい。
リュウとケンの成長と同時に、剛拳も再び豪鬼と対峙。
修行、進む道、師から弟子へ受け継がれる教え…イギリス製作でありながら東洋スピリッツを踏襲。

舞台は終始日本。
台詞は英語と日本語とカタコト日本語が入り雑じるのはご愛嬌。
ゲームの音楽がアレンジして使われたり、皆が真似したあの技も披露。
通なネタも含め、ゲームの大ファンと公言している監督の熱意は本物だ。

惜しまれるは、他の人気キャラが出てない事。
名前だけなら元と、後もう一人。
ゼロⅡでリュウとケンと同スタイルながら最弱のあのキャラ!(笑)

最初にも言った通り、映画としてのクオリティーは酷い。
でも、「ストリートファイター」としては合格点!

これ、シリーズ化されないのかなぁ~。
終わり方も唐突だし、それに他のキャラの登場も見たいよね~。
(ちなみに私の得意キャラはダルシムとエドモンドであった)

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近大