きみはいい子のレビュー・感想・評価
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最近の三面記事をドラマ化
認知症が出始めた一人暮らしの老女と自閉症の子供、夫の単身赴任で子供と二人きりの生活で育児ノイローゼの主婦と虐待を受けた過去を持つママ友、クラスの秩序維持に悩む新米小学校教師と生徒やモンスターペアレンツ、この今という時代を切り取った人たちの群像ドラマ。
問題はみんな分かっているのだが、この映画では一つの解決案を提示しており、私も賛成に一票!
教育とは?愛とは?
愛とは何か?教育とは何か?
教育において何が正しくて何が悪いのか?
深く考えさせられました。
僕自身安易な気持ちで教育学部を第二希望ですが、進路として考えていたので、こと映画と会えたのはとてもプラスになりました。
この映画は楽しい映画ではありません。
でも、深く壮大な何かを得られます。
今、または今後親や教育者となる人は見ることを強くお勧めします。
子どもをかわいがれば世界が平和になる
、母親ってすごい仕事でしょ?
この映画の中のセリフです。すごいいい言葉です。忘れてはなりません。
@crimson
どんな目線で観るか
肝っ玉母さん役が池脇千鶴だと気付いたのは、1時間半ほど経ってからだった。
池脇千鶴はずっと『可愛らしいお嬢さん』というイメージだったが、こんなに素晴らしい女優魂の持ち主だったとは。
役柄を良く研究したのだろうな、と思えた。
虐待されても母親を慕う子供に、愛しさを感じた人も多いだろう。
こんなに可愛い子供を殴るなんて、と同情した人も多いだろう。
しかし私は、なんで殴っても殴ってもまだ言う事をきかないの?また私に殴らせるの?というような虐待母目線でこの映画を観てみた。
もちろん、虐待することが悪いのは百も承知だが、必要な目線だと思う。
新米教師、幼児虐待する母、認知症のおばあさんの群像劇。他の方が書い...
新米教師、幼児虐待する母、認知症のおばあさんの群像劇。他の方が書いていたみんな誰かのいい子なんだね。池脇千鶴の新境地。肝っ玉母ちゃんだけど、全部お見通しのシーン良かった!
自分だけでは如何にもならない、人間関係難しいね〜
みんなだれかのいい子
「そこのみにて光輝く」に続く呉美保監督作。
これまたズシリと響く作品。
生徒たちとの向き合い方に悩む新米教師。
幼い娘に手を上げてしまう母。
認知症気味の老女と障害のある少年。
3つのエピソードを紡いでいく。
学級崩壊、虐待、認知症…描かれる題材はなかなかにキツい。
特に主軸の新米教師と虐待母。
次から次へと問題が起きるクラスに、見てるこっちも「ああ~ッ!!」となりそう。
虐待シーンは痛ましい。
が、根底には温もりも感じた。
生徒たちに出した“宿題”がまさにそれ。
ママ友に冗談で「ウチの子になる?」と聞かれ、娘は…。
障害者の息子を持つある母親に認知症の老女がかけた言葉…。
当人たちにも問題がある。が、その責任全てを負わせるのは酷だ。
言うことを聞かないガキども、ちょっとの事であれやこれや言ってくる保護者たちに問題が何も無いとでも言うのか。
虐待は100%悪い。が、虐待をしてしまう親の原因のほとんどは自分も同じ身だったから。その時、誰か一人でも、庇ってくれる人は居なかったのか。
高良健吾、尾野真千子ら実力派が難しい役所を熱演。
特に虐待する母を演じた尾野真千子は辛かった筈。
「そこのみにて光輝く」に続いて呉美保作品参加の池脇千鶴も好助演。
息が詰まりそうなほど苦しい、悲しい人間関係。
その合間に見える愛おしさを、抱きしめたい。
だきしめる
私は子供たちをちゃんといっぱい抱きしめてきたかな。
そんなことを映画を見終わってぼーっと思い巡らせていた。
だきしめるってほんと大切ですね。
夫が、単身赴任でいない状況で幼い娘に暴力をふるってしまう母親(尾野真千子).落ち着きのない子供ばかりのクラスの担任(高良健吾)
一人暮らしの認知症になりかけた老婆、自閉症の子を持ち母親一人で育てるシグルマザー、それぞれの話が並行して進む。
虐待してしまうジレンマを尾野真千子が上手く演じている。彼女を抱きしめるママ友の池脇千鶴、涙が流れた。
素晴らしい映画です。
集団の中で
良かった。この映画、好きです。
学校…。私もずっと苦手だったな。集団で規律ある生活って馴染まない。でも子供も、小さな子供を持つ母親も、「集団」の中で「普通」らしく生活するしかなくって。それが、閉塞感、息苦しさに変わっていく。
小樽が舞台なのね…。
自閉症の子供が言う、「幸せの定義」が素敵♡
その他、富田靖子、いつの間にか名脇役女優になったと思う。
ラストは、「え?ここで終わり?この後が気になるのに~」のエンディングだったけれど。
お勧めです。
愛とはなにか
誰かとの関係がマンネリ化してる時に見たい映画。愛ってなんだろう。抱きしめてもらうこと、痛みにきづいてもらうこと、手を差し伸べてくれること、褒めてくれること、それが人が人にできる愛し方。これを見終わった後に誰かにやさしくできる、そんなような作品です。児童虐待をテーマにしているが、する側にスポットをあてている。
ヤバい。4回ないた。映画っていいな。
そう、思わせてくれる傑作。
力のある作品だと思う。
個人的な主観が入り交じって冷静にかけそうにないが、かかないわけにはいかない。
【テーマ】
愛とは何かを再認識させてくれるようなテーマだと思う。
子供主眼で描かれているが、決してそこだけではなく、子供が大人になり、大人が子供のように主体的な都合で子供に振る舞う。
それでも、子供は大人/親に拠り所を求める。
だけど、言えない。
『抱きしめて』
ママが心配だから。父ちゃんが怖いから。
5時までは帰ってくるなって言われるから。
次第に何がいい子かわからなくなる。
大人の都合にはわがままもたっぷりで、一貫性もないから。
だから、家にはサンタさんは来ない。
いい子じゃないから。
『どうしたら、いい子になれるんだろう?』
ママに叩かれる。
とても怖い。とても痛い。
とにかく謝る。ごめんなさいする。
最初は怖くて泣いているのだけど、途中からママもトイレで泣き出す。
それに気付いて申し訳なくなる。
大好きなママを泣かせている。
また、謝る。ごめんなさいする。
泣きながら。
負の記憶は連鎖する。
自分がしてもらったように(されたように)しか出来ない。わかってる。悩む。
でも、そうならないように、、
また、自分を責める。
泣きながら。
だけど、救いはある。
家族だけじゃない。
人は人を抱きしめられる。
他人だろうが。
KYだろうが、不恰好だろうが、構わない。
介入できる。
そんな、ラスト。
人を、抱きしめられる勇気をこの映画にもらった。
宿題を簡単に、済ませてあげられる人間でいよう。
非の打ち所がない。誰にも否定できない。
なにせ、これこそが愛。
監督、素晴らしい。そして、ずるい(笑)
でも、ありがとう。
【手法】
シーンの切り取り方、つなげかた、基本に忠実な感じはするが、ものすごく、効果的。
特にラストに向かっていく全てのカット、音の使い方、秀逸。
ある意味で壮大なテーマをおおげさにもならず、チープにもならず、小手先にも走らず描ききった監督に脱帽。
キャストの皆さんの素晴らしいお仕事にも脱帽。そこのみの時の綾野剛さん同様、監督、若い男性俳優の素の魅力を引き出すのが抜群にうまい。尾野真千子さんの丁寧なお芝居も素晴らしいし、なんといっても、池脇千鶴さんは圧巻。
正直、みんなに全員に万人に是非是非是非、見てほしい作品。
そして、みんなを抱きしめたくなる作品。
当たり前の事を当たり前にいう。
宝物を抱きしめる。
それこそが大切な事。それこそが愛。
きみはいい子
子どもへの愛が伝わる
「虐待はよくない」「子どもを大切にしましょう」のような安易な上から目線の演出は一切なく、寄り添うように絶妙なさじ加減で子どもとの付き合いを描く、監督の手腕にただただ脱帽。子どもの撮り方も素晴らしく、ワザとらしい演技もさせない。このことからなにより製作側が子どもを大事にしていることが伝わってくる。
きみたちは、いい子。
少し前まで、アメコミとか超大作映画の方が比率的に多かったこの俺も、最近はめっきりこういった作品を観る機会が多くなりました。もちろん、アメコミも大作映画も良いしこれからも観続けます、だけれど…この映画、リアル過ぎで気持ちの中に突き刺さるものがあります。
子どもが全編通して主たる存在にはなってはいるのだけれど、子どもの親も子どもだった、その子どもがいつしか親になり、それぞれの環境の中で子育てをする。この作品の中で「抱きしめる」という事がひとつのテーマになってるのだが、子どもはもちろん、「親」になった大人も抱きしめられたい。言葉で言うと単なる言葉でしか無いのだけど、実際抱きしめられた時、何を思いますか?人によって思いは様々ですが何か感じるはずでしょう。
親になった人、障がいをもつ子の家族、昔子どもだった大人、全ての人が鑑賞して、大切な人を抱きしめてあげられたら、きっとこの世界は幸せで平和になるのかなと思わせてくれる作品でしたね。しかしながら、今も何処かで不幸せな思いをしている子どもがいる事が現実の世の中、少しでもその子達が明るい未来を感じれるよう願うだけです。最後は、少し現実を感じさせる様な終わり方ではありますが、みんなに観て何かを感じて欲しい作品だと思います。
学校のシーンがリアル
先生の出来ることと出来ない事のギリギリがツラい。
抱き締めてもらう宿題もギリギリだろうと思ったがあの教室では好評で良かった。
障害のある少年がひまわり学級にいけた事は賛否あると思うが、母親は苦しさから解放され、寂しい独居の老婆も新たな楽しみを見いだせていて、それなりのバランス感で小さな幸せが皆を包んで行くのが見える。
尾野真千子の虐待母親と娘の姿は痛々しい(演出は抑えていたけれど……)、ママ友の池脇千鶴が抱き締めるシーンは泣けてきた。
人は誰でもいい子と褒められたいと思う。
大人だって同じだと思う。
ラストシーンはやや影を残しているが、全てが綺麗に解決などするのも妙だし、これで良いと私は思います。
ちょこっと親子関係を考えるのに良いかも知れません。
中途半端だけど悪くない
原作を読んで見ました、俳優陣や子役が上手い、特に自閉症の子は上手かったです。確か時代劇(ぼんくら)の加藤亜門君だったと思いますが自閉症の特徴を掴んでいました。あとの子役たちも表情がよくて尾野真千子の娘役の子や失禁した男の子やみんな良かったです。あと虐待シーンも露骨ではなくオブラートに包んだような演出だったので助かりました。(愛を乞うひとみたいに生々しくなかったので)でも普通虐待の疑いがあればすぐに処置は取れると思いますけどね。
みてよかった。
何となく苦手な感じがしていたけど、みてみたらとてもよかった!違和感なく引き込まれました。
演技が過剰でなく、これからの日本の映画への期待をつないでくれた。
子供の演技をあんな風に引き出せるなんて素晴らしい。
先生も最初心配だったけどよかった。
今後も自然な感じを大事にして、さらに深化させていってほしい。
辛いシーンがあった
新年1本目!呉美保監督作品初めて観た。高良健吾はカッコいいのにああいう役がハマるな〜出てきた瞬間ちょっと笑っちゃう・・尾野真千子のシーンはツラくって・・ヒリヒリした・・池脇千鶴は良い人過ぎて怪しい!と思ってたけど最後まで良い人だった、全体的に、そんなに上手くいかないだろうって思っちゃうけど、ラストでバランスが取れているのかなぁ、でもやっぱりあんなに救われなくてもいいんじゃないか、もっと突き放して描いたら・・辛すぎるか。教室の子どもたちの感じはリアルだった、自閉症の子は演技っぽい感じがあった、あの子だったらそんなに苦労しなそうだ。
みんな違ってみんないい。
正直、久々ガツンときすぎて、未だにちょっと立ち直れてない。。
世の中いろんな人がいるということ、そしてそれは、小さい頃から作り上げられて行くのだということ。
見えていないだけで、自分の周りの人みんなが何かしら抱えて生きてる。
誰しもが心の何処かでは愛されたいと願い、誰かを愛おしく思う。
愛することが上手い人も下手な人もいるけど、ギュッてするだけで伝わることってあんなにたくさんあるんだなぁ…
自閉症の子の優しい言葉に笑顔をもらった一方で、かんださんの決意がとっても重く聞こえて、それがまた本当に哀しくて悔しくて、涙が止まらなかった。。でも、私は絶対できるって信じる!
そして声を大にして言いたい。
きみは心優くて素敵なとってもいい子だよって。
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